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2009年7月

2009年7月31日 (金)

ギャップ(後篇)

4点必要な名古屋、1点で「片づく」東京。特殊な矯正が入った眼鏡で試合を眺めみる、そんな物珍しい感覚。塩田仁史を襲ったオープニングショットで肝を冷やしたが、東京は平時と変わらぬサッカーを展開できていた。メンバーが替わっても…と手放しで賞賛するのは危険かもしれない。核であり、軸であるCB二人と梶山陽平の存在あってこその磔と土台。このうち誰が欠けようともレヴェルを保つ事ができたら、いよいよ本物なのだが。

半死半生の赤鯱に引導を渡すチャンスは十分過ぎるほどあった。しかし、カボレが、赤嶺真吾が、代わる代わるブレーキペダルを踏み続ける。アスファルトを焦がす軋んだ音が、サポーターたちの歯ぎしりとシンクロした。前がかりにならざるを得ない敵のライン裏を突くのが常套手段。プラン通りのカウンターからトドメをさそうとした東京だったが、カチリ冷えたシャンパンボトルのコルク栓は、すぐに抜けそうで、なかなか抜けなかった。

思い描いていた「絵」と、画面越しに伝わる現実の差違に戸惑い、やがて焦れはじめる。ケネディが“あの長身にして、あの足技”を披露した時間帯から、潮目が変わる。微かな希望を見いだした名古屋が、逆襲に転じた。ここから先は、モチベーションという分銅を使っての天秤あそび。なりふり構わぬ勢いが乗り移ったようなヘディングで、再び失点。ディスプレイを見上げる人々の首が固まり、口が開きはじめた。天秤がグラリと傾いた。

一攫千金を夢みる者の勢いは恐ろしい。残り時間はまだまだある。あと1点奪われたら、いよいよとんでもない事になる。徐々に浮き足立つバーのフロア。僕もじっと座っていられなくなり、テーブルから離れて、立ったまま遠く横長のディスプレイを凝視し続けた。準備万全だったシャンパンボトルは、閉栓されたまま放置され、瓶の表面に無数の水滴が付着していた。一滴、また一滴、その水滴が冷汗となり背中を伝い、僕を不安にさせた。

序盤に勝負を決められていたなら、おそらく切られる予定のなかったカードだったのではなかろうか。石川直宏・平山相太を「消費」せざるを得ない選択を迫られた、城福監督。はたしてこの二人が見事クローザーとしての任務を全うする。『そんなに力む事ないよ』そんな言葉が聞こえてきそうな、自然な振る舞い。赤嶺が競い落としたボールを奪って、鋭いクロス。右足を合わせるだけ。角度こそ違えど、再びマイナスのボールからの一撃。

短期間で見事なる変貌を遂げたグランパス。補強はケネディのみならず、ブルザノビッチなる選手までも獲得。外国人枠無視の贅沢な散財かと思いきや、ケネディはアジア枠での獲得という(羨ましい?)事実を再認識させられた。10月に瑞穂で再会するときは、またまったく別のチームになっているのだろう。そんな新生・名古屋へ期待を膨らます瑞穂の住人たちのハートにチクリ、冷たい夏の思い出を。平山のDeja VuなゴールでGAME OVER。

少し気の抜けた音をたて、瑞穂の夜空にコルク栓が舞う。吉祥寺も息苦しさから解放された青赤者たちの歓声に包まれた。何度も繰り返されるその映像、ゴール裏のカメラが捉えた得点シーン。“そこにいた”平山も見事だったが、ようやく揺れたネットの前で、天を見上げて一息つく鈴木達也の、安堵と疲労が入り混じる表情が印象的だった。涼しい顔で見事に結果を残す二人。先発に定着する者の「凄み」を、さらりと見せつけてくれた夜。

最上級のハッピーエンドとはいかなかった。理想と現実の狭間にあるもの。それが先発と控えとを分かつ「何か」だとすれば、石川と平山が漂わせる風格が頼もしくもあり、また少し不安にも感じる。ガッチリと固定された「現在の11人」だが、硬直化したものは脆く折れやすいのも事実。晩夏の準決勝では残念ながら、飛車角落ちでの闘いを強いられる。二兎を追う権利を保持する城福東京、実りの秋に向け求められるは、さらなる底上げだ。

【2009年ナビスコ杯準々決勝第2戦】 名古屋グランパス(2-1)FC東京 ※名古屋市瑞穂陸上競技場

2009年07月31日付
現在の青赤指数=69(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■■■□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・2004年以来の準決勝進出(△2)

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2009年7月30日 (木)

ギャップ(前篇)

2009年ナビスコカップ準々決勝。結果として第一戦を制した4チームすべてが、第二戦を落とす事となった。リーグ戦との兼ねあい、ホーム&アウェールールならでは駆け引き。試合開始早々の形勢逆転があるかと思えば、試合終了直前の劇的展開もあった。東京は、メンバーを大幅に入れ替えて敵地・瑞穂へと乗り込んだ。最良の結果とは言えないものの必要とされた唯一すべてを手に入れ、5年ぶりの準決勝へ。あれから、もう5年が経つ。

鉄道模型のような大きさに見えるのぞみ号にそっと「魂」を乗せて走らせた。ガンバレ。『名古屋も吉祥寺も電車一本なんだけどね』オフィスからターミナルを見下ろしながら、周囲に聞こえない音量で、ボソリと。そんな僕のボヤキを嘲笑うかのようにJR中央線が止まる。橙色も、黄色も。ご丁寧に中野から先に乗入運転している東西線までも、事故で運転を見合わせているとの一報。まったく、試合の前から波乱含みの展開なのであった。

こういうときの決断の鋭さと行動の速さを、もう少し「他」で活かせないものか。迷う事なく地下鉄のホームへ走りながら、僕は自嘲気味に笑う。神保町から都営新宿線で京王線直通、明大前で井の頭線へ。完璧な迂回路が思い浮かんでいた。あまりに強い冷房で凍りつきそうな車両が、やがて地上へ滑り出る。“アンテナ”を3本立てた携帯電話が震え、再び交通情報を伝えてくれた。『中央線動いてるよ』僕は笹塚駅ホームで途方に暮れる。

良かれと思い果敢に飛び出したが、どうやらオフサイドだったようだ。少し様子をみれば今ごろ運転を再開した中央線快速電車で楽々到着していただろうに。テキパキ行動したと思えば拙速というオチ、一生つきまとわれるであろう、卓越した勝負弱さ。乗り慣れない井の頭線の中でガックリしながら汗を拭く。急行列車は久我山駅で停車。すっかり伸びた田邉草民の黒髪を思い出す。去年の今ごろは学生服で、井の頭線に揺られていたわけか。

見憶えのある商店街を小走りで急ぐ。いつも長蛇の行列ができるはずの肉屋だが、今日は閑散としていた。その角を曲がると目的地はすぐそこだ。【メンチカツ売り切れ】という貼紙を横目に、予定の20分遅れで「HUB」吉祥寺店へ到着した。このバーを拠点とするペーニャの方々と一緒に観戦させて頂くのである。入店してすぐ、視界に入ってくるのはドリンクを注文する人々の行列。試合開始を待たずして、すべての座席が埋まっていた。

一点奪えば暑気払い。重量感のあるパイントグラスで生ビールを流し込み、小さく身震いする。早い時間に一点奪えば、そこから先は気の向くままに祝杯を重ねればよい。口ではあれやこれやと言いながら(ブログにあれやこれやと書きながら)どうしても緩みがちな納涼気分。やはり僕はバカタレだった。開始早々、名古屋MF吉村圭司のミドル。見事に枠を捉えたシュートを、塩田仁史が辛うじて掻き出す。事後に思い返す、大きな分岐点。

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2009年7月29日 (水)

212日ぶりの戦場

30秒…いや10秒でいい。目をつぶって一緒に思い出してみませんか?腰を90度折り曲げて深々とお辞儀する姿を。バックスタンドからゴール裏を見渡した後、口唇をギュッと結び左胸のエンブレムを力強く叩く姿を。必死の形相で、青赤のゴールネットを揺らすまいと奮闘する姿を。そして何よりも僕たち全員を幸せにしてくれる、あの人懐っこい笑顔を。闘いぬいた。痛みと苦しみに直面し続けた、苦難の時を乗り越え、彼が遂に帰ってくる。

彼が鎖から解き放たれる場。草原や花園などではなく、そこは戦場。感傷に浸る事も許されず、彼は最前線での闘いに放り込まれる。数えきれぬほど語らいあってきたその背中で、再び僕たちの希望と不安を一身に背負う。親友の口癖となっている言葉。はたして彼は「平常心」でいられるだろうか。これまでにない不安を胸に、復活の地へ足を踏み入れるのではなかろうか。ならば今度は、僕たちが彼の背中を押す番だ。大きな声で、勇気を。

212日ぶりの戦場。7月29日、復活の守護神・塩田仁史の2009年が幕を開ける。瑞穂でその瞬間に立ち会える幸福者には、責務がある。見慣れたはずのその背中に、少しでも困惑の影が浮かんだら、雷鳴が如き声援で、それを吹き飛ばしてほしいのだ。東京で、テレビの画面越しでしか再会を果たせぬ僕たちも、微力ながら共に奏でよう…縛めから解放された彼に捧ぐUnchained Melodyを。さぁ、泣くのはやめて。涙は試合の後までとっておこう。

Godspeed you.

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2009年7月28日 (火)

Unchained(後篇)

名古屋戦を軽視しろというつもりはないが、現実的なやりくりで、ここを上手に乗り切ってほしいのだ。4点リードしている時点で、意図あるメンバー交代は絶対必要。虫垂炎の症状をごまかしごまかしプレーしてきた長友佑都は、遠征メンバーからも外してほしい。椋原健太が遜色ない働きをしてくれるはず。共に左足を痛めている今野泰幸と梶山陽平、この二人を外すのは勇気のいる選択であり、おそらく二人を同時に外す事はないだろう。

守備が崩壊しないかぎり「勝てる」一戦だ。やはり今野とブルーノクアドロスという軸は動かせないか。いや、ケネディという厄介な巨人を退治するミッションこそ、乾坤一擲・佐原秀樹の輝ける舞台になるかもしれない。いやいや、それでもやはり「コンブル」固定こそが勝利を手中に収めるための確実な選択だろうか…さすればビルドアップの起点となる二人と梶山が形成する三角地帯は、立入厳禁の重要戦略拠点のままなのかもしれない。

以上、ここまでが27日月曜の落書きである。

週末の外出続きが堪えたのか、ヒマワリ君が熱を出してしまったのである。ブログの更新どころでなく、アイスノン枕に小さな…否、大きな頭を乗せ、無意識に嫌がって寝返りをうつか細い首筋に、ガーゼを巻いた保冷剤をあて続けた。授乳期を終えた男の子は、結構すぐ熱を出すと聞いた事があるが、まさに今そういう時期なのかもしれない。もっとも、すべてのバロメーターといえる食欲が旺盛である時点で、大きな心配は要らないのだが。

日付が変わり28日火曜、喉が渇いたぞという大きな泣き声で起こされ(まだ2時だぞ)、最近お気に入りの「電話の子機」で前頭部を殴られ、再び起こされる(まだ4時だぞ)。大事をとり仕事を休んでくれた奥様に王子を託し、充血した目で出勤する。地下鉄の中でチェックした記事には『罰則ぎりぎり』『ターンオーバー』といった単語が並んでいた。やはりメンバーを入れ替えて瑞穂に乗り込むようだ。規定に従うと、入替の上限は5名。

その5名の枠をフルに活用するとの報道だ。内訳は僕の想像とは違っていたが(上述のトライアングルに加え、前線で時間を創出できる平山相太だけは外せないと思っていた)、そこは城福監督が判断する「ベスト」。出場機会を得た選手たちは、是非このチャンスを活かしてほしいものだ…とまぁ、こんな事を書きながら、僕は電話の親機で脳天をかち割られたかのような衝撃を受けている。名古屋行き中止という判断を悔いてしまう理由は…

言わずもがな、塩田仁史復活というドラマ。

2009年07月28日付
現在の青赤指数=67(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎ベストメンバー規定…ねぇ。

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Unchained(前篇)

盛況のうちに幕を閉じた大相撲名古屋場所であったが、なかでも印象に残る活躍をみせたのが大関・琴光喜の奮闘だった。愛知県岡崎市出身、すなわち僕の奥様と同郷という事もあり応援するようになったのだが、11日目に横綱・白鵬を寄り切った一番は、手に汗握る素晴らしい内容だった。もっとも、翌日から連敗し、あっさり優勝争いから脱落してしまうあたりも、彼らしい「活躍」だった。賜杯の行方は、白鵬と琴欧洲の二人に絞られた。

琴欧洲勝紀、本名カロヤン・ステファノフ・マハリャノフ。2002年11月の初土俵から驚異的なスピード出世を遂げて、大関の地位まで駆け上がってきた「角界のベッカム」。3歳年上の元・客室乗務員を口説き落とすという発奮材料を味方に、日本語も驚くべきスピードでの上達をみせる。この国への滞在期間を鑑みると、彼のブログと某キングのブログを比較して、そのセンスの良さが実感できる。相撲トーク終了。ここまでが前置きである。

FC東京はそんじょそこらのチームじゃない

びっくりしたのだ。同じブルガリア出身で、琴欧洲とも親交が深いといわれている、イリアン・ストヤノフのコメントに。ブルガリア代表DFであり、サンフレッチェ広島が展開する「どんな強豪が相手であろうとも一歩も引かず、真っ向勝負を挑む果敢で華麗なパスサッカー」を、最終ラインからコントロールする男。そんなストヤノフが口にした『そんじょそこら』なる言葉。琴欧洲同様、日本語堪能のストヤノフならではの味わい深さだ。

通訳が日本語に翻訳しただけだろうって…?インターネットの翻訳サイトを開いて、ブルガリア語で『そんじょそこら』はなんと言うのか調べてみた。検索結果:SONJO SOKORA。まさか!一瞬ドキリとしたが、該当する語は存在しないという意味らしい。『今日のゲームで槙野、ミキッチ、森崎和がベンチに座っていれば、結果は違っていたかもしれない』懲りないペトロヴィッチであったが、ストヤノフの発言で少し溜飲が下がる思いがした。

ストヤノフに誉めてもらった(?)FC東京であるが、厄介な一戦をミドルウィークに迎える事になった。そんじょそこらのアレではなかったみたいだ、ジョシュア・ケネディ。すっかり自信を取り戻した感のある名古屋とストイコビッチ監督。今さらながらダヴィの起用に固執した不可解な采配を悔やんでいるのではないだろうか?スコアの面では圧倒的優位のまま「2nd. Leg」に臨める東京だが、油断は禁物。攻守の秤、意思統一が重要だ。

以降、勝手な予想と想像を綴らせてもらう。さすがの城福監督も、瑞穂ではガッチリ固定されている「先発の鎖」を解くのだと思う。一戦必勝とはいえど、シーズンを線で考えるべき局面は必ずやってくるわけで、今回がまさにそれなのである。赤鯱が蘇生したといっても、銛(もり)は深く突き刺さったままであり、半死半生の状態である事にかわりはない。陸揚げの瞬間、最後の抵抗を試みる流線型のボディをひと突きすれば済むのである。

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2009年7月27日 (月)

恥を知れペトロヴィッチ(後篇)

やりきれない気持ちで席を立った僕は、久々味わう脱力感を背負って、出口へ向かった。その途中、白色を基調とした浴衣がやけに似合う村林社長に出会う。無念そうに右の拳で左の掌をパチーンとぶつける社長から握手を求めてきてくれた。お世辞ぬきで、浴衣姿がなかなかイケてるのだ。夏休み期間は浴衣と団扇(うちわ)でハーフタイムにドロンパと一緒に盆踊りする社長…好感度を上げるにはもってこいの作戦かもしれない。無理かな。

でも、お偉くなればなるほど「可愛げ」ってのは大切よ。犬飼さんになくて、鬼武さんにあるのは、それ。だから、ねぇ?村林さん。

祝勝会ではない打ち上げも久々。「ぎょうざ家」に到着後、僕はとんでもない過ちに気づいた。試合後、城福監督が秘密兵器の輪ゴム鉄砲を炸裂させるかどうか、メインスタンドから注目していたばかりに、こともあろうに財布を座席に置き忘れてしまったのである。財布の中にはいくばくかの現金の他、銀行のキャッシュカードや各種クレジットカードが入っている。さらに、わざわざ東京のレプリカに着替えて写真撮影した自動車免許証も。

それより大きな問題が。再発行が許されないアレ。カネ、カード、メンキョより大切な、クラシコ・川崎戦のチケットも入ってるのであった。その他にも、スポーツジムの会員証にもわざわざ青赤のレプリカに着替えて撮影した写真がプリントされている。すごーく満足そうなあの笑顔…いかん、あれは恥ずかしすぎる!暗鬱たる気分で、僕はペーニャ・ナーサリー関係でお世話になっているクラブスタッフの携帯電話を鳴らし、助けを求めた。

乾杯のビールすら注文する気になれず、ただ呆然と時間の経過に焦れる僕に、10分と間を置かず朗報が届いた。しっかり忘れ物として預けられているという。嗚呼!日本に生まれてよかった、東京で生きててよかったです。灯火を落とした味スタへと走る。多種多様な金属音をたてイベントの撤収作業が進むスタジアム、スポーツボランティアの皆さんは、その時間になってやっと一日の仕事を終え、締めのミーティングを行っていたところだ。

本当にありがとうございました。ミーティングの輪の中に乱入し、僕は御礼の挨拶をさせて頂いた。試合後、いつも僕たちのスタジアムをぐるり一周して、あらゆるゴミをピックアップしてくれるボランティアの皆さん、この夜の試合内容はアレでしたが、試合後、僕は実に勝手に、個人的な感動を味あわせて頂きました。これもすべて保有資産の一部、そして完売されたといわれる川崎戦のチケットを失うかもしれないというリスクの裏返し。

嬉々としながら線路向こうの「ぎょうざ家」へと戻る道中、見た事もない閑散とした大通り。しかし(恥ずかしいけれど)その瞬間、勝者は僕ひとりだった。現金も、恥ずかしい写真の免許証も、ジムの会員証もすべて僕の手に戻ってきた。これもすべては東京のホームゲームを支えてくれる、ボランティアの皆さんのおかげだ。ありがとう東京!ありがとうスポボラ!やはり人生、リスクを冒さぬ者には、本当の歓びは与えられないのである。

ねえ、本当に満足?ペトロヴィッチさんよ?僕は「ぎょうざ家」で待つ仲間に借りたママチャリをこぎながら、怪しくニタリと笑う。

【2009年19節】 FC東京(0-0)サンフレッチェ広島 ※観衆27,846人

『こんな守備的なサッカーを誰が見に来るのか。まるでバルセロナのようなスター軍団と対戦しているかのように守備を固め、彼らは亀の甲らから出てこない』

前節、ジェフ千葉相手に4対1と大勝を収めながらも、試合後のコメントで敗者をこきおろした、サンフレッチェ広島・ペトロヴィッチ監督のコメントである。

2009年07月27日付
現在の青赤指数=67(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
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50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎自分で招いたリスクなんですけどね

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2009年7月26日 (日)

恥を知れペトロヴィッチ(前篇)

ペトロヴィッチよ、恥を知れ。言い過ぎとは思わない。彼が築きあげてきた好感度の高い広島のサッカースタイルに敬意を感じていたからこそ、期待を裏切られた気分で一杯だ。圧勝したにも関わらず、試合後に対戦相手を愚弄するようなコメントを残した前節、その舌の根の乾かぬうちに(2枚あるから乾きにくいのか)あのつまらないサッカーである。夏休みを過ごす少年少女たちに夢も希望も与えない、ただただ暑苦しい試合内容だった。

良い悪いではなく、好き嫌いで語るわけで、一言、大嫌い。長いシーズン、局面にあわせ臨機応変に戦術をカスタマイズする必要もあるだろう。連勝を続ける東京、あからさまに「引いて」試合に臨んでくる相手もでてくるだろう。しかし、よりによってそれがサンフレッチェ広島になろうとは、まったく思いもしなかった。千葉戦の後、会見の場で語った勇ましいばかりの言葉は、ブラフだったというのか。まったく食えないオッサンである。

あるいは目の肥えた観客には見応えのあった一戦だったのかもしれない。自陣深く守りを固めて、敵の一瞬の隙をつかんと闇夜で目を光らせる熊…あのねえ、熊なんだから、もう少しわかりやすく、真正面から攻めかかってきなさいよ。スタンドの大多数が求めていたのは、フェンシングではなく、ボクシング。それも気持ちよいくらいの殴りあい、喧嘩。日本で一番面白いだの云々と、一生懸命メディアにもちあげてもらった一戦だったが…。

蓋を開けてみると、残念ながら観客動員増は到底見込めぬ、我慢比べのような試合展開。「穴熊」とはよく言ったもので、プロの棋士ならまず選ばぬ、守り一辺倒のガチガチ布陣なのだった。僕は買いかぶりしていたのか。信念を貫いた結果J2降格の憂き目に遭い、それでもさらに信念を貫かんと、異例の監督続投、大部分の選手も残留したうえで見事なJ1復帰を果たす…敵ながら密かに敬意と、ちょっとしたロマンすら感じていたのだが。

後半の序盤、システム変更したのか、前線の選手が前へ張り出してきたように思えた時間帯もあったのだが、気がつけば再び「はじめてのおさんぽ」で、横断歩道が怖くて道路を渡れない臆病者のパグみたいに、腰が引けた紫なのであった。徹底的に巣穴に籠ってしまった敵に、東京もこんがり手を焼き続ける。梶山陽平の飛び出しや徳永悠平のアーリークロスなど、効果的な「変化」もみられたが、いずれも得点には結びつかず。じり、じり。

ポジティブに物事を捉えると、イビチャ・オシムに多大な影響を受けたセルビアの名将をして、信念を曲げてまでの引きこもりというカードを選択させたのが、現在の城福東京という事になる。裏のスペースを完全に消し、6バックとも7バックとも映った、徹底的な守備的腐心というか守備的布陣を崩すなら、やはり求められるのは、セットプレーからの得点か、突出した個性のいずれかだと痛感させられたのも事実。大竹洋平が観たかった。

ロスタイムは3分。ボールを奪い前がかりに攻め込む自軍の選手たちに、全身を動かして興奮気味に指示を出すペトロヴィッチの姿があった。通訳を介すまでもなく、そのボディランゲージが表す指揮官の意思は『戻れ!戻らんか、戻れ!戻るのだ!』なのであった。最後の最後まで「ミッション勝点1」は貫き通された。苦笑混じりに薄汚いブルーの半袖シャツを見守りながら、僕たちは試合終了のホイッスルを聞いた。まさかのスコアレス。

京都サンガ以外には絶対不可能とすら囁かれていたFC東京とのドロー、その偉業を見事達成したペトロヴィッチ監督は、満足そうな表情でベンチのスタッフ・選手たちと握手を交わした後、敵将と健闘を讃えあった。僕は密かに城福監督が握手を拒否するか、何故かポケットに入っていた輪ゴムを指鉄砲で一発お見舞いするか、そのいずれかを期待していたのだが、そこはさすがの城福さん、一切の揚げ足を取らせない、素敵な笑顔での握手。

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2009年7月25日 (土)

恥を知れペトロヴィッチ(序篇)

『こんな守備的なサッカーを誰が見に来るのか。まるでバルセロナのようなスター軍団と対戦しているかのように守備を固め、彼らは亀の甲らから出てこない』

前節、ジェフ千葉相手に4対1と大勝を収めながらも、試合後のコメントで敗者をこきおろした、サンフレッチェ広島・ペトロヴィッチ監督のコメントである。

2009年07月25日付
現在の青赤指数=67(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・広島がそれをやっちゃいかんよ(▼1)

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2009年7月24日 (金)

つかむべきは

僕たちの桃色蹴球通信『エルゴラッソ』紙が表紙に選んだ2009年第19節の注目カードが、他ならぬFC東京vsサンフレッチェ広島なのである。指揮官が理想に掲げる攻撃的なパスサッカースタイル。『日本サッカーの未来を担う』とまでもちあげられた、信念対信念の激突。また、この一戦は両チームが誇る看板FWが繰り出すパフォーマンス・コンテストという見処も包含している。すなわち、旗をつかんでのアレと、股間をつかんでのアレ。

当然つかむべきは股間であり、勝利である。

飛田給イライラ決戦。実績では佐藤寿人に、新鮮味では平山相太に分があるとみた。はたして、どちらが相手サポーターの怒りの炎に油を注ぐ事ができるか。闘いをヒートアップさせる、その熱量比較にも注目が集まろう。リーグ戦も折り返し地点を通過し、いよいよ城福東京「Revenge Tour 2009-2010」が開幕する。決して秋冬制に賛同しているわけではなく、来年の元旦がツアーファイナルになるんだぜという意味を込めてのネーミングだ。

ツアーは、シーズン前半に苦杯をなめさせられた、広島そして川崎との連戦からスタートする。現地参戦せず、しかも実家の風呂場でケータイ観戦となった5月の広島戦。小さな液晶画面のコマ落ち動画だけに、試合の詳細まで見届けられたわけではないが、カボレを欠く攻撃陣は、石川直宏の惜しいシュートがあったものの、結果として完敗に近い敗戦となったという印象。しかし《あのときの俺たちとはひと味違うんだぜ》がツアーの副題。

今日本で一番面白いのは?…そんな刺激的なコピーが踊る、ピンクの専門紙。言われなくても面白い、現在のFC東京。あえてそれをフューチャーしてくれるなら、オフを過ごすナオのように、気分良く波に乗らせて頂こうではないか。小細工抜きで、ひたすら直線的に、徹頭徹尾攻撃的に挑んでくるのが広島。そんな相手に対して、ゲームを支配する事ができれば、火薬不要の花火が無数に打ち上がり、浴衣デーをより華やかに彩る事だろう。

もうケチョンパンにしてやりたいのである。

【註】 けちょんぱん [副]
完全にやっつけるさま。徹底的に痛めつけてもう二度と立ち上がれないくらいの精神的なダメージを与えた挙句、一切の同情を含まぬニタニタ笑いを浮かべながらヒラヤマイケルポーズで追い討ちをかける、無慈悲なさま。ケチョンケチョンとコテンパンの合成語であり、西日本で使われるコテンチョンは同義。

写真は三連休に家族で訪れた那須のアウトレットで撮影。アディダスショップのサッカーコーナーにて、買いもしないのに片っ端からレプリカをかき集め、頼まれてもいないのにその一角を青赤に染めたものである。わはは

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2009年7月23日 (木)

宮沢正史の現在地

何故かJ2の選手が表紙を飾る専門誌。なるほど、実は密かに東京ヴェルディも絶好調。破竹の6連勝とやらで上位に肉薄しているのだそうな。やるなヴェルディ絶好調!さすがヴェルディ絶好調!絶好調!絶好調!これを言われるとそれ以上の良化が見込めない気がするので、複雑な気分。やんわり拒否反応を示した石川直宏の意思を尊重し、このブログでも自粛してきたが、ヴェルディ相手なら問題ないだろう。いよッ!ヴェルディ絶好調!

何度も書いてきた事だが、他意なく、真剣に心の底からヴェルディの昇格を願っている。ダービーのないリーグなんて、ワサビ抜きの寿司みたいなもの。もっとも、ツンともスンともこない、干からびたワサビなのだけど。それでもあの「緑」は必要悪。良性の腫瘍というか、豚肉の脂身というか、とにかくまあそんな存在(ワケわからん)。味の素スタジアムでの「ホームゲーム」が2試合増えるという効能以上の何かが期待できるのだから。

だから、頑張れヴェルディ絶好調!と、こう書き残しておいて、木曜の朝を迎えたわけであるが、どうやらあちらさんは昨夜、敗れてしまった模様。絶好調だなんてNGワードを書きすぎてしまったからかもしれないなと、なんだか申し訳ない気持ちになってしまった僕であったが、まあその、なんだ、とにかく頑張ってくれ、名門・ヴェルディ絶好調!…閑話休題、余計な話でずいぶん寄り道してしまったようだ。そろそろ話を本題に戻そう。

依然として、表紙のモデル人選にはまったく納得できないわけだが(先週号の表紙が石川直宏だった事を思うと、その落差たるや同じ雑誌とは思えない)平山相太を18節MVPに選出した実績に免じて『サッカーマガジン』誌を購入。Jの扱いが小さい週刊誌はいつも立ち読みで済ませてしまうが、東京が勝つとご祝儀を兼ねて購入する事にしている。前例なき連勝は、前例なき連続購入という現象を誘発しており、懐が少しスースーしてきた。

平山の他、今野泰幸も18節ベストイレブンに選出。妥当な評価と満足しつつ、11人の顔写真が並ぶなか、歯をみせていないのが東京の二人だけという事が少し気になった(これは選手名鑑発売時から気になっていたのだが…東京の選手は往々にして表情が硬いのだ)。顔写真の口許ばかり注目していたため、思わず見落とすところだったが、ふと、懐かしい笑顔が視界に飛び込んできた。人の好さそうな、でも少し困った感じの笑顔、宮沢正史。

なんだか、嬉しいな。

シャムスカ監督解任後の初戦、浦和を相手に久々の勝利を飾り、九州石油ドームが笑って泣いた、そんな状況だったのだろうか。その試合で、堂々先発フル出場を果たした宮沢。興味深いのは寸評だ。【鋭い出足で浦和のパス交換の輪に入ってインターセプトを連発】【守備に重心を置きながら、随一といって良い運動量】驚いた。(失礼ながら)言葉だけ並べたなら、これが宮沢へ向けられた評価だとは、誰も想像できないのではなかろうか。

なんだか、嬉しいな。

ポポヴィッチ新監督から守備へ注力する事を要求されたので、自分でも必要だと思っていたのでチャレンジした。東京を離れて以来、西へ東へ移り住み、決して順調とはいえない日々を重ねてきた宮沢。ここにも一人、N字型成長曲線を刻む男がいるのかもしれない。そういえば石川直宏“Version 2002-2004”の縦の突破と、宮沢が左後方から送るロングフィードの相性はバッチリだった。はたして宮沢正史“Version 2009”の正体や如何に。

CATVの再放送を録画予約。今夜ゆっくり鑑賞したいと思う…足の速さは、あのままかな?

■Masashi Miyazawa - Recommended Back Number
2008/03/30 『不意に宮沢正史を思う』

2009年07月23日付
現在の青赤指数=68(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■■□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎先は長いから無理は禁物!

「一度吐いちゃえばラクですよ!」
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2009年7月22日 (水)

平山道(後篇)

感覚が麻痺してしまうのも理解できる。現在東京が公式戦何連勝しているのかを、正確に答えられないファンも多いだろう。しかし、この事実を忘れてはならない。7月に闘った4戦、僕たちが喫した失点がわずか「1」であるという実績を。その堅守を支えるのが、言わずと知れたCBコンビ。この日も相方顔負けのインターセプトから、ドリブルで駆け上がる姿で痺れさせてくれた、ブルーノクアドロスが、貴重な追加点を演出してくれた。

お互い1本ずつ、セットプレーからの惜しいヘディングがあった。それが伏線に思えてくる二人の共同作業。ブルーノが右足で叩きつけたボールがバーへ当たり、跳ね返りを今野泰幸が冷静に押し込んだ。流星だなんだと、美しいゴールを見慣れてしまった僕たちにとって、久々の泥臭い得点シーンだった。点を取るべきFWがきっちり仕事し、さらにCKからCBコンビが点を奪う。苦しい状況でも確実に光明が見出せるのが、現在の東京だ。

あの場面でブルーノが完全“どフリー”状態だった事実を差し引いても、チームとしての底力がついてきている事を実感できるのだ。かつての磐田、鹿島、浦和。常勝軍団と謳われ一時代を成したチームは、如何なる苦境に立たされようとも、勝つ術を体得していた。得体の知れぬ懐の深さを見せつけられ、いつか超えてやるぞと勇んでみたものの、いつになればその域に達する事ができるのか、皆目見当もつかず、途方に暮れる日々を重ねた。

『ひょっとしたら』こんな勝ちかたができるチームが結局、強い。過去、散々対戦相手に抱いてきた思いだ。決して美しくはないが、最後は勝って終わる。勝ったから強い、強いから勝った。終わってみればそんな勝ちかただったのではなかろうか…この夜の勝利は。締めの一品、賛否両論キープショー。それは天然なのか、計算づくなのか、彼だけにしか醸し出せない独特の空気で、平山は時間を、そして“漢”藤本主税の表情をも歪ませた。

責任感の塊のようなキャプテン・藤本を沸騰させるに止まらず、重箱の片隅で展開されたニヤニヤとイライラの交錯は、大宮に対する絶妙なる駆け引きとなったのかもしれない。時の流れを緩める作業を務めた両名が、突如ネジを巻き直したのだ。『聞いてないよ』と慌てふためく大宮陣営に、こぼれ球を拾った鈴木達也が迫る。彼に並び、一気に追い抜く脅威のダイナモ・長友佑都。あの時間にしてあの激走。まさに緩急自在の再襲撃だった。

「3点目の使者」タツヤが送るラストパス。右前方45度に方向転換した長友が飛び込む…その刹那、左後方45度から猛然と奪い取る、ヒラヤマイケル。彼もまた、理屈の通じないタフガイなのであった。スライディングから生まれた左足での3点目。長友の突貫は気の毒としか喩えようのないムダ走りとなった。前後半ロスタイム、そのまま終わると見せかけて、期待を裏切るツンデレゴール。両軍ともに、一人のスーパースターに翻弄された。

世間は安易に覚醒という言葉を使いたがる。はたして怪物は眠りから醒めたのだろうか。とっくの昔に目覚めていたように思えるし、まだ鼾をかいて眠っているようにも思える。その道は。何処へ往くか、何処まで続くか。それは誰にもわからない。きっと彼自身にもわからない…いや、彼が一番わかっていない気がする。精悍さを増した顔つきで、しかし相変わらず飄々と、彼は彼だけの道を往く。険しい道なのに、それを一切感じさせずに。

小雨降る街道を南下する。戸田橋には人影が見えず、上機嫌の僕は、この橋を渡り終えるまで歌い続ける事にした。ヒラヤマ~ヒラヤマ…橋の途中で東京都に入った。結局、僕は何回その名を唱えたか、数え忘れてしまう。

行きはよいよい中山道。
帰りもよいよい平山道。

【2009年18節】 大宮アルディージャ(0-3)FC東京 ※NACK5スタジアム大宮

2009年07月22日付
現在の青赤指数=68(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□80歓喜
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□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・連戦の代償…離脱者続々(▼1)

「次はムーンウォークだな…」
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2009年7月21日 (火)

平山道(中篇)

芝の長さなど、実際プレーした者にしかわからぬ事情はあっただろうが、それでも東京のサッカーが安定感を欠いた一番の要因が「疲れ」である事に疑いはない。長友佑都のトラップが乱れ、梶山陽平のパスがあと一歩のところで届かない。米本拓司のサイドチェンジが大飛球になってしま…これは疲労と関係ないか。両ボランチの位置でボールを失い危機を招く場面が散見された事が、受け手となるべき選手たちの、運動量低下の表れだった。

ミスを重ねる東京に対して、大宮も消極的な攻撃で対抗する。唯一、ゴールの匂いを感じさせたのは石原直樹の裏への突破。しかし、それを封じ込められた後は、完全に打つ手をなくした感があった。大きな頭のドゥドゥはまったくチームに馴染んでおらず、対戦相手としては、出場してくれた事を幸運に思わざるを得ない。一方の新外国人ソ・ヨンドクは躍動感あるプレーを披露。貪欲にゴールを狙い、権田修一の両手を力強く弾き飛ばした。

ヨンドクとドンヨクを書きたかっただけなので、このあたりで話を戻そう。石川直宏の惜しい左足ミドル以外、特に見せ場のないまま前半が終わろうとしていたとき、不思議な時間帯の選手交代にふっと集中力を欠いたか、大宮DF陣に隙が生まれた。それを見逃さず一瞬にして振り抜かれる右足。ニアを突いた一撃がネットを揺らす。これぞ屶(なた)の切れ味、平山相太。そのままご丁寧に相手側ゴール裏に向け…やっちまった、マイケル。

ギリギリギリと、無数の音が聞こえてきた。リスがクルミの殻をかじるような歯ぎしり。頭の天辺から足の爪先まで、何処をどう好意的に解釈しようと、マイケル・ジャクソンのパフォーマンスを真似るには不適当な風貌。右手を前頭に、左手を股間に、一人悦に入る猫背のSUPER STAR。眼前でそれを披露された大宮サポーターの無念たるや、察するにあまりある。停滞感漂う「BAD」な45分だったが、最後の最後で平山が空気を一変させた。

『オレも評判は良くなかったが、オマエのはさらにヒドイな』苦笑交じりにペタペタと、相棒の頭を叩いて祝福するカボレであった。得点のみならず笑いまで取ってしまう、彼こそ世紀のエンターテイナー。アンチの存在、バッシングの累積、これらすべてスーパースターの証である。彼を愛す者、彼を嫌う者、そのすべてが彼のヒストリーを形成する一つひとつの要素となってゆく。マイケル同様、ファンと東スポに愛され続けるソウタさん。

大宮の精力的なプレスをいなすため、そして体力面での不利から、中盤を支配しきれない状況を打破するため、最終ラインから前線へ長めのボールを送る指示が出された。頭で、胸で、足で、自在にボールを収めて、時間を操る。高精度のポストプレーで平山は再評価され、組織貢献度の高さが讃えられてきた。しかし、この試合では彼の原点であるストライカーの資質をまざまざと魅せつけられた。しかも、最後の一瞬まで飽きさせないのだ。

ご機嫌笑顔の「ヒラヤマイケル」今宵発売の新譜は特典映像付豪華2枚組なのであった。

「似てましたよねぇ?さっきのマイケル」
「…早く立てよ」
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2009年7月20日 (月)

平山道(前篇)

三連休の初日、朝のニュースが渋滞する高速道路の様子を伝えていたはずだったが、都内から自動車の数が減ったとは思えなかった。志村三丁目の交差点を左折して、国道17号を北へ、ひたすら北へ。大型トラックや自家用車が連なる道路脇を、ホワイト・カボレ号で走る。溶けかけたアスファルトからモワッと熱気が立ち上ってくる。暑さと排気ガスのせいか、喉から肺にかけて、うっすらとした不快感の薄膜がまとわりついている気がする。

江戸時代から続く中山道。荒川に架かる戸田橋を越えて彩の国(死語)へ入る。北浦和を過ぎてしばらくの後、「二度栗山」という不思議な名前の交差点に差しかかった。帰宅後インターネットで調べたところ、この付近を腹を空かせた弘法大師(空海。平安時代初期のカリスマ書道家)が通りかかったとき、子供から栗の実をもらったのだそうな。その善行に感謝した大師が、一年に二度栗の実を結ばせたという伝説から名づけられたという。

もっとも、汗だくでペダルを踏んでいた僕はそんな事をつゆ知らず、平山相太が2点決めたら「二度平山」なんてタイトルでブログを更新してやろうかと、相変わらず無意識にネタ探しをしながら北上を続けた。結果、この預言(?)は的中し、平山大師は栗鼠の園へ潜り込んだ後、一夜に二度までも甘い果実をもぎ取ってしまう…大宮駅を過ぎて、右折。高架橋で線路を越えて数分、ようやく視界に青赤を捉える。残りわずか、ゴールは近い。

最後の直線、氷川神社境内の並木通りを走り抜ける。この一帯だけ、周囲と比して気温が低く、ひんやりとした空気が1時間と少しのドライブで疲れた身体を慰めてくれる。後味よい疲労感を乗せて、無事ナックファイブスタジアムへ到着。愛車をチェーンでガッチリ金網に固定した後、知る人が見れば噴飯もののミーハーグッズである「ブイグテレコム」サイクルジャージを駐輪場で脱ぎ、何食わぬ顔で青赤のレプリカに着替える。準備完了!

何があっても一杯限りと自身に言い聞かせ、生ビールを購入する。コンパクトなサッカー専用スタジアム、設備も新しく、トイレも綺麗で(今日は一杯だけと決めちゃったけど)生ビールがぐいぐいと飲めてしまう、本当にここは素晴らしい、大宮公園。コンパクト過ぎるが故に、選手の入場待機エリアすらないスタジアム。満員の観衆が見守るなか、フェアプレーフラッグにサインをした選手たちがそのまま整列。急勾配の階段上から見守る。

18時。空はまだ明るく、スタンドで何をせずともじんわり汗ばんでくる。蒸し暑い環境でプレーする選手たち。コンディション調整の難しさは、後半、カボレに替わって出場した近藤祐介の足が、投入直後からピタリと動かなくなった事からもうかがい知れた。過酷な連戦だが、城福監督は一人も先発メンバーを変更せず闘いに挑む。「不動の11人」には、しかし疲労が蓄積しているのが、誰の目にも明らか。皆、湿度の壺の中でもがいていた。

2009年07月20日付
現在の青赤指数=69(△)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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◎上昇要因:
・「二度平山」で消耗戦を制す(△1)

「一気飲みコンテスト」
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2009年7月18日 (土)

だって暑いんですもの

1点奪われた事でお祭り気分に水を差された赤鯱乱獲夏祭・第二夜。贅沢なモヤモヤ感を最終的に吹き飛ばしてくれたのが、他ならぬソウタさん。「さん」付けせざるを得ない、平山相太である。水曜の試合の後半に、暴走トラックよろしくDF3名を引き摺りながら左足で強引に放ったミドルシュート、あれは度肝を抜かれた。あんなシュートを撃てる選手が、現在日本に何人いるだろうか。さらに久々、ロスタイム名物・平山キープショー。

テレビ中継の解説者は批判めいたコメントを残していたが、一話完結のリーグ戦ではなくホーム&アウェーの初戦。少し的外れの発言に思えた。何よりアレを見せられると味スタが沸く、何よりアレをやられると対戦相手は必要以上のストレスを溜めて、スタジアムを後にする事になる。精神戦の観点でも重要なウェポンなのだ。お台場に出現した実寸大のガンダムよろしく、ソウタさんも、遂に比類なきスケール感そのままに、大地に立った。

夏だもの、暑いんだもの。思いっきり爽快にいきたいじゃないですか。だから、ソウタ。…あ、ソウタさん。中二日、中二日。厳しい日程で早くも夏バテしそうだけれど、そこは選手もサポーターも集中高めて、一本勝負。行くぜ大宮公園、ワックスをかけてピカピカ輝くホワイト・カボレ号で、17号線を北へ。ほとんど埼玉と陰口を叩かれる、練馬区民の地理的優位性(?)をフルに活かしてやる。ただでさえ暑い夏を、ますます熱く。カツ!

「暑いっす。週末、海にでも行きません?」
「…試合だよ」
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ストロンク(後篇)

通勤途中、丸の内線の中で頭を抱えている。あまりに多くのゴールを目撃したため、誰がどの順番でネットを揺らしたのか、思い出せなくなっている。一種の贅沢病だ。思い出す…マグロはいつまでもマグロのままだった。血の海と化す漁場、朱に染まった大海に再び銛を突っ込んで、グイッ。今度は羽生直剛が転送した「マイナス」に米本拓司が応えた。公式戦出場16試合目、記念すべき公式戦初得点。しかも“めっちゃ”凄いゴールだった。

あんなミドルがあるなんて。あんなシュートが撃てるなんて。ゴメン、今まで、ゴメン。『ヨネはシュートが上手』という田邉草民のコメントを社交辞令と捉えていただなんて、ゴメン。リプレイ映像を確認するまで、絶対DFにボールが当たりでもしたと思っていただなんて、ゴメン。正真正銘スティーヴン・ジェラードばりのゴールでした。神出鬼没の祝福者、得点した選手へいつも真っ先に駆け寄るヨネが、遂に祝福の輪の中心となった。

開いた口が塞がらない。アウェースタンドで無数に開いたままの口、口、口。誇張でなくパッカリと開いたそれらが閉じる前に、次の悲劇が彼らを襲った。もはやめぐりあわせが悪かったと諦めて頂くほかない、Shooting Star Express 石川直宏…流星鉄道は光速運転継続中。線路は続くよ何処までも。アウェースタンド前にズラリと並んだカメラも踊る。前半11分にして3対0。90分換算すると21対0という記録的スコアに、味スタが震えた。

まるで盆と正月と大化の改新と衆議院選挙と24時間テレビが一緒にやってきたような、なかばパニックに近い雰囲気のなか、試合中にも関わらず、しみじみ感慨に耽ってしまった僕だった。ナオが奪った3点目、フィニッシュに至る過程を思い返す。ワンタッチのパス交換に、サイドチェンジを交えて相手を翻弄した後、流れるような展開から「3人目」がゴールを奪う。苦難の季節を乗り越え、東京は明らかに一段上のレヴェルへと到達した。

昨シーズン多摩川クラシコ初戦、今野泰幸が流し込んだあのゴールが、城福監督が思い描く理想像の一片だった。しかし、残念ながらあれ以上の創作物は見られぬまま、2008年は暮れた。2009年、どうだろう現在の東京は。史上最強のFC東京。そんなフレーズが浮かぶ。決して過言ではないと思う。「勢い」という言葉だけで片づけられない、強さと美しさを包含したサッカー。2002年以来の記憶をたどり、僕は一人目頭を熱くするのであっ…

なんちゃって

『ストロング、でいこう』トイレでブログを更新した際のタイトルを考えた。シンプルにストロングでいいじゃないか。それにしても何処まで登りつめてしてしまうのだろうか…感じた事のない不安混じりの「ときめき」はハーフタイムでいったん終了。ホーム&アウェー形式で、疲労が蓄積している過密日程という事情はあれど、後半の東京はよい意味で現実的だった。ヒヤリ&ハットが数度、真の強者なら、絶対に許されない過ちも犯した。

小川佳純に不快な油染みのような1点を奪われ、名古屋サポーターはグランパスの選手もサッカーをしていた事を思い出す。あと1点失ったら、空気はガラリと変わったはずだ。『全然、ダメ』自戒の念も込めて、ぶつぶつつぶやいた。憎たらしいまでの強さ、相手の心を完全粉砕する徹底的な怖ろしさは、まだ備わっていない。複雑骨折の重傷は負わせたかもしれないが、再起不能の衝撃を与えるには至らなかった。まさに、画竜点睛を欠く。

少し不満、でも少し安心という奇妙な感覚。まだまだ課題含みの成長過程だ。つまりこれから先、まだまだ進化する余地を残しているという事だ。あと一歩で、堂々ストロングと言わせて頂ける。でも最後の何かが欠けている。ひょっとするとその「何か」は、具体的な高みにたどり着かねば得られないものなのかもしれない。一夜明けてもモヤモヤ感は晴れず、記事のタイトルを少し改題してみた。ストロン《ク》このくらいでちょうどよい。

僕たちは、まだ何一つ得ていないのだから。

【2009年ナビスコ杯準々決勝第1戦】 FC東京(5-1)名古屋グランパス ※観衆12,226人

「ヌイグルミ化を検討中」 Photo by Yama-chan
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2009年7月17日 (金)

ストロンク(中篇)

石田純一とサウナについての作文をしながら恐怖の京王線ホームへ到着。平日開催恒例、狂ったような満員列車で、もみくちゃにされながら毎日通勤している人々を密かに哀れむ帰宅ラッシュ体験ツアー。車内放送が告げる「女性専用車両は次の調布まで」。ムラムラ湧き起こる好奇心。調布駅でホームを走って最後部の車両に駆け込んだら何が起きるか。共学化初年度の元・女子高に突入する気分を味わえるのではないか。そんな事を考えた。

心太(ところてんと読むのだ)のように扉から押し出された後、瞬く間にホームは多摩地区在住の人々で埋め尽くされる。ネタ探求を建前とした僕の下心は、音なく鎮火された。19時の時点で30℃。尖らないと溶けてしまう夏がやってきた。いずれのコンビニも長蛇の行列ができていたため、缶ビール調達は断念する。スタジアム前のフライドチキン屋で、生ビールを購入。『店内でおめしあがりですか?』…本気で訊ねていますか、店員さん?

スタッフが「ドロちゃん」と呼ぶタヌキが、マッチデープログラムを販売していた。再びムクムク、好奇心。一部購入してドロンパに一万円札を渡したらどんな反応を示すのか、試してみたかったのだが、こちらも瞬く間に青赤者たちが群がってきたため、断念。結局女性専用車両への侵入も、タヌキへの悪戯もできぬまま、入場。この試合はソシオもチケットを買って参戦。結果、1200円の対価としては余りある凄いものを目撃する事になる。

最初の2分は完全に名古屋ペース。ダヴィに先制を許すという、考えられるなかで最悪の展開も脳裏を過ぎったものだった。さすがはアジアというステージで戦う、グランパス。しっかり気持ちを切り替えてこの試合に臨んできたのだろう。そう感じながら僕は10番のレプリカに袖を通した。実は日曜、試合前のドタバタのおかげで、僕は試合が始まってしばらくレプリカを着るのを忘れていたのだ。それを踏まえての意図的なゲン担ぎだった。

名古屋のサポーターにとっては既視感に満ちた情景だっただろう。試合開始3分、またも最初のチャンスから東京が先制。共に黒のスパイクを履いている事で、ますます見分けがつきにくくなっている前の二人。ヒラヤマみたいなカボレが、カボレみたいな平山相太へ流したマイナス方向のボールを、丁寧に押し込んだ。唐突さでは、昨夏の瑞穂大消耗戦を思い出させる、名古屋キラー(襲名予定)の一撃。そのダンスの微妙さまで、似ていた。

リセットしたつもりの悪夢が蘇ってきたか、名古屋DF陣が一気に瓦解する。深く突き刺さったカギ状の銛でえぐり取られるように、痛々しくも無抵抗のまま、蹂躙され続けた。グイッと深くねじ込まれたところから、反対方向への「返し」。その瞬間だけ、シャチのイメージがマグロへとかわる。エラに図太いカギを差し込まれて、ゴロンと陸揚げされる流線形ボディ。大トロから赤身まで、豪快に食べ放題。前半早々、東京音頭、大漁音頭。

■Sota Hirayama - Recommended Back Number
2008/08/09 『尾張十三怪談』

2009年07月17日付
現在の青赤指数=68(→)
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20絶望
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40不安
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◎めざめられなかったテレビ

「ボクの先制点…憶えてます?」 Photo by Yama-chan
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2009年7月16日 (木)

ストロンク(前篇)

人生は驚きに満ちている。今週だって毎日がサプライズだ。まずはキリンとサントリーの経営統合。驚きはしたけど、言われてみたら「なくもない」組み合わせ。しかしサッカーファンにとっては少し不安を憶える業界再編ではある。各々、日本代表とJリーグの主要スポンサー。企業数の減少とは単純に考えて規模縮小化を意味するわけであって、歓迎できるものではない。俺はエビスしか飲まないから無関係と、割りきれる話ではないのだ。

さらには、石田純一と東尾理子も「統合」に向け協議中との一報が飛び込んできた。昔、港区の某老舗高級ホテルにある高級スポーツジムでアルバイトをしていたころ、彼はマスコミの追跡から逃れるためか、毎日のようにサウナで汗を流していた。持込禁止のはずの新聞をじっくり時間をかけて読むのが、彼の日課だった。アントニオ猪木と佐山聡、その横に石田純一。どう考えても異常な組み合わせだが、やけにゴージャスなサウナだった。

その石田純一が事もあろうに(中略)マウイマラソンで遭遇した長谷川理恵は綺麗だったなぁ…文字通りなんでもありの世の中だが、水曜午後5時、さらなる衝撃が僕を襲った。携帯電話が告げた先発メンバー。予想はしていたが、本当に一人も入れ替えなかった城福監督(どこまでまっすぐなんだ)。こちらはまだ想定の範囲内。驚いたのは、対するストイコビッチ監督の決断だ。日曜の試合後のコメントからは想像ができない、魔法の布陣。

完全に「負のアイコン」と化していた彼を、またも起用するとは。最終の新幹線に間にあわないなら鈍行列車で帰れと命じたとか命じなかったとか、品川駅から半ベソかきながら「ムーンライトながら」に乗り込む姿が目撃されたとかされなかったとか。いずれにせよ完全に終わったと予想していたダヴィのジャパンツアー、驚きの追加公演決定であった。そして、楢崎正剛と玉田圭司はベンチ。座らせるべき選手、その人選は正しかったのか?

よそ様の台所事情を心配できる立場ではないのだが、個人的には、日曜の試合で高精度のクロスを何本か披露していた、左SBの阿部翔平までもが“降格”していたのが、心強かった。実際問題、代役の選手が空けたスペースをズタボロにしたのが、この夜のカボレであり、徳永悠平であった。怪我人続出で苦戦が続く名古屋グランパスだが、パヤリッツア(何度も書くが実に美味そうな名前だ)や、吉田麻也といった主力が、近々帰ってくる。

これだけではない。さらに改良型ヨンセンの出現。リーグ戦次節からいよいよケネディが登場する。正確なデータは知らないが、おそらくこの恐怖の長身FWは、デビューする前から幾つかの記録を樹立している。ひとつはJリーグ史上最高身長…の奥様。オーストラリアのバスケットボール代表選手であるケネディ夫人、実に190cm。夫婦合計384cmのハイタワーが瑞穂のピッチに並び立つとき、城福東京は苦戦必至である(並び立たねーよ)

きっと早めの夏休みをとって、数日間東京に滞在したサポーターの方もいたのかと思う。中二日で、数え切れないほどの失点シーンを見せつけられ、さぞかし辛い思い出になった事だろう(それもご丁寧に揺れたネットのほとんどがあちら側だ)。3度目の対戦となる29日は、是非とも勝敗を度外視してサッカーそのものを楽しんで頂きたい。2試合を通じ8対1。合計7点もの大差がついたが、これがそのまま貴我の実力差とは思っていない。

保守的にみて、現在の東京と名古屋の力量を分析すると、合計6点差くらいが妥当ではないだろうか(スミマセン言い過ぎました)。月末に再会するグランパスは、完全に別のチームだ。油断すると足下をすくわれる。それくらいわかっている。しかし、少しくらい足下をすくわれようと、大勢にまったく影響はない。それもわかっている。環境保護団体の抗議を受けそうな乱獲。鋭い銛(モリ)は、すでに3匹目の鯱に深く突き刺さっている。

2009年07月16日付
現在の青赤指数=68(△)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■■□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・準決勝進出が事実上決定(△1)

「イシカワを20億でどうだ?」
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ストロンク(序篇)

今宵、飛田給へお越しになれなかった皆様、無念のメッセージを募集中です。いやはや、なんと表現すべきでしょうか、衝撃の一夜。

■業務連絡■
奥様。今夜は軽く呑んで…終電で帰ります。

一晩明けて思うところあり、微妙に「改題」しました。暑さにめげず、ボチボチ更新させて頂く予定です。性格がひねくれているので神輿担ぎには加わらず、夏祭り会場の片隅で一人、不気味にニヤニヤ笑っている、そんなシニカルな作文をしてみたいです…暑いし。

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2009年7月15日 (水)

宵の流星(後篇)

歯を食いしばって奮闘を続ける米本の傍で、飄々とプレーする梶山。この二人のコントラストが面白い。普段より選手が大きく見えるメインスタンドでの観戦、その左右の足首がくねりくねりとボールを操る様を、よく観察できた。改めて巧い選手なのだと認識させてもらった。巧いといえば、平山相太も見事だった。右サイドにぽっかり空いたスペースへボールを流す、絶妙なパス。そこへ飛び込む石川の動きは、まさしく原型・オリジナル。

位置関係は違えど、前線の4人で創り出したゴールという観点で、この追加点は神戸での先制点と同じだった。起点はソウタ、そして緩急自在のナオが左後方へ戻したボールに、よくぞ走り込んできてくれた!の羽生直剛。実は効果的な無駄走りなのか、本当にムダに終わる無駄走りなのか。正直なところ、僕は彼の動きに関して、半信半疑で見守ってきたふしがある。羽生個人の良し悪しではなく、チームに融合しているかどうかという点で。

素人目にはそのプレー内容に本質的な変化が生じたのかどうかわからないが、目に見える形で羽生の頑張りが結果に繋がってきているのが嬉しくて、頼もしい。あ、もちろん楢崎正剛が手で弾いたボールを押し込んだ貴方も立派。あの瞬間こそは、まさに鬼門とされたGKとの1対1という構図だった。代表GK相手に“苦手”を克服したのだから、自信を深めていいだろう。そのカボレのレプリカを着用して、大騒ぎをしているオジサン二人。

すぐ横の貴賓席は、国際色豊かな…というかブラジル人のゲストが多数招かれている様子だった。日系三世だか四世だかの通訳さんによると、どうやら大使館関係者のツアーが組まれていたらしい。明日、成田から帰国してしまうというカボレオジサンズは、上機嫌に踊っていた…もとい、巨体を揺すっていた。撃つか撃たないか、鈴木達也の揺れる感情が手にとるように伝わってきたロスタイム。3点目が奪えた事実にチームの成長を感じた。

意図的に多くの選手名を挙げてみたのだが、それほど現在の東京は、全員が各々の特長を出せていて、かつ組織として機能している。し、か、し。人間の欲は底知れないもので、それでも消化不良のサムシングを感じながら笑顔で勝利を讃える僕がいるのだ。意図するプレーのイメージが共有できているようで、まだ細かなパスミスが散見されるし、何より完膚なきまでに相手を叩き潰したという、真の圧勝劇は、まだ一度も目撃できていない。

要はまだまだ不完全な部分が多く残っているのだ。課題を残しながらも勝ち続けている、こう書けば見映えも良いが、まだまだ安心はできない。いよいよ他クラブからのマークも厳しくなるだろうし、出場メンバー固定化もリスクの裏返しともいえる。夏の過密日程を戦い抜くにあたり、怪我と疲労によるアクシデントは怖い。特にCB二人のうち一人でも欠けてしまうとどうなるだろう。想像しても始まらないが、このように不安は尽きない。

こう書いてみたものの、僕だってまったくのペシミストではない。浮かれちゃいかんと、自身への戒めも兼ねて綴っている。最後に、僕の緩んだ気持ちにビシッと渇を入れてくれた「彼」に触れてこの項を終わりにしたい。

鼻歌混じりの上機嫌で“託児室”へ向かう。同じエレベーターへ乗りあわせた彼に、僕は満面の笑顔で声をかけた。『ナイスゴール』サムズアップを添えて。しかし期待に反して反応は鈍い。大きな両眼をさらに大きく見開いて、下から僕を凝視する。瞳の奥に広がる漆黒の宇宙に吸い込まれそうになりながら、僕は平静を装った。やがて聞こえないはずの声が聞こえてくる。『まだまだ。あんなもんじゃないよ』彼自身の意思そのものだった。

まだまだ。シーズンはこれからだよ。東京はもっと強くなるよ。パパももっとシュートを決めるよ。でも、あのダンスはもっと練習が必要だね…あれじゃマイケルも怒ると思う。僕のほうが上手だもん、ダンス。とにかく、これからいろいろな出来事が待ってるよ。夏は、これから。この時期にイッキイチユウしている場合じゃないよ…無垢な瞳は雄弁だった。カボレ・ジュニオールはエレベーターの扉が開いてもなお、視線を逸らさなかった。

2009年07月15日付
現在の青赤指数=67(→)
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◎城福東京に続き関東地方梅雨明け

「チーム最多のシュート4本!」 Photo by Yama-chan
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2009年7月14日 (火)

宵の流星(中篇)

ダヴィは怒っていた。リーグ得点王がシーズン途中で中東へ電撃移籍する。自ら引き起こした事件の渦中にいながら、一人のプロフェッショナルとしては、密かな満足感に浸っていた。注目されてナンボの世界だ。試合前の練習中、ピッチ脇にズラリと並んだカメラの数を横目で数えた。平時の三割増の注目度に彼のテンションは上がる一方だった。しかし入場直後、それが単なる思い過ごしだった事に気づかされる。誰も彼を見ていなかった。

ありとあらゆるレンズが、イシカワに向けられていた。ランキング首位のオレサマを差し置いて、ドウシテ2位のヤツが目立つのだ?フラッシュの集中放火を浴び、白光の薄膜に包まれる背番号18を睨む両眼は、嫉妬の炎で爛々と燃え盛っていた。それは、公約を守り雑誌『FRaU』で美しいセミヌードを披露したにも関わらず、表紙を優香にもっていかれた磯山さやかの無念に勝るとも劣らぬ、烈しい情念だった。ヤツはランキング2位なのに!

試合開始わずか3分、石川直宏先制ゴール。MF登録選手として、PKを一本も含まず。堂々リーグ得点ランキング首位に並び立つ。ダヴィの、崩れかけた自尊心を支える最後の支柱が粉砕された。油田から吹き出る原油のように、どす黒い感情に塗れた彼を、もはや制御できる者はいなかった。一人勝手に荒れ狂い、暴れ回る。ニッポンのテレビゲームで体得した“昇龍拳”を放つが、権田修一には通用しなかった。ダヴィは己が目を疑った。

主審に猛然と抗議する孤立無援のFW。提示された黄色のカードに異議を申し立てたわけではなかった。『オレサマの昇龍拳は完璧にヒットしたハズなのに』何故ゴンダは倒れないのだ?頭を抱え、動揺を隠せないダヴィに注がれたのは、彼が望むフラッシュではなくブーイングのシャワーだった。精神戦でKO勝ちを収めた権田。格闘家としても大成したであろう彼は、最近キックを封印気味。この夜も精力的にボールを転がす姿が見られた。

この権田の「転がし」こそ、最終ラインから攻撃をビルドアップしてゆく、東京の現在形スタイルに対する自信の表れだ。今野泰幸とブルーノクアドロスに、梶山陽平を交えた三角形が基点。相手のプレスをいなすときは、両SBが加わって新たな三角形を形成する。スポーツ新聞視点では、どうしても前ばかり注目されてしまうが、最近の快進撃を支えているのが「後」の安定感である事は明らか。そこへ、米本拓司がアクセントして加わる。

良くも悪くも出入りの激しいヨネ。高校卒のデビューイヤーという事を考えると、出色の出来なのかもしれないが、所謂アタッキングサードへボールを持ち込んだときの慌てふためきようには、愛おしさすら感じてしまう。長い手足で奪い取ったボールを、大胆不敵なプレゼント・パスで相手に献上してしまう。それを再回収すべくピッチを奔走する。その繰り返し。自ら植えた苗を、自ら刈り取る、地産地消型のスタイルで米本は伸び続ける。

※「宵の流星」(後篇)へつづく…もう次の試合だっての!

2009年07月14日付
現在の青赤指数=67(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
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◎駅売店での出費が嵩みます

「銭高組をバックに」
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2009年7月13日 (月)

宵の流星(前篇)

久々に訪れた飛田給。味の素スタジアムには涼やかな夕風が吹き、観戦にはもってこいのコンディションだった。ナーサリーへ預ける前にヒマワリ君の夕食を済ませる。幸運にもセレブ夫妻から譲って頂いた「セレブシートチケット」のおかげで、座席の脇には小さなテーブルが設置されていた。本能がままに野性味溢れる飲食を繰り広げる御曹司。これを完遂させるにあたり、テーブルの存在は実にありがたかった。束の間の上流階級気分だ。

18時30分試合開始。頭では理解しているつもりだが、30分のズレが身体に染みついた行動パターンに微妙な狂いを生じさせる。メインスタンド内エレベーターを使い“託児室”へ移動。鼻腔をくすぐるそれを感知し、奥様に隣室の授乳室でのおむつ交換をお願いする。まだ慣れない環境に、この日の彼は大荒れの様相を呈していた。保育士さんに抱かれたまま、閉じられた扉が大きな泣き声で奮えた。小さな罪悪感を抱きながらスタンドへ戻る。

試合前のひと時、ここでゆっくりとビールを楽しむ目算だったのだが、想像以上に時計の針が進んでいた。「誤差」に戸惑いながらもコンコースへ急いだが、売店には長蛇の列。計画修正を余儀なくされた。空のタンブラー二つを手土産に、奥様へ宣言する。『すぐに先制するからさ。そのタイミングでビールを買ってくる』渇いた喉から搾り出した強がり含みの予告だった。それからわずか数分後、奇声をあげながら売店へ駆け込む事になる。

ボールに触れた瞬間、スタジアムが期待感で浮遊する感覚。しかし、その動きには一切の力みがなく、おそらく彼本人が語るとおり、彼が思い描いた数秒後の世界を、ごく自然にデッサンしているだけなのだろう。あまりに呆気なく揺れたゴールネットを眺めながら、映画の撮影を行っているようにすら感じた。ホイッスルでなくカチンコが打ち鳴らされ、監督がフィルムチェックする横で、ヘアメイクが主役の髪型をセットし直す、そんな絵。

両の親指で背中の「18」を指し示しながら、クルクル身体を回転させる笑顔の千両役者。徐々に騒がしくなってきた「世間」の好奇心混じりの期待と想像を、いとも簡単に超える勢いが現在の石川直宏にはある。それも瞬間的な最高速度ではなく、平常的な巡航速度。売店周辺は軽いパニック状態に陥っていた。行列を放棄してスタンドへ駆け戻る人々が、四方八方へ散ってゆく。そのおかげで、わずかなロスタイムでビールを買う事ができた。

コンコースから眺めた西の空はまだ明るく、よほど大きな星でないかぎり視認できない。それでもきらり、星は流れた。「まさか」と「またか」の箒星。一瞬の煌めきに心を奪われた人々は、またも願い事を唱える機を逸した事を知るが、それを過度に憂う必要がない事も悟っている。広大な流星群に終わりはなく、いつでも僕たちの頭上に星屑を降り注いでくれる。よほど心が澱んでいないかぎり、よほど眼鏡のレンズが曇っていないかぎり。

2009年07月13日付
現在の青赤指数=67(→)
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◎駅売りのエルゴラも買うハメに

「イシカワを10億でどうだ?」
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2009年7月12日 (日)

妖精の憂鬱

ドラガン・ストイコビッチ監督は、不機嫌を隠そうとしなかった。時おり見せる笑みは、少し自嘲気味で、アンニュイな気配が漂っていた。2日前、大好物である「納豆の日」を祝したときのピクシースマイルは、結局最後まで披露される事はなかった。試合が終了してもなお、名古屋の指揮官はベンチに座ったまま微動だにしなかった。どちらかといえば激情型に分類される彼から、一切の放熱を感じなかったのが、逆に不気味ですらあった。

“中東採用”が決定したストライカーを強行起用(?)したが、結果として一人勝手に熱くなり、完全自滅。ご丁寧に累積警告4枚でリーグ戦最後のホームゲーム欠場を自ら宣言するオマケつき。この夜、完璧なるヒールを演じたダヴィは、腕組みしたまま立ち尽くす監督と、一度も目をあわさずにスタンド内へ消えていった。その後も交代投入した選手が負傷退場してしまい、数的不利のまま反攻の機を逸するなど、歯車が噛みあわないまま。

端正なマスクが怒りに歪んだ瞬間があった。『ピクシーではなくミスターと呼んでくれ』昨シーズン、Jの舞台に復帰してからチーム内外へ通達し続けてきた“妖精の要請”だ。鋭い眼差しで睨む先には、反撃の夏の開幕に沸く青と赤。『ミスター…あれはピクシーでなく、セクシーと歌っているのです』通訳が申し訳なさそうに耳元で囁く。ピッチ内外で翻弄されている事に気づいたピ…ミスターは憤然とベンチに座ったきり動かなくなった。

表情を凍らせた妖精、水曜にむけ何を思う。

【2009年17節】 FC東京(3-0)名古屋グランパス ※観衆24,736人

2009年07月12日付
現在の青赤指数=67(△)
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◎上昇要因:
・得失点差貯金生活はじめました(△2)

「Leave Me Alone」
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2009年7月11日 (土)

赤鯱乱獲宣言

石川直宏の「得点王」という肩書きに、再び「日本人」という余計な三文字を加筆させたダヴィ。それもPKで…というのが悔しさを倍増させる。幼いころ、学年に一人はこんな顔した女の子がいたなぁ。クリクリオメメのダヴィだが、中東カタールのクラブへ移籍が決まったという。慰留に努めたという名古屋関係者のコメントは、はたしてどこまで本音だろうか。このご時勢、推定4億円の利益をもたらす“売りぬき”は評価されるべきだ。

よそ様のお家事情を詮索する余裕などないわけだが、ストイコビッチ監督は非常に難しいやり繰りを求められるのだろう。国外流出が決まっているにも関わらず、残り数試合出場すると見込まれるリーグ得点王。その裏では“ヨンセンMARKⅡ”ケネディ・プロジェクトも並行して進めなければならないのだ。名古屋のサポーターにはゴメンナサイと言いたい。そんな殊勝なコメントを発するダヴィだが、はたして瑞穂の人々の心中や如何に。

この状況下、気の抜けたプレーをしていると判断されるやいなや、アウェーゴール裏から一斉に『おしおきダヴィ〜!』という罵声が浴びせられる事だろう…これが書きたかっただけだろうって?そのとおりですが、何か?札幌在籍時はシーズン中でありながらチームから離れて移籍交渉を進めたダヴィ。あれ?昨シーズンもたしか東京との試合直前だったような…中東転出という大願成就したいま、彼を動かすモチベーションは何なのだろう?

土日休みのサラリーマンとして、普段はあまり歓迎できない日曜開催のゲームだが、今回ばかりは違う捉えかたをしている。名古屋にとって、非常に厳しい流れになるのではないかと予想されるからだ。ナイトゲームを終えた後、名古屋行き最終新幹線は東京駅発22時ジャスト。これに飛び乗るような西村京太郎サスペンス的展開は考えにくい。深夜バスで東名高速を走るのか、一泊して名古屋に帰るのか、またはそのまま東京へ滞在するのか。

いずれにせよ、水曜夜に再び飛田給で試合へ臨まなくてはならない日程は、グランパスには必ずや重荷となるはずだ。ナビスコカップ準々決勝の初戦をホームで迎えられるのは、思った以上に東京有利に働くものと予想している。とはいえ、そこは名古屋グランパス。アジア相手に見事に勝ち進んでいる底力は、到底侮れるものではない。堂々勝負を挑み、堂々撃ち破りたい。7月三度対峙する強敵、初夏の景気づけに赤鯱の乱獲と洒落込もう。

2009年07月11日付
現在の青赤指数=65(→)
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20絶望
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□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎敵はシー・シェパードだな

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2009年7月10日 (金)

米本選手非独占インタビュー

「夏の扉」番外篇
米本拓司選手“非”独占インタビューを決行

■神戸の内山選手にやられていましたね

知りあいなんスよ。あっ、去年強化指定だったんで。なんかめっちゃ殴られた記憶があるんですけど。まぁ関係ないッスけど。

■打った頭は大丈夫ですか?

直後はめっちゃ痛かったけど、大丈夫です。コブはできましたけど。

■最初は動かなくなったから心配しました

たぶん相手のヒジが当たったと思うんですけど…頭だし、審判も止めてくれると思って。

■あからさまに手を出してきましたヨネ

凄かったですね。ナオさんとかキレてたし。

■あんな姿見た事ないからビックリしました

ですヨネ!アレは怒りますよ!今度やったらボコボコにしてやりますよ、生きて帰さないッスよ、マジで。

2009年7月5日/小平グランドにて収録
赤字部分は筆者追記(そりゃそうだ)

Photo & Interviewed by Yama-chan
291_yonesama

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2009年7月 9日 (木)

夏の扉(終篇)

ブラビアシリーズの発売以前、ソニーの液晶テレビといえば「ベガ」だった。その最後のモデル。二分割したそれぞれの画面サイズを自由自在に調整できる優れものだ。3年前の旧型とはいえど、映像は鮮明。サッカーと、サッカー以外の細部まで、綺麗に映し出す。鋭角に入るヒジ、露骨なまでのラフプレー。

事件直後の検証が許されるのはテレビ観戦の特権だ。スローでリプレイされる「悪意」。それは「気迫」が醜く変形した末期のかたちだった。石川直宏が開けた風穴を、カボレが突き破った時点で、大勢は決していた。俗に危険なスコアと表される「ニイゼロ」だが、まったくと言っていいほど怖くはなかった。

しかし、次第に別の種類の恐怖感に襲われる事になる。東京の選手が壊されてしまわないかという不安だった。時間の経過とともに、あからさまな“暴力行為”が散見されるようになり、テレビの前でヒヤリとする場面が続いた。ナオが襲われ、次にヨネが狙われた。容疑者特徴…頬が痩けた、不健康そうな男。

“栄養失調のチンピラ”が放ったエルボーを頭頂部へまともに喰らい、悶絶する米本拓司18歳。ソニーであれ、シャープであれ、誰の目にも明らかな、悪意丸出しの蛮行だった。強化指定選手として一緒に練習していた後輩に対する仕打ちがこれか?縁が深いからこそ痛い目に遭わせるって?冗談じゃないヨッ!

僕は語尾をラモスにして怒りを爆発させる。しかし彼は、飄々と受け流せていたようだ。季節外れかつ時代遅れの“卒リン”にグッと耐え抜いた米本は、鉄壁の「4ボランチ」の一角という重責を見事に果たし、交代した。凱旋。ホームズスタジアムでは、米本を得た安堵と米本を失った落胆とが交差していた。

「がむしゃら」という言葉がここまで似合う選手もそういない。大胆なディフェンスと、大胆なパスミス。粗削りなところがまたイイのヨネ。“故郷”に背を向け決別のシャー。右手を天高く突き上げる一方、左手には頭を冷やすための氷袋が握られたままであった。タンコブの告白、後日談は追って記したい。

得点シーン以外のマイ・フェイバリットは、後半、今野泰幸が果敢に左サイドを駆け上がった場面。ボールを支配しながら緩急自在に神戸を攻めたてる東京、その“好き放題”の象徴的な光景だった。今のサッカーをやっていて選手たちが楽しくないはずがない…城福監督が発する言葉にも、自信が溢れている。

連勝街道一里塚、ますます意気上がる東京。カップ戦では予選突破、リーグ戦の成績でもようやく白星先行。苦しみながらもどうにか土台作りを完了させて、いよいよ2009年シーズン“本当の開幕”を迎える態勢が整った。Ready to Dance…大胆に、爽快に季節の扉が開け放たれ、反撃の夏の到来が告げられた。

【2009年16節】 ヴィッセル神戸(0-2)FC東京 ※ホームズスタジアム神戸

2009年07月09日付
現在の青赤指数=65(→)
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20絶望
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◎名古屋集中月間スタート!

「ヨネの独立記念日」 Photo by Yama-chan
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2009年7月 8日 (水)

夏の扉(後篇)

トラップが乱れたのが幸いしたと、解説者が語った。それを素直に受け流した僕がいた。試合後のコメントで、そのトラップまでもが練習の成果であり、計算されたものだったと知り、改めて驚かされる事になる。クリムゾンレッドの護衛兵たちは、己が戦略に過失はなかったと声高に主張したいところだろう。

城門の直前にまで潜入を果たした「曲者」を一気に囲い込む門番、実に5名。それすらも無力にしてしまった石川直宏の躍動。そういえば前半、ドリブルで前線に切れ込んで平山相太へラストパスを送る、あの過程で見せた左右の足を自在に動かし敵を翻弄したマリオネット・ドリブルは、まさに「忍」だった。

石川直宏の勢いを止める者はもはやいない…否、すぐ近くにいた。憑かれたかのように、必死の形相でナオの身体に飛びつき、地面へ組み伏すカボレ。平山相太に意味を教わったばかりの日本語を連呼して、まだ目の見えぬ仔犬が母犬の乳を探りあてるように、懸命に頭を身体に摺りつける。『アヤカリタイ!』

歓喜の場面から一転、カボレの異常を察したチームメイトが、二人の身体をどうにか引き離した。息荒く、しかしその両眼は爛爛と。『アヤカッチャウ…カモネ』梟が大きく翼を広げた。羽生直剛の絶妙なスルー。ヨーイ、ドンの競走でカボレに勝てる者などいない。去年の開幕戦を思い出させた、脅威の加速。

それは「事故」ではなく明らかに「過失」だった。榎本達也が踏み出した勇気の一歩は、GKと1対1という“カボレにとって”実に悩ましい状況を、自ら放棄してしまう勇み足だったのだ。かくしてヒラリと榎本の突進を交わし、無人のゴールへボールを流し込む。流星に乗った梟、月面着陸の瞬間であった。

“すんでのところ”でどうにか持ちこたえてきた神戸の城門が、遂に撃ち破られた。一気呵成に雪崩れ込む青赤の軍兵たち。忍耐強く抗戦してきた神戸だが、巣穴に雨水を注ぎ込まれた蟻のように、途端に混乱しはじめた。やがて野に下りし兵たちが、先の見えない戦いへの不安からか、徐々に凶暴化していく。

※「夏の扉」(終篇)へ結局つづく

次回こそは、本当に絶対にシリーズ最終回。
遂にわれらがヨネが彼奴にイジメられます。

2009年07月07日付
現在の青赤指数=65(→)
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□□□□□□□□□□90熱狂
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◎オールスター、オールスルー。

「禁じられた遊び」 Photo by Yama-chan
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2009年7月 7日 (火)

夏の扉(中篇)

番組冒頭で液晶画面に大写しになったのは、このスポーツでは見慣れぬ大きな背番号50。欧州から帰国を果たした大久保嘉人が、監督交代に揺れるヴィッセル神戸を救えるのか。興味の濃淡様々、幅広い視聴者層に提示する「テーマ」としては、至極妥当なものだったといえたか。あくまで主語は神戸であった。

「視」「聴」両面においてNHKのスポーツ番組に対する信頼は、厚い。腐っているのは枝葉末節の部分だけ(だと信じたい)。この試合中継でも、両チームの状況について必要最低限の情報を発信しながら、淡々と実況を続けるいつものスタイル。神戸の空はまだ明るく、小さな島国ながら「経度」を感じた。

カイコではなくジニン。カイオジュニオール監督の不思議な辞任に因る変化が、どこまで生じていたのか、日々神戸を追いかけているわけではないのでわからないが、少なくとも前半の守備を観ているかぎり、緊迫感は伝わってきた。ボールを保持した東京の選手が、ある一線を越えると、一気呵成に囲い込む。

ホームでは高い勝率を残す神戸。東京優勢である事は間違いないが、危うい場面も最後は身体を張って守り抜くという展開に、劇薬の効能を感じてしまう。統計・理屈が通じない団結・意気。前監督子飼いのブラジル人FW“追放”は如何にもそれらしいサイドストーリーだったではないか…結果が出ていれば。

前線へボールを運ぶ事はできている…あとはフィニッシュのところだけ…後半開始5分、そんな当たり障りのない会話の流れが、突如遮断された。完全に油断していたのだろう。『オオオオッ』公共放送局のアナウンサーにあるまじき絶叫とともに、32インチ・16:9のワイドスクリーンが歓喜の青赤に染まった。

ライヴが最高なのは間違いないけど、テレビ観戦にも捨てがたい魅力がある。名場面の裏には名実況がある。ジャンルは違えど、プロレスなどその最たるものだ。三沢光晴さんの追悼番組を観るにつけ、改めてそう感じた。騒ぎたてるだけが実況ではない。美辞麗句を並べたところで簡単に視聴者には響かない。

NHK大阪放送局勤務・田代純アナの見事に裏返った声。突然の「変調」が最高の演出となった。輝きを増し続ける一方の石川直宏、説明不要・説明不能の左足。ある者はそれを『事故』と表現した。気持ちは理解できる。ただ、天空の遥か彼方で発された光が地球へ届く、これは偶然ではなく必然なのである。

光源は文字通り、星の数だけある。
その流星は、西の空でも煌めいた。

※「夏の扉」(後篇)へつづく

次回「夏の扉」シリーズ最終回では、地元の先輩たちからの度重なる暴力、いじめに耐え抜き、力強い成長を遂げた一人の青年に迫ります。小平で収録された非独占・非公認インタビューでの生々しい告白にご期待下さい。

「流星の王子様」
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2009年7月 6日 (月)

夏の扉(前篇)

某NHKにお勤めの方は気分を害されるかもしれないが、事実なので書いてしまう。この会社の華麗なまでに杜撰な仕事ぶりには、一般的な民間企業に勤めている立場として、なかば羨ましくなるくらい呆れている。絵に描いたような単純なミスが、幾度となく繰り返される。どこまでもお粗末さんなのである。

結婚する前に住んでいた場所の「名義」が正しく取り消されていなかったため、受信料を二重で引き落とされていた。それを指摘した後、わざわざもう一度書類を作成した後、名義取消の手続をさせておきながら、相変わらず銀行口座から預金を盗み取ってゆく。そして抗議電話への対応もお役所根性、丸出し。

担当者が不在のためと、翌日まで待たされた挙句、こちらから電話をするまで一切の音沙汰なし。改めて問い詰めたところ、再提出した名義取消の手続も正しく受理されていなかったと。いったい何を信じればいいのだ、国営放送局様よ?温厚な僕もさすがにキレているわけだ(おお普通のブログっぽい流れ)。

ありとあらゆる手法でコソ泥を試みるNHKとの闘争は数年来続いている。ケーブルテレビ局にCATV視聴料とセットで支払う契約に切り替えた後も、平気な顔で二重に料金徴収。電話でそれを抗議した後、マンションに料金徴収の親爺さんが訪ねてきたときは、怒りを通り越して恐ろしさすら感じたものだった。

決め事の類は一切なく、敵が攻めてきたらなんとなく適当に。きっと一般庶民の想像を絶する、緩緩のディフェンスラインを構築しているのだ、彼らは。不正徴収された代金は、『今月中旬に振り込まれる』そうだが、絶対に信じられない。いちいち銀行口座の入出金状況をチェックするのは、面倒極まりない。

こんなに不愉快な思いをしてまで、NHKへ料金を支払い続けるのは、シーズンに幾度かFC東京の試合が中継されるからだ。絶対に負けられないわけではない戦いもあるのに、毎回、世界の終わりがやってきたかのように騒ぎたてる民放テレビ局に比べ、感情を表に出さずに淡々と実況する姿勢が好きなのだ。

※「夏の扉」(中篇)へつづく

オチはミエミエだと思いますが『そんなNHKのアナウンサーも』『石川直宏の前では』という流れです(笑)。さて、今回書かせて頂いた受信料徴収にまつわるトラブルは、すべて実話です(証拠書類も携帯電話の通話録音メモもあります)。不安を感じた読者の皆様には銀行口座の定期点検をお奨めします。

2009年07月06日付
現在の青赤指数=65(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎得失点差マイナスの5位です

「弟よ…」
「貴方が僕の兄さんだったのですね!」

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2009年7月 5日 (日)

夏の扉(序篇)

兵庫県内の焼肉屋で携帯電話を使ってこれをご覧の皆様、おめでとうございます。ご祝儀として僕から特上カルビ1人前をおごらせて頂きます。本日21時以降に入店した事が証明できるレシートを添えてご請求下さいませ…

食え、食え、食い尽くせ!神戸の和牛という和牛を、ありとあらゆる部位を、骨の髄まで食い尽くしてしまえ!「反撃の夏」第一章、完勝。しっかり食べて、スタミナをつけて、暑く、そして熱い東京の夏に備えるのだッ!

『たじま屋』『ポッサムチプ』ホルモンやらステーキやら…嗚呼、神戸に飛んでいきたい気分。しかし、僕はそこをグッと我慢して、自宅でひっそりと焼酎を…うん、良い気分。リーグ戦白星先行。いよいよ始まりますよ。

2009年の夏は熱いぞ!

2009年07月04日付
現在の青赤指数=65(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・今度は左の流星弾!(△2)

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2009年7月 4日 (土)

■サブコレ■2009/MAY-JUN

FC東京■景気動向指数
トップページ「サブタイトル」コレクション

前回の■サブコレ■の文末に記した願いが、現実のものになりつつあります。『ニコニコ笑顔で』『青赤指数のV字回復』をレビューしていく事にしましょうか。たった2ヶ月で随分と変わるものです。嬉しいかぎりです。

04/30 - 05/05 『殴られる前に目を覚ませ』
万博で展開された惨敗劇。ガンバ大阪にボコスカにやられ、4点奪われた後に、ようやく目が醒めたかのように2点を返す。完封負けよりはマシだけど、もう少しメンタルの面はなんとかならんかねと嘆かわしく感じた夜。

05/06 - 05/10 『いまこそ頑張れ城福トーキョー!』
サンフレッチェ広島に敗れて、遂に15位まで順位を落とした城福東京。連休最後の京都戦もスコアレスドローに終わり、味スタ溜息。不安いっぱいになっていた時期、特にひねらずストレートに「頑張れ」と言いたかった。

05/11 - 05/13 『独身貴族誕生日ウィーク』
12日=石川直宏(28)
15日=佐原秀樹(31)
16日=ウチの子(01)
イケメン独身男児の誕生日ラッシュであった

05/14 - 05/17 『東京五厘開幕』
何があっても結局は話題の中心。平山相太が決意の五厘刈り。日焼けして精悍さを増したソウタをカボレと勘違いする事もしばしば。

05/18 - 05/20 『フルキャストまであと一人』
怪我で出遅れていた中村北斗が横浜の地にて遂に合流、いきなり決勝ゴールを叩き込み、存在感を示した(残念ながらその後再び故障してしまうのだが)。さあ残るは一人だけ。塩田仁史の復活を誰もが待ち望んでいた…。

05/20 - 05/20 『東京18:16→(京葉線通勤快速)→蘇我18:49』
電車の時間まで調べていたのだが、風邪が治らず無念の蘇我行断念。11月は万難を排してフクアリに乗り込み、地獄を見せてやるぜ…たった一度借りを返しただけで、全然納得していないのだ。こんなもんじゃすまさない。

05/21 - 05/24 『海豚インフルエンザ』
海豚と書いてイルカです。河豚はフグです。

05/25 - 05/29 『間違いなく強くなっている』
多摩川クラシコ無念の敗北を受けての負け惜しみ。でも、ブルーノクアドロスが退場するまでの時間帯、東京が展開したサッカーは、間違いなくレヴェルアップしていた。強さの片鱗を確かに見せてくれた、スカパラデー。

05/30 - 05/31 『もうチョー嬉しいんですけど』
グアムキャンプ中の虫垂炎発症から想定外のトラブルも重なり、長期離脱していた守護神塩田仁史がようやく戦線復帰。そう簡単にポジションを譲らない権田修一の存在も頼もしい。質の高いポジション争いを続けて頂戴!

06/01 - 06/03 『ラファエル・マルケスと3文字違い』
突如として湧いてきた外国人練習生。結局、ラファエル・バストスへの「保留」の評価はどうなったのだろう。現時点で補強はなし。

06/04 - 06/06 『オーバーヘッドに失神寸前』
無敵の6月、初戦。国立競技場で遠藤大志を相手にカボレが爆発。そのカボレとの関係も良好である平山相太は豪快なオーバーヘッドキックを披露。惜しくもゴール脇に逸れたがあれが決まっていたら、失神していたかも。

06/07 - 06/10 『コンちゃん浮かれちゃってください』
ウズベキスタン戦に勝利し、ワールドカップ出場決定。試合に出ていない今野泰幸にマイクを向ける国営放送局アナウンサー。『え!俺っすか?』巣で戸惑うボケ今野の脇腹を殴りつけるようにツッコミ闘莉王。名コンビ。

06/11 - 06/13 『駒沢満員シミュレーション』
自由席のチケットは完売だったのだけどね。空席が目立つ矛盾の駒沢、ちょっともったいないよなぁ。どうにかならないものかなぁ。

06/14 - 06/15 『「緑」よ永遠なれ…三沢光晴に捧げる』
あのころの僕は、いまの僕には信じられないくらい緑が大好きだった。ありがとう三沢さん、7月4日の献花式に行かせて頂きます。

06/16 - 06/18 『「タヌキ講」ありがとうございました』
親ダヌキ十数名のご協力を得て、そこから拡大した勧誘の輪、集めた子ダヌキは総勢実に92名。皆様本当にありがとうございました。

06/19 - 06/20 『バストスストップ』
バストス、保留。バスストップに見えた方、バスが好きですね?ウチの子も大好きです。バストトップに見えた方、バストが好きですね?僕も大好きです。どうでもいいですね。

06/21 - 06/28 『再怪物化計画進行中』
僕は本気で、再び怪物と化した平山相太が、南アフリカの地でプレーする事を夢見ます。

6月を全勝で走り抜けた城福東京。試合後の会見に臨む監督の表情も、心なしか穏やかになってきているように思えます。決してブレる事なく、頑固に思えるくらいまっすぐに追求してきたムービングフットボールが、いよいよ開花の季節を迎えそうです。2ヶ月後、暑さに負けず、快進撃を続ける東京の「反撃の夏」を、ニタニタ回顧していますように。

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2009年7月 3日 (金)

ゴリラを捜しにアマゾンへ

ビールのツマミをオーダーした後、若旦那に外出許可を頂く。簾(すだれ)の隙間から、三省堂書店から漏れ出る光が見えたからだ。昭和の香り漂う、否、昭和そのものがそこに残っている老舗の酒場。コの字型をしたカウンターの向こうで、パリ・サンジェルマンのレプリカを着た若旦那が笑顔で頷く。中瓶にビールを少し残した状態で、店を飛び出す。

「本の街」神保町の夜は早い。20時には大型書店の多くがシャッターを閉じる。取り置きしてもらっていた三沢光晴さんの追悼雑誌は無事に入手できたが、もう一つのお目当てである『サッカーキング』は見つからなかった。書泉グランデ、書泉ブックマート、そして三省堂書店にもない。苦戦の要因は想像を上回る売れゆきか、想像を下回る発行部数か。

藁にもすがる思いで東京堂書店「ふくろう店」も覗いてみる。なんて素敵な店名だろう。ここで発見できたらドラマだったが、そんな簡単なものではない。結局手ぶらでトボトボ酒場へ戻る事になった。テーブルに置かれた炒豆腐はまだ温かかった。それにしても雑誌一冊丸ごと特集を組まれるなんて、なんだかとてつもなく凄いではないか、長友佑都よ。

作戦変更、インターネットでゴリラを捕獲する。日本代表との兼務で多忙を極める長友。疲れが蓄積しているのは間違いなかろうが、国立競技場でも相変わらずのハードワークを披露してくれた。1対1での争いでは無類の強さを発揮し、相手の光を消し続ける。勢いは試合終了後まで止まることなく、この夜はインタビュアーにまで仕事をさせなかった。

雑誌といえば、火曜の昼に奥様から携帯電話にメール着信。『サッカーダイジェスト』を立ち読みしていたが塩田仁史の記事に泣けてきたので最後まで読めなかったと。大丈夫、僕は買ったから家でゆっくり泣いて下さいと返信しておいた。同誌では図らずも時の人となったカイオジュニオール監督の記事も掲載していた。しかもご丁寧に二度に渡る連載。

私はこんなサッカーが好きだ。前編「選手時代」に続く、後編「監督時代」が掲載される次号が発売されるとき、皮肉にも“知将”は姿を消している。話題的には無風と思われた神戸戦が、意外なかたちで注目を集める事になった。指揮官交代という劇薬。劇薬だけに投与直後の即効性が高い。あまり身体に良くないが、僕たちも蘇我でそれを経験済みだ。

余計な事をしてくれたもんだよカイオさん。
おかげで気持ちを引き締めて試合に臨める。

■Norio Suzuki & Caio Junior - Memorial
2009/03/30 『ワルノリオ』
2008/01/16 『大砲、西へ。』

2009年07月03日付
現在の青赤指数=63(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎ソウタンの顔写真がジョーさんでしたが

「貴様は下がっておれ」 Photo by Yama-chan
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2009年7月 2日 (木)

流星観測後記

無敵の6月が終わり、今日から7月に突入。ネタの棚卸が月初に食い込んでしまったが、国立競技場のこぼれ話から、国立競技場にはまったく関係ないカイオジュニオールさんの話まで、思いついたがままに書きなぐる事にしたい。まずは恒例のオッパイトークから。いま一番輝いている選手を流星に喩える作文だったため、オッパイの話は自粛してきた。さすがにこれ以上の我慢は身体に悪いので、しばらくはオッパイ強化期間とする(嘘)

本格的な夏の到来を前にして、街ゆく薄手のシャツに目を奪われる事が増えてきた。健康的なそれ、煽情的なそれ。心が癒されるなだらかな丘陵地帯から、遭難覚悟で単独登頂に挑みたくなる山岳地帯まで、火山性土壌が生み出した多様性豊かな起伏の連なりに、日本男児は密かに、ときには露骨にマグマ活動を繰り返すのである。誇らしげにシャツを突き上げる魔性の双球は、はたして天然資源か、それとも人工的に造成された創作芸術品か。

進化する技術が蓄積した経験を無力にするのか、いつになっても僕はこの真贋の見極めができないのである。もっともサイズには固執しないので、それほど大きな問題ではないのだが…ハイ、そろそろ暴走機関車停止信号。意外や女性の読者が多いこのブログ、あまりこのテーマを掘り下げても敵を増やすだけである。「底上げ」できず伸び悩んでいるのがFC東京の観客動員だ。ぐるりスタジアムを見渡して、3万人超えを確信したのだが…。

拍子抜けしたなぁ。バストサイズとは違い、味の素スタジアムと国立競技場の観客数は、スタンドの埋まり具合を観察して、さほどの誤差なく言い当てられる自信があったのだ。本当に3万に届かなかったのかなぁ。「日本野鳥の会」の皆様にもう一度数え直して頂きたい気分だ。担当の営業スタッフさんも残念がっていたが、いわゆる“一見さん”が多く来場していたあの試合、この上なく効果的な種蒔きができたのではないかと思っている。

「青赤マルチ商法作戦」にご賛同頂いた親ダヌキさんが捕獲した子ダヌキ、その数92匹。あの試合を観て気持ちが動かないなら、もう仕方がない。『ご縁がありませんでした』と綺麗さっぱり諦めるほかないのだ。はたして何匹の子ダヌキさんが飛田給へたどり着いてくれるだろう。不安と期待で胸がイッパイ。そういえば、書き忘れていた。東京ヤクルトスワローズの関係者さんが驚いた事、それはスタジアムにやってくる子供ファンの多さ。

神宮球場にないものが国立競技場にはある。未来の可能性は子供たちの手に。ありふれたコピーを掲げ悦に入る趣味はないが、興行を生業とするサッカークラブに“関わる”人間として、先輩格のプロ野球関係者がこぼした素朴な感想は、少し誇らしく響いた。少子化対策の旗を掲げながら、結局は票田の多くを占める高齢者向けサービスを喧伝してしまう政治家。そんな近視眼的なクラブで終わらぬよう、将来を見据えた投資を続けてほしい。

試合終了直後、僕たちが陣取ったバックスタンド最前列に、子供たちが押し寄せてきた。何処から湧いたのか、大量のチビサポたち。凱旋を果たす選手たちに、小さな腕を大きく広げて拍手を送る。それを見真似てか、小さな小さな手をパチパチさせる愛しきわが子。こうやって大切な何かが受け継がれてゆく。ナオの流星に魅せられし子供たちが、東京の未来を築きあげてゆく。「流星の絆」ドラマ以上にドラマティックで、素敵ではないか。

子供たちにしか見えない星があるんだよね。

2009年07月02日付
現在の青赤指数=63(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎「谷間の世代」なわけです

「右から坊主M、L、XL」 Photo by Yama-chan
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2009年7月 1日 (水)

Shooting Star(後篇)

昨シーズンの対戦成績は圧倒的に分が悪く、さらにチームの調子が上向いてきたと思った矢先、飛田給でグチャグチャに敗れるなど、清水エスパルスには目の上のタンコブという印象があった。絶対的な格上ではないのに、どうも引け目を感じる。最終節で「差され」得失点差で順位を逆転されたのは、象徴的な出来事のように思えた。良くも悪くも同格という印象。だからこそこの時期、清水と対戦する事に大きな意味を感じていたのである。

今野泰幸が痛恨のミスと回顧したワンプレーから、同点に追いつかれる。様々な打楽器が楽しげに奏でる軽快なサンバのリズム。清水ゴール裏が一気に活気づいたが、東京だって負けていない。週末のナイトゲーム、そしてアウェー側のスタンドも多くの観客で埋まっていたため、一気にスタジアムが熱くなってきた。周囲の騒々しさにも動じず、小一時間眠っていた息子が目を醒ます。満面の笑顔。寝起きの良さは間違いなく父親譲りである。

今回招待したビギナーズには、東京ヤクルトスワローズの関係者も含まれていたのだが、初めて観る「サッカー」に驚いてくれたのが嬉しかった。『いやいや、凄いですね』何がどう凄いと思うのか、隣の隣に座る彼へ問いかけた刹那、何がどう凄いのか説明できないその瞬間を迎える事になった。直前に放った豪快なミドルシュートは、“愛され人”その優しさが故の警鐘。清水ファンの心的衝撃を和らげるための伏線だったのかもしれない。

流星、一閃。クロスバー下端を直撃した後、大きな衝突音を残し無数の星屑が飛散する。僕は声にならない声をあげ、指揮官よろしく背を反らし天を仰ぐ。視界いっぱいに広がるパノラマ景色は、驚きと喜びに満ちていた。石川直宏が描くN字型の成長曲線。スピードスターが到達した新境地とは、予測不可能の位置から確実に標的を射抜く狙撃者なのか。好不調ではなく、明らかなる進化形。観る者すべてを虜にする、シューティングスター。

タヌキ講で誘われし総計92もの可能性たち。
流星の煌きに心を射抜かれたと期待したい。

星に願いを…消える事のない流星に祈りを。

物理的には可能です。店側にそう確認してのアレンジだったが『物理的に』の意味を軽く捉えすぎていた。セットプレー時の壁を作るように、触れあわない肩がないギッチギチのテーブル席スペース。男女17人夏(の反撃)物語。神宮前、住宅街のはずれにある名店で合コン祝勝会。「タヌキ講」共謀者のご協力もあり、思い描いたがままのハッピータイム(今度は割り勘)。実力拮抗した両チームの熱戦よろしく、歯応え抜群の地鶏が美味い。

背後のカウンター席から漏れ聞こえる、オレンジ色の嘆き節。『あそこであんなシュート決めるかね、フツー』僕たちの目には流星に映ったあの閃光が、彼らには巨大隕石に思えたらしい。不幸の星、何が悪くて自分たちの頭上に降り落ちてくるのかと。大騒ぎしてしまいスミマセン。一言、詫びを入れておく。そして詫びを入れたからにはと、開き直って再び大騒ぎ。勝利と焼酎に酔い、飛田給での再会を約束して、青赤勧誘作戦は第三章へ。

【2009年15節】 FC東京(2-1)清水エスパルス ※観衆28,987人(国立霞ヶ丘競技場)

2009年07月01日付
現在の青赤指数=63(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎聖地で嘔吐はやめましょう

■Naohiro Ishikawa - Recommended Back Number
2009/05/04 『NOBODY CAN STOP HIM』

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