ユースのナオ
武蔵野苑の入口を入ってすぐ、左手のトイレから倉又寿雄監督が出てきた。人工芝グランドでは、両チームの選手たちがアップを開始していた。FC東京と大宮アルディージャの一戦。2009年版U-18を観戦するのは2月以来久々だ。前回は新チーム結成まもない時期という事もあり、正直なところチグハグな印象しか残らなかったのだが…あれから4ヶ月。今年も倉又さんの息子たちは、東京ユースは強いぞ。そう思わせてくれる圧勝劇だった。
なにぶん素人ですから。相手との力関係など色々と分析材料はあるのでしょうが、そんなものは正直わかりません。でもね…7対1というスコアを突きつけられると、諸手を挙げて参りましたと言わざるを得ないわけです。ゴール真裏のベンチに座って観る。近くにはノートにメモを取りながら見守る男性。蛇の道は蛇じゃとばかりに、色々と教えて頂く。まず背番号と名前を一致させる作業。去年のチームでも出場していた選手は憶えやすい。
22番の印象が強い重松健太郎クンは、今年は10番を背負う。FKやCKも担当するまさに攻撃の大黒柱である。安易に笑わなさそうな面構えが、男性視点で格好良い。怪我でコンディションを崩していたそうだが、前半だけでハットトリックを決めたあの動きは、いったい何割程度の回復ぶりなのだろう?18番はユースもナオなんですよ。そんな一撃必殺の暗記法を伝授して頂いた、まさにその直後。その山崎直之クン、中央突破からのズドン!
ユースのナオも絶好調。真後ろから目撃したため正確な距離はわからないが、30メートル以上はあったのではないか。決してゴールの隅を狙ったわけでなく、ど真ん中に剛速球を投げて三振を奪う、圧巻のバズーカショットだった。もうアレを観られただけで、お釣がくる(観戦無料だけど…おひねりを投げたい気分であった)。昨年のパブロこと山崎侑輝クン(鹿屋体育大学で1年生にして右SBで先発出場を果たす)に続くアイドル候補だ。
90分を通じて一番印象に残ったのは左SB。小さな背中に大きく映える背番号3。広々とした草原で、首輪に繋がれたリードを外してもらったワンコロのように、とにかく元気に駆け回る。背丈はないがフィジカルも強く、ガシガシ身体をぶつけて勝負を挑む。事情通には『何をいまさら』だろうが、改めて期待高まる噂のダイナモ・阿部巧クン。一人でも多くがトップチーム昇格を果たしてくれる事に期待しつつ、今年もユースを見守りたい。
ちなみに24番もシンゴ(前岡信吾クン)だったりする。狙っているのか?…わけないか。
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