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2009年6月

2009年6月30日 (火)

Shooting Star(中篇)

カボレが倒され、やすやすとPKを獲得したころ、ドロンパみたいなお腹をした彼は、ママの腕の中ですやすやと寝息をたてていた…作戦は成功したようだ。唐突な感があった先制のチャンスだったが、青赤ビギナーズにとっては実にわかりやすいシチュエーションであった。じっくり腰を据えて「0か1か」を見届ける事ができるからだ。『PKって普通は入るんですか?』イノセントな質問へは返答に窮してしまうのが、人の世の常である。

背番号9から10へと権利移譲されたのを確認したうえで、僕は答える。『普通は決まります。決まりますよ』復唱したのは自分を落ち着かせるためだった。心中カボレに詫びながら、梶山陽平を凝視する。力強く蹴りこまれたボールがゴールネットを、そしてスタジアムを揺らす。観戦経験の多寡に関わらず、平等に心の準備が許されるPKは、新人研修にもってこいの教材だった。ビギナーズも出遅れる事なく立ち上がり、笑顔でワッショイ!

予想以上の「はやさ」だったのは、先制点を奪うタイミングだけではなかった。あっという間に空になった紙コップ二つ。オイオイ、可愛い顔してなかなかイケるじゃねーかと、公約通りビールを振る舞う。夜空の下で飲むビールは最高!そんな理由で青赤に染まってゆく人がいても良いではないか。しかし僕のスカウティングは甘かった。敵は(味方だけど)祝勝の宴席で、霧島地鶏の刺身を肴に、焼酎をロックで飲み干す強者だったわけだ。

安定感が増す一方の4バック、さらにはボランチの二人を軸とした守備陣の奮闘により、東京リードのまま時間が経過する。すなわちビール飲み放題、レディースデー・ハッピータイムが継続。何杯オーダーしたかは伏せておこう。あまりに多いと彼女たちの名誉を傷つけるし、あまりに少ないと僕が単なるケチオヤジになってしまう。高さが武器のはずのヨンセンに、高さと無縁のゴールを奪われ、ハッピータイム終了。さすがは強豪・清水。

駒沢で遭遇したエスパルスとは違う。時代が違えば国民的スターになっていたはずの岡崎慎司がいる。決勝トーナメント進出を決めたうえでの予選最終節という、微妙なモチベーションとも無縁。【反撃の夏】新たなコピーを掲げた、城福東京の行末を占うには格好の対戦相手だ。この季節、雑誌『ターザン』が腹筋特集を組むのと同じくらい、清水が調子を上げてくるのは恒例のパターン。かくしてオレンジ色の試金石が眼前に立ち塞がった。

2009年06月30日付
現在の青赤指数=63(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎季節はずれの「絶対残留」

「ねぇ、シンゴ…?」 Photo by Yama-chan
284_what_are_you_thinking_about

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2009年6月29日 (月)

Shooting Star(前篇)

千駄ヶ谷門のスロープには、熱心なファンがズラリ待機列を作っていた。日中、強い陽射しに照らされたアスファルトが、依然として熱を発していた。ナイトゲームで助かった。開幕前は「夜に弱い」ジンクスなりデータなりが不安視されていた東京だったが、最近の戦績を振り返るにつけ、そんな心配は不要だったと思わせられる。さもありなん、2009年6月の東京はすべての試合に勝利している。梅雨入りしないまま夏を迎える勢いである。

「U-15スペシャルマッチ」弟どうしの兄弟喧嘩は残念ながらじっくり観戦できなかった。3日の山形戦に続く、青赤初心者洗脳作戦第二章。今回は共謀者とのコラボレーションで30名余のアテンドに挑戦した。御年頃の男女を誘い、試合後の合コン祝勝会までセットで企画してしまう、強引かつ無謀な計画立案。まさに『元気があればなんでもできる』プランだった。国立発、居酒屋経由、味スタへ。サッカー以外もこんなに楽しいよ!が副題。

上層スタンドも開放され、それなりの勢いで客席が埋まってゆく。来訪者の案内に忙しく動いていたとき『夕涼みに来たよ』と奥様とヒマワリ君も登場。ナイトゲームを客席でもおとなしく観戦できるか、その実地研修も兼ねている。駒沢でもそうだったが、最近彼の機嫌が悪くなる要因は、9割が空腹からくるものという研究報告がなされている。よって座席へ到着次第、ただちにディナータイム。両手をベタベタにして、一心不乱に食べる。

これだけの人数にもなると、ある程度のトラブルは覚悟すべきだが、誘いに乗ってくれた全員が、一人も欠けず国立競技場へやって来てくれた。それだけで少し感動。試合前からちょっとした勝利者の気分を味わっていた。これでピッチ、そして居酒屋が盛りあがれば完全勝利だ。前回同様、私物の歴代レプリカコレクションとタオルマフラーに大活躍してもらう。多くの同席者が二度目のユルネバ。戸惑いなく掲げられるマフラーが成長の証。

試合前までの限られた時間に勝負をかけた。皆から預かったビール交換券をわしづかみにしてコンコースへ。すぐ近くにいた売り子クンの身柄を拘束する。『そのビール全部』。手分けして次々とビールを紙コップへ注ぎ、客席へピストン輸送。ユルネバが終わるころには、各々にプレミアムモルツが手渡されるという流れ…近未来のソシオ候補生に堂々の接待モードである。『東京がリードしている時間は女性限定で僕がビールをおごります』

ウケ狙いの台詞をやがて後悔する事になる。

2009年06月29日付
現在の青赤指数=63(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎加藤さんに誉められ極楽気分

「カメラ目線」 Photo by Yama-chan
283_kamera_mesen

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2009年6月28日 (日)

Shooting Star(序篇)

僕の想像力では到底追いつけない。いったい何処まで行ってしまうのだろう、石川直宏。

現在のナオは、すべての「if」を具現化する魔力を身につけているようだ。あの局面で、あの位置から。右足アウトサイドから生まれたビューティフルゴール。驚き慣れたはずの僕たちは、再び言葉を失う。喜びと同時に、「そら恐ろしさ」すら感じてしまうスピードスターの輝き。これだけ凄まじいと、いつかなんらかの反動がくるのではないかと不安になってしまう。笑顔だけど、心臓がバクバク暴れる不思議な感覚。そう、あれと一緒だ。

スタジアムが、スリル満点のアミューズメントパークと化した。僕たちは、いつのまにかジェットコースターに乗っている事に気づかされる。最前列には、凛々しい表情のナオが座る。グングン勢いを増すコースター、右へ左へ揺れながら、いつまでもどこまでも走り続ける。終着点の見えぬ疾走、エンドレスのショータイム。少しだけ怖い、でも楽しい。歓喜の悲鳴を乗せ、青赤コースターが夜空を翔る。いつまでも消えない、流星のように。

2009年06月28日付
現在の青赤指数=63(△)
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20絶望
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30暗鬱
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50平常
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□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・反撃の夏が始まる(△3)

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2009年6月26日 (金)

阿部吉朗との再会

水曜の夜は、国立競技場へ。スポンサー席のチケットを譲ってもらえた事と、対戦相手が湘南ベルマーレという事が、千駄ヶ谷で途中下車した理由。改札口を抜けたあたりから、本能的に周囲の「緑」を探してしまう。思った以上に多いのだ、特に若い女性。もっとも皆「聖地」とは全然違う方向へ歩いて行ってしまうのだが。緑は日常着のコーディネートに組み入れやすいのだろう、少なくとも青赤よりは確実に。夕涼み、スタジアムへ歩く。

副都心にそびえたつ高層ビル群を左手に見ながら、外苑西通りに架かる歩道橋を渡った。平日開催だからか、それとも新宿区営業施設出店条例(そんなもんあるのか?)の改正に因るのか、道中いわゆる屋台が一軒も出ていないのが寂しかった。一人だけ営業開始していた外国人商人のバッタモン・レプリカ屋がこれ見よがしに商品を陳列していた。当日券売場にそれなりの列ができていたのに(失礼ながら)驚いた。スロープを上がり、入場。

飲食物は一切購入せず。東京ヴェルディには一円たりとも払わないという確固たる信念による行動ではなく、翌朝会社の不健康診断を控えているため、飲まず食わずでいなければならないという個人的事情によるもの。背後から漂ってくる唐揚げの香りが、鼻をくすぐった。土肥洋一、ジャーン、阿部吉朗。皆、元気そうだった。2002年シーズンから東京を追いかけてきた僕は、歴代最強スーパーサブを選べと問われたら、迷わず阿部と答える。

背番号11、大きな頭。幾つかのクラブを経て成長した頭…否、吉朗と久々の再会。登場後まもなく、見事に同点ゴールを奪う。さすがヨシロー、メインスタンドで拍手喝采する。直後に試みた「大車輪オーバーヘッド」には思わずのけぞる。自身の身長をまったく考慮していない大胆不敵な挑戦、怒涛の空振り。その思い切りの良さが懐かしかった。そして湘南ゴール裏から流れるチャントがあの“人生は上々だ”のままだった事も嬉しかった。

他に印象に残った事。ヴェルディゴール裏。事前に(勝手に)想像していたほど「悲惨」ではなかった。ゴール裏でも過半数が空席であるが、そのぶん篩(ふるい)にかけられたコアなサポーター一人ひとりの声量は、感心させられるものがあった。中心人物であろう男性が、試合前に拡声器を使って、メイン・バックスタンドへまばらに座る観客に向け、一緒に応援しようと呼びかけていた。本気。必死。そういう感情は間違いなく伝わった。

試合は期待を大きく裏切る内容だった。首位快走、11戦連続黒星なし。そんな予習内容を疑いたくなるくらい、湘南は機能不全を起こしていた。ぼんやりと客観的に試合を観察しようと試みたが、やはり肩入れするチームの試合でないと、サッカーは面白くないという結論に至る。ベルマーレもヴェルディもJ1昇格を果たしてほしい。おべっかではなく、本音中の本音だ。近隣のアウェーが増えるのは、東京にとって利点以外の何物でもない。

来年、3人のうち何人と再会できるだろう?

2009年06月25日付
現在の青赤指数=60(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎やっぱり国立は俺たちの国立

「砂漠化が進むスタンド」 Photo by Yama-chan
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2009年6月25日 (木)

狼煙(終篇)

ハーフタイム。ガンガンと音をたてながら、プレハブ階段を降りる。やがて湿気を含んだ地面が足音を消す。昼間の暑さが嘘のように涼しい風が吹いていた。屋台横に設置された発電機の騒音も許せる心地良さだ。ペーニャ育児放棄(こちらもプレハブ状態だ)先輩ご家族と会話する。中止が発表された花火企画の代替として“プロテインが似あうソシオコンテスト”開催の暁は、間違いなく上位に食い込むであろうパパと、意見の一致をみる。

交わす言葉の「けど頻度」が高い。今日もボールが収まるのですけど…今日もアシストを決めましたけど…今日も凄くイイ感じなんですけど…。決めさせてあげたいですね、十分それに値する活躍をしていますよね。『あとは』『そろそろ』といった枕詞が、その固有名詞の前に添えられる。引き続き良好なコンディション、いや、それどころか今シーズン一番光っているかもしれない。ソウタ、今夜こそ。それは圧倒的多数の青赤民意だった。

平山相太の前半45分。内容の濃いプレーが続いた。元来「消える」タイプの選手ではないのだが(良くも悪くも目立つのだ)この夜の平山は、触れたボールを必ずパスまたはシュートへ持ち込む事で、得点への意識の高さを無言でアピールした。ゴール右へと惜しくも外れたが、振り向きざま左足で放ったボレーシュートには、開いた口が塞がらなかった。決して呆れたのではない。その怪物的要素を再認識したからだ。一人、スケールが違う。

そう、スケール。器の大きさが根本的に違うのではないか、そんな贔屓の引き倒しの如き感動すら、僕は憶えていた。黄色の拡声器がワイガヤと騒ぐのに対して、青赤の覚醒器は黙々。ときに確実に、ときに大胆にボールと戯れ、前線を支配していった。敵味方問わず平山のプレーにスタンドはどよめき続けた。「13」のマッチアップ。小林祐三にとっては厄日だったか。後半開始早々、ボールに接近した平山に身体を寄せた瞬間、吹き飛んだ。

これ以上書かない。どうせ通り一遍の礼賛の言葉しか出てこないから。大袈裟なアピールもなく、試合後のシャーもやんわりと拒否。ならば、見守るこちらも歩調をあわせたい。まだまだです、まだまだこんなものではないのです、と。何も生まれていない、何も始まっていない。グアム以降、感受し続けている変調の兆し…予感が本物でありますように。高鳴る鼓動を抑えつつ、今後明るみになっていく「再怪物化計画」の全貌を目撃したい。

過去、現在。覚醒、覚醒と変わらず騒がれるのは、マスコミの語彙が不足しているだけでなく、実際にいつまでも眠っているからかもしれない。半信半疑?そう、半信半疑。それくらいがちょうど良い。でも信じている…というか、ぶっちゃけ好きなんだな、ソウタ。だって誰一人として、どんなに努力を重ねても彼にはなれないよ。「もってるもん」が違うのだもの。素人目にもわかるのさ、本当に目覚めたらこんなもんじゃ済まないよ、と。

勝利の喜びをわかちあう。バックスタンド端に拡がっていた“薄暗い一角”が実は青赤な人々である事が判明する。言論思想青赤の自由を奪われていた彼らは、鬱憤を晴らすかのように、役目を終えたはずの紙吹雪を、もう一度宙に散らした。ヒラヒラと、控えめな細い白煙が一筋。僕にはそれが狼煙(のろし)に映った。開戦を告げる砲撃でなければ、戦勝を祝する花火でもない。あくまで、自軍だけに、静かに暗号を伝える原始的な光交信。

誰もが、反攻の予感に胸を高鳴らせている。
平山は、東京はこんなところで終わらない。

【2009年14節】 柏レイソル(0-3)FC東京 ※日立柏サッカー場

2009年06月25日付
現在の青赤指数=60(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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◎パベル来てくれ、CBやれるなら。

「まだまだ」 Photo by Yama-chan
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2009年6月24日 (水)

狼煙(後篇)

売店の行列に仮設トイレ。日立台のホスピタリティは「改悪」されたままだった。東京も歴史を遡れば、このピッチへ土足で乱入した悪しき「実績」があり、あまり声高に文句を言えないのが痛いところだ。この日はメインスタンドの指定席で観戦。ピッチに近いのは専用スタジアムの利点だが、近過ぎるという欠点とは表裏一体の関係にある。メインスタンド反対側の攻防は、首をキリンにしないと視認できない。紙吹雪が舞う、理由は不明。

キャプテンマークは羽生直剛の腕に戻った。個人的には石川直宏がチームを率いるという図式が好きだっただけに、少し残念だった。ジンクスを担ぐ性格だけあって、好調を継続しているのにスパイクを替えた事にも、僕は不安を感じていた…密かに、勝手に。しかし試合開始わずか9分で、それが杞憂であると思い知らされる。前線へ攻め上がったブルーノクアドロスとのワンツー。ブルーノのトラップが少し乱れた事が結果として奏功する。

一瞬、動きの止まったマーカーの裏へ迷わず飛び出すインパラ。ブルーノからの浮き球を10点満点のトラップで受け、シュート一閃。ローマでリオネル・メッシが、そして柏では石川直宏が輝きを与えたアディダスF50。鮮やかな空色が照明に浮かびあがった。その勢いが一過性のものでない事は、誰の目にも明らか。“愛され人”ナオはさらなる進化を遂げ、未踏の高みへと登りゆく過程にある。その日々を共有できる幸せを噛み締めよう。

前半、僕が座った席は「長友シート」と呼びたいくらい、彼の奮闘を見守るには最高のポジションだった。心身ともに疲労が蓄積しているなかの強行出場。結果、長友佑都は太田圭輔を絶望の淵へ追いやってしまう。どれだけロングボールを放り込まれようとも、彼は対峙した太田にサッカーの「サ」すらさせる事を許さなかった。単調かつ細切れに終わる攻撃、そして3月にこの地で散々な目に遭わされたプレスも機能せず。力量差、歴然と。

同じく疲れを感じさせない鉄人・今野泰幸。ブルーノ同様、足下の技術があるのに加え、機をみてドリブルで攻めあがる選択肢もチラつかせるため、相手からすると潰すべきポイントを特定できないまま、虚しい追跡ばかり強いられる。一方のCBが前方へ出撃したとき、最終ラインのカバーを務める梶山陽平という絵は、開幕前には思いもよらなかった。積極的にゴール前へ顔を出すと抱負を語った10番は、反対側のゴール前で奮闘を続ける。

ビルドアップ長短のメリハリがついている。CB二人、そしてボランチの二人がボールをキープできる。しかし短いパスに固執する事なく、状況・必要に応じて前線へ長いパスを送る意識が植えつけられているから、相手にとっては始末が悪い。有能な「ポスト」あってこそ実現できる臨機応変。アシスト…頭だと思ったら胸だった。ゴール…頭だと思ったら足だった。帰宅後ニュースで映像を確認するまで、勝手なイメージを作りあげていた。

その動きはハリウッド版ゴジラのイメージ。長く発達した両脚で疾風の如く地上を駆け、破壊の限りを尽くすモンスター“CABOLA”。怪物と怪鳥が暴れたら、もはやそこには絶望しか残らない。頭ではなく胸、否、類稀なる身体能力そのものが落とした規格外の贈り物を、カボレが柏ゴールへと突き刺した。もう迷わない、もう惑わない。国立、駒沢で嗅ぎとった火薬の匂いは、本物だった。嬉しい、嬉しいけど、あと一つこの願いさえ叶えば。

一点だけ曇る幸福感を胸に、後半を迎える。

※「狼煙」(終篇)へつづいてしまうわけだ

2009年06月24日付
現在の青赤指数=60(→)
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20絶望
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◎次は絶対「ポンテ」がくるな

「続けざまに剛腕ナオ・ラリアット」 Photo by Yama-chan
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2009年6月23日 (火)

狼煙(中篇)

日立台からさらに5km走って、隣町の実家でシャワーを浴び仮眠をとる。久々に憶える、消耗した身体が睡眠を求めている感覚。これぞ求めていたフィットネス・ツールとしてのクロスバイク。少々マゾヒスティックな満足感に浸りながら深い眠りに落ち…寝坊した!16時に“ホワイト餃子”へ集合。自分でアレンジした「祝勝会」に遅れてはシャレにならない。すっきり着替えたTシャツを再び汗でビシャビシャにしながら、国道6号を爆走。

地元の地理に詳しい人なら、それが偉業だと理解頂けるのだが、わずか15分で着いてしまったわけである。皮肉にもビールを呑むには最高のコンディションが整っていた。油でベタベタする畳の個室。315円/時という高額のルームチャージがかかるが「大分の再現」を目論む以上、予約は必須。こつこつ庵で知りあったメンバー+お土産の行列に並んでいたところを店内へ強制連行された青赤仲間で、乾杯!相変わらず瓶ビールしか置いてない。

地元民に愛された“ボンベイ”というカシミールカレーの名店がクローズしたいま、柏の名物といえばこの“ホワイト餃子”なのだ。パン皮と表現したくなる厚い皮に包まれた、揚餃子みたいな焼餃子。日立台名物・ゴール裏のエンターテインメント拡声器集団を想起させる、比類なき個性と胃もたれ感。大分で実践した「先制攻撃」ツアー(要は試合前の単なる宴会)を再び決行するからには、この餃子を食い尽くす以外、考えられなかった。

開店直後の繁忙、そしてこの店独特のナチュラルなやる気のなさ(失礼)も手伝い、注文してから焼餃子60個(!)が登場するまで、実に40分も待たされる事になる。テーブルの上には、ビール瓶の王冠がずらり、数える事14個。ようやく運ばれてきた餃子たち。所属事務所が教育を徹底しないと、すぐに問題を起こしそうなくらいのチヤホヤぶりだった。四方を携帯電話のカメラが囲み、次々と写真撮影を求められる人気絶頂のアイドル餃子。

追加した焼餃子30個、水餃子とスープ餃子を各2人前ペロリと平らげた(人数については伏せておきたい)。試合前に「祝勝会」を、そして試合後は、どうして試合前にアレほど飲み食いしてしまったのかを回顧する「反省会」を開催する。これで二連勝。偶然だの、ジンクスだの言わせない。大切な儀式として今後もアウェーの地にて不定期開催する事になるだろう。かくして胃袋の内に十分過ぎる兵糧を蓄えて、レイソルロードへいざ出陣。

※次回予告…遂に舞台はスタジアムの中へ!

2009年06月23日付
現在の青赤指数=60(→)
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◎いったいなんのブログやねん

「新技アイアンクロー炸裂」 Photo by Yama-chan
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2009年6月22日 (月)

狼煙(前篇)

川越街道から環状七号線へという事前計画に変更が迫られた。愚かにも清水戦の法人向けチケットをオフィスに忘れてきたのである。名乗りを挙げてくれた「共謀者」に日立台でチケットを渡さなければならない。かくして練馬から都心を経由してから柏方面へ。ドライブルートは約10km延長される事となった。普段の通勤と変わらない所要時間に満足しながら、労働意欲ゼロの姿でオフィスへ潜入。無事チケットを回収して、さてもう一仕事。

週末のオフィス街。ビル地下のコンビニは、店長を呼び出して営業している理由を問い質したいくらい閑散としていた。暇そうにアクビをしていたロッピーの前に陣取る。7月の大宮戦、チケット発売。10時01分、ビジター自由席4枚確保。予想以上の秒殺劇に『今日は良い事がありそうだ』と一人ほくそ笑む。懸念された雨は降らなかったが、日が昇るにつれて蒸し暑さが増してきた。昭和通りから江戸通りへ。東京マラソンのコースを走る。

浅草は雷門。マラソン当日はこのあたりから右膝に違和感を憶えた厳しい地点だったが、この日はいったん下車して(自転車を)記念撮影。それにしても尽きる事のない旅行客。年齢・性別・国籍問わず、何故ここまで多くの人々が浅草に集うのか、不思議に思った。村林社長が感銘を受けた某マンガの某カレーパーティー。雷門でも選手がビラ配りをする様子が描かれていた。どうにかしてこの下町パワーを観客動員に結びつけられないかな。

味の素スタジアムへサンバ隊を招聘するだけでなく、逆にサンバカーニバルに東京のブラジル人選手を送り込んで、サンバ以外のブラジルをアピールするとか。「浅草の顔」でもあるアニマル浜口さんと、戦略的協力体制を再構築するとか(ただしホップステップなんとかは禁止)。雷門から国立競技場までは、銀座線で一本。なんとかできないものかな…そんな事を考えつつ、白く輝くスパイダーペダルを踏みしめ、カボレ号は言問橋を渡る。

朝、TKG(卵かけご飯)しか食べなかったツケが回ってきた。江戸川を渡って千葉県に入ったころから、急激に力が入らなくなってきた。タイミングよく国道6号沿いに大きな【すき家】の看板が出現。すき家ならサイズ控えめのミニ牛丼があるからちょうど良い。その名の通り(?)一度ガソリンが切れるとヘロヘロになるのが、ホワイト・カボレ号。たった3km先の牛丼屋へ到達するまでの迷走ぶりは、あまり格好良いものではなかった。

手と顔を洗って一息つく。長距離トラックの運転手の気分を少し味わえた。三種のチーズ牛丼(ミニ)で息を吹き返したカボレ号は、見慣れた道をスイスイ、松戸から柏へラストスパート。12時15分に敵地・日立台へと無事到着した。走行距離は50km、休憩時間を除くネットの走行時間は2時間30分。現実的には柏が限界かな?蘇我と鹿島はちょっと厳しいかな…走れば絶対勝つと保証してくれるなら何処までも走りますがね…たとえ瑞穂でも。

※「狼煙」(中篇)へつづく…次は餃子です

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◎「ソ」で終わる不思議な記事

「おつカボレさまです」
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2009年6月21日 (日)

狼煙(序篇)

日立台のひんやりした夜風が、上気した頬を撫でた。『運にも恵まれて』の対極にある、偶然性に因るところの少ない、チームの力を余す事なく発揮したうえでの勝利だ。完勝に「大」が付く結果を、力強くつかみ取った。

サラダやマッシュポテトなどのサイドディッシュを片づけてから、ハンバーグに手をつける性質(たち)である。世界が今日終焉を迎えるなら、ただちに平山相太を讃える詩を詠みたいのだが…幸いにも明日はやってくる。

HDDレコーダーに「W録」して、片方をDVDにコピー保存する。そして飽きる事なくリピート再生する…そんな永久保存版扱いにしたくなるFavorite Match、2009年シーズン最初の認定(しかしCATV初回放送は木曜)。

土砂降りの雨を憂う。舎人公園経由練馬への帰路、自転車で挑む事は断念。前後の車輪を取り外し、今朝買ったばかりの輪行袋へ詰め込む。自転車、餃子、すべてホワイト。でも一番輝いていたのは、勝点3、白い「星」。

マリオというキャラではないけれど、青赤のスーパーブラザーズが敵地に刻んだゴラッソ3発。ようやく動き出した「何か」に対する希望がこんこんと湧き出る。一夜明け、残されたのは清々しい気持ちと、太腿の筋肉痛。

※「狼煙」(前篇)へつづく

2009年06月21日付
現在の青赤指数=60(△)
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◎リーグ再開戦でベストゲーム(△2)

「試合前の激闘も制す」
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2009年6月20日 (土)

梟の逆襲宣言

さぁJリーグ開幕!半分終わったような気分でいる貴方!まだ折り返し地点にも届かない第14節。反攻に転ずるには十分な時間が残されているわけです。いけるいけるいけるぞ、まだまだいける!スタンドの空気がピッチに伝わる、そして「一体化」した東京の快進撃が始まる、そんな日立台にしたいわけです。ナビスコカップの予選突破を果たす過程で、明らかに層が厚くなった、城福東京セカンドシーズン、それでもキーマンは絶対に、彼。

そんな「彼」に駒沢で訊いてみたわけです。カメラの望遠レンズを向けながら、密かに。まだまだまだまだまだまだ、こんなもんじゃないですよね?ここから先、僕たちの想像を超える勢いで、ムチャクチャ爆発してくれるのですよね?ナビスコ予選を終えて、密かにカップ戦では得点王ランキング2位。あまり話題にならないところが貴方らしいわけですが…、実はこっそり、カップ戦予選を通じて砲弾の充填作業は完了しているわけでござ…

こんな不躾極まりない質問に対しこの表情。大丈夫、エースの頭にはすでに完全覚醒へのシナリオが刻み込まれている。さぁいこう、オレたちはこんな下位に燻っているタマじゃない。順位という数字のマジック、勝点差で考えると上位までの差は大きくない。あれよあれよという間に、桂馬飛びで順位表を駆け上っていってやろうじゃないか。再開初戦、日立台は重要な一戦。フランサ復帰、李忠成復調…上等上等、そのくらいでなけりゃね。

昨年暮れのエコパ…忘れていませんからね。

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Special Thanks to Yama-chan

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2009年6月19日 (金)

ユースのナオ

武蔵野苑の入口を入ってすぐ、左手のトイレから倉又寿雄監督が出てきた。人工芝グランドでは、両チームの選手たちがアップを開始していた。FC東京と大宮アルディージャの一戦。2009年版U-18を観戦するのは2月以来久々だ。前回は新チーム結成まもない時期という事もあり、正直なところチグハグな印象しか残らなかったのだが…あれから4ヶ月。今年も倉又さんの息子たちは、東京ユースは強いぞ。そう思わせてくれる圧勝劇だった。

なにぶん素人ですから。相手との力関係など色々と分析材料はあるのでしょうが、そんなものは正直わかりません。でもね…7対1というスコアを突きつけられると、諸手を挙げて参りましたと言わざるを得ないわけです。ゴール真裏のベンチに座って観る。近くにはノートにメモを取りながら見守る男性。蛇の道は蛇じゃとばかりに、色々と教えて頂く。まず背番号と名前を一致させる作業。去年のチームでも出場していた選手は憶えやすい。

22番の印象が強い重松健太郎クンは、今年は10番を背負う。FKやCKも担当するまさに攻撃の大黒柱である。安易に笑わなさそうな面構えが、男性視点で格好良い。怪我でコンディションを崩していたそうだが、前半だけでハットトリックを決めたあの動きは、いったい何割程度の回復ぶりなのだろう?18番はユースもナオなんですよ。そんな一撃必殺の暗記法を伝授して頂いた、まさにその直後。その山崎直之クン、中央突破からのズドン!

ユースのナオも絶好調。真後ろから目撃したため正確な距離はわからないが、30メートル以上はあったのではないか。決してゴールの隅を狙ったわけでなく、ど真ん中に剛速球を投げて三振を奪う、圧巻のバズーカショットだった。もうアレを観られただけで、お釣がくる(観戦無料だけど…おひねりを投げたい気分であった)。昨年のパブロこと山崎侑輝クン(鹿屋体育大学で1年生にして右SBで先発出場を果たす)に続くアイドル候補だ。

90分を通じて一番印象に残ったのは左SB。小さな背中に大きく映える背番号3。広々とした草原で、首輪に繋がれたリードを外してもらったワンコロのように、とにかく元気に駆け回る。背丈はないがフィジカルも強く、ガシガシ身体をぶつけて勝負を挑む。事情通には『何をいまさら』だろうが、改めて期待高まる噂のダイナモ・阿部巧クン。一人でも多くがトップチーム昇格を果たしてくれる事に期待しつつ、今年もユースを見守りたい。

ちなみに24番もシンゴ(前岡信吾クン)だったりする。狙っているのか?…わけないか。

「東京U-18の10番」 Photo by Flying Micchie
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2009年6月18日 (木)

Le Tour de Kodaira

駒沢での歓喜が霞んでしまう訃報とともに、日曜を迎えた。じっとしていると悲しくなるだけなので、気を紛らわせるために僕は早朝から自転車を弄くる事にした。オトナの玩具とはよく言ったもので、オプションパーツにこだわるとキリがない。神宮前のショップで偶然遭遇した鶴見辰吾さん(香取慎吾・赤嶺真吾と並ぶ日本の三大シンゴ)も愛車に装着していたTOPEAKのライトで、白いフクロウは夜道で鮮やかに目を光らせるようになった。

この日の「改造」はサイクルコンピュータの搭載作業。前輪フォークにセンサーを、前輪スポークにマグネットを取りつける。ワイヤレスだから作業は簡単だ。これで平均・最高速度から走行距離といった基礎情報を視認しながらドライブできる。もっと上級モデルになれば、これらに加えて車輪の回転数や消費カロリー、GPSを使った現在位置情報から社長とマスコットの友好度に至るまで、ありとあらゆるデータが一目瞭然になるという。

一気に手に入れたらツマランのですよ。ジワジワと焦らしながら、満たされてゆく過程を楽しむ、それがオトナの作法。だからまずは初歩的なバイク、初歩的なパーツ。それでもピンと直感に訴えるものがあれば、迷わず出費する大胆さも必要。ヘルメットに続いて、ペダルも少し贅沢に。品薄状態が続いていたTIOGAの白いスパイダーペダルを、ようやく捕獲した。これは今週末に装着予定。かくしてカボレ号は、徐々に白色に染まっていく。

午後の育児は奥様にお願いして、ドライブへ繰り出す。サイクルボトルにロックアイスを詰め込み、飲水を注ぐ。ヘルメットをかぶりサングラスを…あ、そういえば自転車用サングラスも買わないといけないな、何かと金がかかるな、でも何だか楽しいな。ブログでは嘘をつかない事にしている。今週末、柏まで自転車で行くと決意したものの、それ以前に最初のロング・ドライブの行先は小平にすると宣言した経緯がある。だから、有言実行。

笹目通りの歩道橋を越えて、富士街道をひたすら南西に向かう。西武線の踏切待ちの間、フレームに固定したホルダーからボトルを抜き取り、水分補給。14時過ぎの一番暑い時間帯、すぐ横に停車している自動車の放熱が、右のふくらはぎを照り焼きにする。サイクルコンピュータに表示される走行速度に、ついつい闘争心をかきたてられてしまうが、安全第一、無理せず車道と歩道を都合よく使い、ホワイト・カボレ号を走らせた…至極快適。

北原の交差点を左折して、青梅街道から新青梅街道へ入る。ここまでくると小平は目前。最後の直線、信号待ちで自動車の流れがパタリと止んだタイミングを使い全力疾走する。久々のドトール、久々のガソリンスタンド。こうして武蔵野苑へ到着、練馬光が丘からは約13km、所用時間は37分。信号待ちなど停車時間を加味すると、グロスで40分強か。平均速度は21km/hだから、ジョギングでの所要時間の約半分という結果と、整合性がとれた。

ジョギングならば、小平グランドに入る前に近所の銭湯で汗を流す必要があったが、自転車ならシャツを着替えれば済む程度の発汗で済む。ヘロヘロになりながら練習を見学し、帰りは足を引きずって錦城高校前からバスに乗り込む、そんな悲壮感とも無縁だ。優秀!さすがクロスバイク、さすがSPECIALIZED。心地良い達成感を憶えながら、グランド内の自販機で缶コーヒーを買う。この日の出費はこの110円のみ。エコロジーでエコノミー。

※次回は自転車から降りて「U-18」観戦記を

2009年06月18日付
現在の青赤指数=58(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■■■■□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎「ホワイト餃子」個室予約完了

「最高速度38.5km/h」
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2009年6月17日 (水)

その緑よ永遠なれ

「ハッピースタジアム」だなんてタイトルで長々と書かせて頂いたが、正直…辛かった。依然として暗く沈んだ気分を引きずりながら過ごす日々。駒沢の映像をチェックしていた土曜深夜、突如として飛び込んできた悲報。

■■

1990年05月26日、高校生だった僕が、友人に誘われていった「聖地」後楽園ホール。彼は緑のタイツを初めて着用して試合に臨んだ。“スパルタンX”のテーマで入場したのも、エルボーを使ったのもこの日が最初だった。

虎のマスクを脱ぎ捨て、エースレスラーへと脱皮を遂げるに至る「記念日」に立ち会えた偶然に、運命めいた何かを感じた僕は、彼=三沢光晴を軸に急激に進化してゆく“王道”全日本プロレスの虜となっていくのである。

高校生レヴェルの財力が許すかぎりの散財、両親が嘆く没頭ぶりだった。年に四度の日本武道館大会には必ず足を運び、自宅の部屋は『週刊プロレス』の詰め込まれた段ボールが山積みになっていった。汗臭い青春だった。

1991年09月04日、ジャンボ鶴田からフェースロックでギブアップ勝利。1992年08月22日、スタン・ハンセンを破って三冠統一ヘビー級王座奪取…試合の日付まですべて憶えてる。バッグも自転車も、緑で揃えたものだった。

この不世出の天才レスラーの強さは、受身の凄みに象徴された。思わず目を背けてしまう危険な大技を食らっても、ゾンビのように立ち上がる不死身の強さに僕たちは魅了され、そして愚かにもさらなる刺激を求め続けた。

王道プロレスの進化とは、ファンの想像力を超えるための戦いであった。より鋭く、より激しく。頭部に衝撃を与える大技が流行し、観る者の感覚を麻痺させた。高度化する技がプロレスそのものの、寿命を縮めていった。

ファンはその事に、その危険性に薄々気づきながらも、身体をはって戦い続ける男たちに「一線を超えた何か」を要求する事を止められずにいた。三沢光晴はファンと共に築いてきた螺旋階段から、足を滑らせてしまった。

日本一受身の巧いプロレスラーが、リングで亡くなるという信じがたい事故。三沢光晴が死んでしまった。躊躇いつつ敢えて書くが、三沢光晴はプロレスに殺された。そして僕も共犯者の一人なのかと、自問自答している。

■■

故人のご冥福を心よりお祈り申しあげます。

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2009年6月16日 (火)

駒沢ハッピースタジアム(後篇)

スコアが3対0となり、相手に退場者が出て数的有利にたった東京だったが、ここから毎度おなじみドタバタ劇場が幕を開ける。一人多いはずが、あまりにも大胆な放置プレー。実にあっさりとゴールを献上してしまう。背中をツツと伝うは、経験則に基づく冷汗。案の定、駒沢のピッチに帳尻合わせの笛が鳴り響く。PK献上。これで1点差になれば、目標を見失っていた清水が息を吹き返してしまう。引き分けは東京にとって死を意味する。

いささか自虐的な分析であるが、もしあのPKを決められていたならば、土壇場に「劇的」な展開は十分に起き得たと思う(残念ながらそれはないと断言できるファンはいないはずだ)。だからこそ、権田修一のビッグセーブは、文字通りチームを救う最後の一手となった。若き守護神、またも殊勲。交代出場に“甘んじている”大竹洋平を含めて、実に多くの若手選手に出場機会が与えられ、各々が期待に違わぬ成長ぶりをみせてくれている。

城福体制2年目、この事実は高く評価されるべきだ。レギュラーメンバーの離脱が、若手の台頭を誘発するという良い流れ。ナビスコカップを勝ちあがる「素地」ができている。2004年、戴冠の象徴は、塩田仁史であったと考えている。あまりにも大きな存在だった、土肥洋一の不在を不安に感じさせない活躍。決勝戦のMVPは土肥の手に渡ったが、あれこそは塩田が掴んだ勲章だった。2009年、経緯は違えどその塩田が権田の背中を見守る。

赤嶺真吾の2本目のPKで目を醒ました息子を両腕で抱きながら、試合終了まで観戦する事ができた。まだ眠そうに目を擦る彼を、無遠慮な視線で観察する少年。ひょっとしたら次はキミが、なんて考える。6年ぶりの駒沢で、6年前は中学生だった少年たちが、勝利以外の何も求められない試合で、堂々結果を残した。静かに、しかし確実に青赤の血は受け継がれ、歴史を刻み続けている。そして、駒沢から始まった彼のストーリーも、また。

36番のライオン頭が、今やチームの象徴となりつつある。キャプテン・石川直宏、有言実行のゴール奪取。国立では敢えて封印した儀式を、満面の笑顔で遂行。こんな「線のシナリオ」を描けるあたりも、プロとして優秀。“愛され人”のシャーは一味違う。腕をグルグルと回しながら、首も回す。メインの皆さん、バックの皆さん、ご一緒にどうぞ、という気遣い。こうしてナオのハッピーが分け隔てなく均等に、スタンドへと拡散してゆく。

おやつでお腹を満たしたゲンキンな彼がベビーカーでニコリ笑う。往路はとにかく長く感じた、駅までの道程すら愛おしい。ハッピースタジアムから続く、ハッピーストリート。人生は続く、東京も続く。過去、現在、そして未来を感じさせてくれた駒沢、また会う日まで。そういえばシャーの直前、ナオは右手親指を背後へ向ける、細かい演出で魅せてくれたっけ。お立ち台では、青赤の一番新しい「未来」がうつむき加減ではにかんでいた。

【2009年ナビスコ杯予選07節】 FC東京(3-1)清水エスパルス ※観衆12,538人(駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場)

2009年06月16日付
現在の青赤指数=58(→)
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20絶望
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50平常
■■■■■■■■□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎名古屋だらけの7月です

「この人カラミにくいなぁ…」 Photo by Yama-chan
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2009年6月15日 (月)

駒沢ハッピースタジアム(中篇)

カボレの先制点は音で知った。昼寝モードに入ったヒマワリ君を、スタンド裏の屋根下で寝かせる。音は遮断されるが風も遮断される一長一短のエリア。タオルマフラーを半分に折りたたんで、大の字で眠る身体を扇いだ。やがて、顔を青白くした男性が、女性の肩を借りて日陰へと避難してきた。暑さで具合が悪くなったのだろう、苦しそうにコンクリートの上へ横たわった。ここから先がシミズオクトの本領発揮。悲しいくらい反応が鈍い。

黄色いポロシャツのスタッフに、すぐに氷と水をもってくるよう依頼したが、決勝トーナメント進出を決めた心の緩みからか、シミズだけにどうも動きが鈍い。赤ん坊を放置するわけにいかず、僕は苛々しながら隣で様子を見守っていた。たまたま近くを通りかかった男性サポーターが、飲水と氷袋の手配をしてくれたので事なきを得たが、もう少しどうにかならないものか。閑話休題、それくらいの暑さの中、選手たちは走りに走ったわけだ。

前半は近藤祐介の奮闘が目を引いた。前線からプレスをかけまくるその姿は、まさに暴走冷蔵庫。カボレに向けて浮かせたアシストも良かったが、その直後のプレーがさらに素晴らしかった。ペナルティエリア付近で強引に奪い取ったボールを、相手の身体に当てつつさらにキープ。ゴリゴリ白物家電ドリブルで突進して、ゴール前のブルーノクアドロスへビシッと。あれをブルーノが決めていれば、記念切手発行モノの電撃ゴールだったなぁ。

平山相太不在のなか、日本人FW二人が各々得点にからむ働きをした事は大きい。前述の近藤のみならず“駒沢といえば”赤嶺真吾も『PKを二度続けて外したらナニ言われるかわからんぞ』という重圧をものともしない図太さをみせた。すっかり場慣れした感のある田邉草民、良い意味でドリブルを「捨てる」事を憶えたようで、キラリと光るパスを披露してくれた。國學院久我山のダボダボユニフォームを着ていたのは、わずか5ヶ月前だ。

この試合は梶山陽平と前後の配置替えをした(?)米本拓司も、ピッチを縦横無尽に走り回り、滑って転びながら奮闘を続けた。ゴール前にも積極的に侵出し、放ったシュートは3本。うち、角度のないところからゴールの右隅を狙った一本は実に惜しかった。あれが決まっていれば、記念テレホンカードが発行(中略)だった。度重なる臨時出勤で鍛錬を積んだ椋原健太の存在も忘れてはならない。SB層が厚いといわれるのも、彼のおかげ。

仮に。長友佑都が2010年のW杯後、海外への移籍を果たしたとして。なんだか見えてくるのである、キャプテンマークを巻いた椋原が右サイドを疾走する姿が。もちろん中盤には田邉が、そして米本が。妄想はさらに深みを増す。左サイドを激走する予定の男は、現在ユースで着々と力をつけている。後日書かせて頂くが、日曜に小平へ行ってきたばかり。リードから解き放たれたワンコロのように、武蔵野苑の人工芝を元気に駆け回っていた。

※かくして(僕が選んだ)MOM権田修一に一言も触れる事ができぬまま…後篇へつづく

「もっと酒もってこーい!」 Photo by Yama-chan
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2009年6月14日 (日)

駒沢ハッピースタジアム(前篇)

早朝7時過ぎ、会社の同僚が車で迎えにきてくれた。今日は社内コンペ、ゴルフバッグを抱えていざ出発。それを見送った後、息子を背負ったまま、食器を洗い、掃除機をかけ、洗濯物を干す…のは、僕。慌ただしい土曜の朝。ナビスコカップ決勝トーナメント進出を賭けた試合の重要性に加え、駒沢で開催されるホームゲームというもの珍しさも手伝い、ちょっとした遠足気分で浮き足だっていた。背中越しにスースーと寝息が聞こえてきた。

家事に追われる親に、赤ん坊ができる最大の孝行は寝る事である。理想的なフォローを得た僕は、背後で首をガックンガックン揺らしながら眠る彼を起こさないよう、少し猫背になりながら洗濯物を干した。うすぼんやりとした空を見上げながら、今日は暑くなりそうだなと思った。奥様が書き残したメモを見ながら行動予定を組み立てる。「駒沢大解放」イベントにあわせて、早めに出かけようとも思ったが、昼食の時間から逆算して、断念。

結果としてこの判断は正しかった。駒沢大学駅から少し歩いただけで汗が吹き出る暑さ。スタジアムの中で遊ばせてやる(遊んでもらう?)プランは魅力的だったが、逃げ場のない炎天下は危険だ。できるだけ日陰にいる事と、水分の補給を欠かさない事。熱中症だけは回避しなければならない。公園の木陰から木陰へと歩いて、正式名称がやたら長ったらしい駒沢陸上競技場へ到着。13時、日差しはますます強く照りつけるようになっていた。

こっちは前半終わって56、そっちはどう?上々のスコアを伝える奥様のメールが届く。地下鉄の中でも寝てくれたし、大丈夫だよと返信したものの、試合前「社交の時間帯」に入るとどうも調子が悪い。僕以外の、会う人会う人すべてに泣く。抱かれてワー、微笑まれてギャー。いつもと違う環境に緊張しているのか、それとも、大事な一戦を前に赤ん坊と遊ぶとは何事だ(さっさとスタンドへ行って選手に声援を送れ!)というメッセージか。

上下スーツ着用で汗ばむ村林社長登場。史上最年少(タイ記録)ソシオをのぞきこんで、満面の笑みを向けてくれたが、ヒマワリ君は周囲の期待に応え、バッチリ号泣。村林さんオロオロ。マスコットにはとかく厳しい社長も、赤ん坊には弱いらしい。それまで機嫌が良かった赤ちゃんが、社長を見た途端に泣いてしまいました。そんなストーリーを勝手にこしらえて伝えた。僕も社長も汗だく。気温がますます上昇するなか、試合が始まった。

2009年06月14日付
現在の青赤指数=58(△)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・若き青赤の活躍で自力突破!(△3)

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2009年6月13日 (土)

駒沢ハッピースタジアム(序篇)

前半だけのMOMを選ぶならば、近藤祐介に一票。カボレが先制点を奪いハーフタイムに突入…何を今ごろ?いやいや、とても新鮮。現地にいながらほとんど試合を観る事ができなかったので、一粒で二度美味しい気分だ。東京MXTVのディレイ放送がありがたい。駒沢陸上競技場はピッチもスタンドも笑顔でいっぱいだった。いつもより小さめのスタジアムが、青と赤のスマイルで満たされる経緯を、じっくりと確認したい。後半が始まる。

熱く、暑かった、駒沢ハッピースタジアム。

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2009年6月12日 (金)

東京郵政問題

郵便ポストがごっそり。ピザ、ピザ、マンション、FC東京、FC東京、FC東京。うち一通の封筒には【重要】といういかめしい判まで捺されている。この時期にしてわざわざ郵送までして伝えてくれる重要情報とは、何だろう。『ルイス・フィーゴ選手獲得に関する一部マスコミ報道について』という、社長署名つきレターか。それとも『ラファエル・バストス選手にニックネームをつけよう』という、二段飛びフライング的企画の発表か。

はやる気持ちを抑えながら部屋着に着替え、リビングに戻ると、奥様があっさりと各々の封筒にハサミを入れていた。何をするんだ!こういうのは作法が大切なのだよ。スーツを脱いで、手と顔を洗って、気持ちを落ち着かせてから、重要情報とやらの正体を確かめようと思っていたのに。奥様は、僕のブツクサ文句に反応せず、キッチンで晩御飯の準備をしながら『なんだかクラブが大変な事になってるよ』と、つぶやいた。再び高鳴る鼓動。

僕はひどく狼狽していた。高校のスキースクールで、クラスメイト30余名で女湯のぞきを決行したとき、ホテルの壁に積雪を利用して作った人工の階段を登りきり、いよいよ夢の桃源郷へ到達と昂ぶった瞬間、ズボッとはまった左足が雪穴から抜けなくなってしまい、さらに助けを求める僕に対し、仲間と信じていた他の生徒たちが一斉に裏切り、奇声を発しつつ身動きの取れない僕に雪玉を投げつけはじめた、あの瞬間以来の狼狽ぶりだった。

いったい東京に何が起きたのか。震える手でレターに目を通した僕は、二秒後、鼻の穴を膨らませて奥様に抗議する。『案内レターの内容訂正、こんなのいつもじゃん』あまりに大袈裟すぎる。人間、誰だって間違いは犯すものなのだ。たまたま東京のスタッフがちょっとだけ…間違いの回数が多いだけなのだ。『違うのよ、よく見て』他の二通のレターを指差す奥様。そこに印字された「技秀堂」は今年度版卓上カレンダーのサプライヤーだ。

やめときゃいいのに従来の「CDケース入りコンパクトサイズ」を廃止、やめときゃいいのに試合日程の記載のために「12ヶ月フォロー」を放棄。12月下旬に発表予定の【勝手にアウォーズ(今年からTOKYO青赤デミー賞へ改称予定)】ワーストグッズ部門の有力候補として、密かにノミネートしている一品である。上半期に続いて下半期も買ってね。そんな販促のレターかと思いきや、驚く事にこいつも同じく「ミス」の謝罪なのだった。

『7月のカレンダーに…』言わなきゃ気づかないのに。でもこいつは致命的だわな。大浴場を上方からのぞき見る事ができる、天窓へ続く雪階段を踏み壊すにも似た暴挙、7月のカレンダーから欠落していたのだ…31日が。別にいいじゃん!と正直なところ思うのだ。封筒には“31”の小さなシールと、切手がついた別の封筒が同封されていた。お友達へカレンダーを贈呈された方は、是非この封筒でシールを転送して頂戴、という意味らしい。

自宅用と、会社用と、卓上カレンダーを二つ購入したから、お詫びのレターも二通。嗚呼まどろっこしい!こんな手間隙と無駄金を使うなら、もう少し商品開発に労力を供給してくれと思うのである。もちろん東京もそう、わざと誤植を含めたレターを出して、続けて訂正レターを出す事でビッグフレームスへの注目度を高めたいという狙いは、実にクリティカルでタクティカルでキモチハワカルだと思う。でも、それが最良の策なのだろうか?

レターを郵送するという行為の費用対効果は如何ほどのものなのだろうか。定期的に同じような通知を受けながら、僕は暗鬱な気分になる。クラブからの依頼事項に都度応えられない自分も嫌だが、もう少しその気にさせてくれる「仕掛け」があってもいいのでは?と不満に感じる点も多い。平山相太が精力的なプレーで再び殻を破らんとしている2009年、はたしてFC東京が展開する深川/小平発の「ポストプレー」は機能しているだろうか?

2009年06月12日付
現在の青赤指数=55(→)
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
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□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎明日は「三輪」で参戦します

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2009年6月10日 (水)

人間は嘘をつく

お詫びと訂正

【FC東京■景気動向指数】6月9日付記事『数字は嘘をつかない』内表記に、予想通り大嘘が含まれている事をご指摘頂きました。メール受信確認後、筆者が顔面蒼白になりながら社員食堂のカレーライスを胃に流し込み(サラダは少し残しました)書店へ走ったところ、はたして記事の主題というべき要点につき、実に堂々と読み違えている事実が発覚した次第であります。下記の通り、正誤表を作成致しましたので、内容ご一覧願います。

※問題となった一文
【枠内シュート率】【クロス成功率】部門で各々第1位!

(誤)枠内シュート率→(正)枠内シュート数
前田治のワンポイント解説:
FC東京がリーグ最高の成績を記録していたのは、枠内シュート「率」ではなく「数」でした。まぁこれについては、他のどのチームよりも枠に飛んだシュートが多かったという事実を再確認できたわけですから、別にいいじゃん、あまり細かい事まで気にするなよ、な?と開き直っても許されましょう。それだけ枠に飛ばしておいて、得点数はリーグ14位(15点)か…頼むぜカボっち!という愚痴をこぼすのは今後も黙認される事になります。

(誤)クロス成功率→(正)クロス数
前田治のワンポイント解説:
これはひどい。喜び勇んで東京クロス精度は日本一!などと書く前に、胸に手をあてて、グッとシリアスに現実と向きあえば、そりゃ兄さん、嘘でしょう、ありえないでしょうという声が天上から聴こえてきたはずですね。ケチって雑誌を買わなかった事への罰。立ち読み程度の鵜呑み情報をツラツラと書くな、バカタレ!と叱責してやって下さい。というわけで、FC東京がリーグトップの数字を残しているのはクロスの総数。成功率は10位という、実に納得感のあるデータなのでした。

ウチの旦那サマは日本一!とお喜びになった牧子夫人を含め、イケシャーシャーと大嘘をつきまくった記事をご一読下さった皆様に、改めてお詫び申しあげます。あまりにも重い罪を真摯に受けとめ、自身に罰を科します。

【FC東京高裁判決】日立台に自転車で行け

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2009年6月 9日 (火)

数字は嘘をつかない

思わず『ほほう』と唸ってしまった。今朝、コンビニで立ち読みという名の情報万引きに勤しんでいた僕は、某サッカー週刊誌の特集記事を読んで、軽い衝撃を受けた。Jリーグ各チーム別・2009年シーズン上半期の成績を様々なデータから分析するという、専門誌ならではの企画だった。東京は他の17チームを押しのけ、攻撃的分析項目で堂々「二冠」を獲得しているのだった。【枠内シュート率】そして【クロス成功率】部門で各々第1位!

驚いた、驚いた。申し訳ないが咄嗟に脳裏を過ぎったのは、原博実氏(現在スペイン料理評論家活動の合間を縫って日本サッカー協会技術委員長の任にも就く)の顔。あのころの東京なら、こんなデータを突きつけられても冗談にしか思えなかったはずだ。グワーンとサイドを突っ走って、ドカーンとシュートを放ち、バカーンと遥か上空へ消えるボール。シュートの本数では常に上位に位置していたが、それが枠に飛ばないから(以下省略)。

変われば変わるものなのか。立ち読みによる情報収集につき正否に自信はないが、たしかシュート総数もリーグ3位につけていたはずだ。つまり、しっかり撃って、しっかり的を射ているという事だ。それなのにどうして、14位と低迷しているのか。その象徴としてピックアップされているのが他ならぬカボレである。あまりにシュートが正確で、どうしてもGKの正面に飛んでしまう(あれ?大胆に枠を外す場面の記憶のほうが鮮明だぞ?)。

そして、もう一つのサプライズ(失礼)が、クロスの成功率である。チーム内クロス王・徳永悠平の顔写真が少し誇らしげにみえた。右からドン!左からバン!火災事故を起こした花火工場のように、法則性なき暴発を重ねてきた東京のサイド。そのイメージはもはや過去のものなのであろうか…ううむ、贔屓目にみても納得いかない。絶妙なクロスが生んだ得点シーンが思い浮かばないからである。そもそも「クロスの成功」の定義とは、何?

いずれにせよ、攻撃部門でこれほど高(好)数値を残せているFC東京が、下位に甘んじているのはチャンチャラおかしいぜ、という趣旨の記事内容だった。カボレが爆発すればすべての流れは変わるだろうと。ナビスコ杯予選で僕たちは「火薬臭」をたしかに嗅いでいる。カボレ大爆発、つまり東京の大逆襲は時間の問題と考えてよいのだろう。ちなみに守備部門のデータについては、まったく目を通してない。こっちだって忙しいのである。

ご興味のある方は書店・コンビニへどうぞ。それにしても、酒を呑むたび『クロスが良ければもう少しソウタだって』と、否定論者へ向けて吐き散らしてきた台詞は、事実誤認も甚だしいのだろうか?クロスの質は、青赤者たちが密かに抱き続けてきたコンプレックスである(僕だけ?)。しかし、こんな数字をみせられると、実は気づかぬうちに地殻変動が起きているのではないかと、ほんわりした予感にときめいてしまう。データって素敵。

数字は嘘をつかないとはいうが、はたして。

2009年06月09日付
現在の青赤指数=55(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■□□□□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎シブいバースデイが続きます

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2009年6月 8日 (月)

クジケダマシイ

久寺家と書いて「クジケ」と読ませる。この奇異な地名を冠に頂いた久寺家中学校こそ、わが母校である。かぎりない可能性を秘めた少年少女が通う学舎に「クジケ」はないだろうと思われるが、文武両道の誉れ高き、なかなか評判の高い公立中学校だった。僕の家は小学校の校門から走って15秒、中学校の校門まで走って2分という好立地にあったため、どれだけ体調を崩そうとも、学校を休む事ができなかった。おかげで小中ともに皆勤賞。

スポーツ用品店の裏、用水路に架かった橋を越えて。久寺家中学校に通う生徒の大半は、わが家の前を通って登下校していたはずだ。きっと「彼」だって。もっとも彼が中学生のとき、僕は大学生。面識があるわけがない。それでも暑い夏も、寒い冬も、青地に白線の入ったジャージを着て、部活の練習に向かうその姿は容易に想像できる。絶対に群を抜く実力者だっただろう。久寺家中卒業後、彼はサッカーの名門・市立船橋高校に進学する。

その後東京ガスFCへ加入。JFL、J2と駆け足で登りゆくクラブとともにキャリアを重ねた。しかし、アマラオ・藤山竜仁・浅利悟といった面々と、その名が並び語られないのは、ひとえにGKというポジションの特殊性によるものと思われる。バックアッパーとして選手生活の大半を過ごしてきた彼には、公式戦への出場機会がなかなか与えられず、その出場実績一覧表は、リーグ戦・カップ戦とも、潔いまでに「0」で埋め尽くされた。

2006年シーズン、彼はいわゆる社員契約からプロ契約へと切り替える。このタイミングで下した大きな決断、その背景に何があったか知る由もないが、失礼承知で『何を考えているのだ』と不思議に感じた事を憶えている。思い入れある背番号をササへ禅譲するに留まらず、背負うリスクが大きいプロ契約形態へ移行。自ら退路を断つはいいが、「後輩」の行動がいささか蛮勇に映ったのだ。このシーズン末、彼は戦力外通告を受けるに至った。

下部組織から次々と優秀なGKが輩出される裏で、東京ガス時代からチームを支えてきた「社員」は、日の目を浴びる事なく東京から去っていった。トライアウト受験を経てモンテディオ山形へ加入。J2カテゴリーからの再出発を果たした彼だったが、一年に一度、天皇杯予選で出場を果たすほかは、再びサブとしての立場に甘んじる。土肥洋一しかり、清水健太しかり。彼の眼前には常に、大きな怪我と無縁の絶対的守護神が立ち塞がった。

「温情」「演出」といった言葉を用いるのは失礼だが、小林伸二監督の意中に如何ほどの「計算」があったか。キャリア12年目にして初のJ1公式戦出場。よりによって相手が、古巣のFC東京とは。バックスタンドで観戦するが、青赤初心者多数を引率する立場上、じっくりと見守る事はできなかった。勝ったけれど嬉しくない、そんなセンチメンタルな感情に浸る事はないが、試合後、じわじわ湧きあがってくる思いを止める事はできない。

青と赤のタイシ・コール。耳に届いてから、歩みを止めて、彼がゆっくりと振り返るまで少しの時間があった。ほんの少しの時間だったが、僕には彼が彼の胸中にうずめく様々な感情を整理して、一息飲み込んでから、敵のサポーターからの声に応えたように映った。甘酸っぱい感情など、微塵もなく。ただひたすら敗戦を憂う悔恨の思い。そうあってほしいし、そうだったと信じたい。次節、山形のゴールマウスには、再び清水の姿があった。

これが到達点だとは思わない。でも、祝福の言葉を送りたい。彼はこの夜、確かな軌跡を残した。日本のプロリーグの最上に位置するカテゴリーで堂々先発フル出場を果たした。J1の歴史に、遠藤大志という四文字を自ら刻んだ。その瞬間に立ち会えた事を、嬉しく思う。今後も、いつ訪れるやもしれぬ機会に備え、彼は見えない爪を磨ぎ続ける。そうやって12年間、静かに闘ってきた。その努力と笑顔を知るからこそ、皆が彼を愛し続ける。

タイシ、何があっても絶対にクジケない男。

2009年06月08日付
現在の青赤指数=55(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■□□□□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎駒沢よ、浅草以上にアツくなれ!

「母校の誇り」 Photo by Yama-chan
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2009年6月 7日 (日)

取らぬ狸の馬算用

ギャンブルに必勝法はないといいながらも、この世には賭け事に滅法強い人と、そうでない人の二種類が存在する。残念ながら、僕は満場一致で後者に認定されるタイプ。下手の横好きとはよくいったもので、そんな僕にも競馬の世界にどっぷりと浸かっていた時期がある。そういえば、土日が本番だったり、京王線が臨時停車したり、スピード系に怪我が多かったり、馬場の状態が気になったりと、競馬とサッカーには、何かと共通点が多い。

血統、距離、騎手。この他にも当日の毛ヅヤだったり、後脚の筋肉の張りだったり、判断基準は人それぞれだ。競馬場や場外馬券売場には、一家言を有する馬券名人たちが集う。誰と話をしても、競馬だけで一財産を成したかのような、きらびやかな武勇伝を聞かせてもらう事ができる(誰もが勝った話しかしてくれないから当然)。株式投資もパチンコもそうだが、必勝本を書いている人間が一番怪しい。一人として億万長者がいないからだ。

他人に教えたくなるような必勝法なら、こっそり自分で試して、儲けるだけ儲けて、印税など必要ない生活を謳歌して頂きたいのだ。過去、ありとあらゆる競馬必勝本を買ってしまった阿呆の愚痴である。馬券を買うカネがなくなるくらい必勝本を勝ったのに、一向に僕の競馬は上達しなかった。行き着く先は、トンチとダジャレしかなかった。世相を反映した馬名だったり、馬券に印字されて思わずニヤリと笑ってしまう、変な馬名だったり。

これで競馬に勝てるわけなどないのである。

炎の逆転というコピーで、裏一面で山形戦を報じた東京中日スポーツ。前田治さんのコラムからカボレのちょっとイイ話まで、紙面の隅から隅まで目に通した後、ふと眺めた競馬面を前に、僕の身体は硬直する。億万長者になる好機を逸してしまったと。国立競技場であの試合が行われていたまさにその時間帯、大井の競馬場で開催されていたのは「第55回東京ダービー」。ヴェルディが降格しても、こちらのダービーはなくならないのである。

1着9番 サイレントスタメン
2着4番 ブルーヒーロー
馬連複(4-9)16,240円
馬連単(9-4)37,550円

16頭立ての8番人気と5番人気で決着した、波乱のレースである。いや、もうマイッタ。タラレバを言えばキリがないが、絶対にこの馬券は取っていた自信があるのだ。だって、9番がサイレントなスタメンですよ?沈黙を保ったストライカー、東京ダービーで爆発!これだけで十分ネタになるもの。これに続く4番がブルーのヒーローときたもんだ。絶対絶対絶対買ってたね、このブラジル人選手の組みあわせ馬券。1千円買ってれば37万円。

嗚呼、悔しい悔しい悔しい。37万円あれば、天皇杯の巡業は、すべてファーストクラスとグリーン車で移動だ。長友佑都にするか石川直宏にするかで悩んでいる今シーズンのレプリカだが、どーんと両方ともオーセンティックで買うたるで。村林社長が菓子折り持参で挨拶に来るくらいの、ビッグフレームス大人買いも素敵かもしれないな(そのときはドロンパお面着用で出迎えてやる)。もっとも、馬でなく梟の爆発のほうが嬉しいのだけど。

青赤者で一人くらい、的中者はいないかな?

2009年06月07日付
現在の青赤指数=55(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■□□□□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎ヤツは絶対コンちゃんとM−1を狙ってる

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2009年6月 5日 (金)

Come again(後篇)

『選手の顔写真が載ってるのはありますか』これは女性陣の声だ。MDPを手渡したが、全体集合写真が掲載されているだけなので、彼女たちを満足させる事はできない。ルックスから入る、それも一つの基本。27番の田邉草民はね、去年の今ごろは高校生だったんだよ。28番の米本拓司もそう。ボールに触れた選手の簡単なプロフィールを紹介する。『若い選手が多いですね』確かに言われてみると多い。13番と14番と25番は同じ高校出身で…

テメエ!ふざけるな!

突然の怒声に驚く周囲の人々。説明しているはなから、悪質なタックルを食らい倒れ込む中村北斗。国見三兄弟はなかなか揃い踏みの時間を与えてもらえない。スミマセン…取り乱しました。東京ドロンパのお面をかぶって笑いをとる事は忘れない。一方、試合内容は笑うに笑えないもの。『中盤が使えていませんね』隣の女性がボソリとつぶやく。あれ、サッカー知ってるの?『石川クンと彼氏が友達なんです…マリノスユースのころから…』

彼女は唐突に凄い事を話し始めた。家族ぐるみのつきあいみたいで、ナオのご両親の事もよく知っているんですよ。そんな彼女さんの彼氏さんは、某Fリーグの現役選手…思わぬ逸材発見なのである。『フットサルをよく見るので』どうしても足元の巧い選手が好きになっちゃうんです。予備知識に乏しいはずの彼女だったが、後半に投入された大竹洋平のプレーを一目見て『巧い』と見抜くあたり、さすがだった。平山相太も『巧い』そうだ。

今度、FC東京の試合に誘われたんだけど。事前に「オススメの選手」を聞いてきたのだという。フットサルのプロ選手が推すほどのテクニシャンは誰だろう?『近藤祐介選手』最初は聞き誤りかと思ったが、確かにユースケと言われたのだという…まさかの大穴だ。しかし残念ながらこの試合、技巧派・近藤の出番はやってこなかった。後半、ビール交換券を使いきり、各々現金で購入した2杯目。「ご覧頂きたかった瞬間」は唐突に訪れた。

梶山陽平「一年に一度のミドル」2009年版。平山の丁寧な“落とし”を見事に山形ゴールへ突き刺した。試合の流れが大きく東京へと傾き、徐々に招待客の皆様も試合に見入ってくれるようになる。ここから先は、カボレ・ショー。一見様を惹きつけるには単純明快であればあるほど良い。『アハハ』誰かが笑った…ありゃ反則だよと。速いというシンプルな武器。DFとGKをぶち抜き、力ずくでボールをねじ込む電光石火の梟、遂に開眼か。

ワッショイワッショイも3度目。座りながら遠慮がちではあるが、両手を動かして歓喜の儀式に参加を果たしたビギナーズ。初観戦を勝利で飾れて本当によかった。雨も降らず、試合に勝つ、これ以上何を望もうか。言いしれぬ達成感に浸った…ありがとう東京、ありがとうカボレ。完全に「営業気分」だった。試合後、挨拶に来る選手たち。ビギナーズもスタンディングオーベーション。スーツ率が異様に高いバックスタンド、笑顔で満ちた。

『27日も来たいです』『他の友達も呼んで』
『またお願いします』『今度はゴール裏で』

なんだか、なんだかもう、とてつもなく幸せなのである。数名から確実なる手応えアリ。次に繋がった。押し売りでなく、自然にこう言ってもらえたのが嬉しかった。啓蒙活動・継続宣言。味スタ巡礼実現への道程は続く。会社の関係者で、外苑前の居酒屋で祝勝会。『恐縮です』が口癖のMartin君に感想を求めた。サッカーはよく知りませんので…地鶏の白レバーをつまみながら、ニタリ。コイツは引きずってでも飛田給へ連れていってやる。

【2009年ナビスコ杯予選05節】 FC東京(3-1)モンテディオ山形 ※観衆14,259人(国立霞ヶ丘競技場)

2009年06月05日付
現在の青赤指数=55(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■□□□□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・決勝トーナメントへ一歩前進(△2)

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2009年6月 4日 (木)

Come again(前篇)

早朝からゴソゴソと、出張でもないのに大きなバッグに荷造りする僕であった。歴代レプリカは数える事7枚、そして10本ものタオルマフラー。それはある意味で僕自身の「東京生活」の棚卸作業ともいえた。レスポートサックのインターネット限定青赤モデル。日本未発売品のはずだが、飛田給ではよく「お揃い」に遭遇する。サラリーマンの出勤にはおおよそ似つかわしくないトラベルバッグが、パンパンに膨れあがった。少し恥ずかしい。

社内外で勧誘活動を展開した結果、20人もの動員にこぎつけた。しかし、チケットを渡してハイ・ヨロシクでは、あまりに芸がない。目的はあくまでリピーターの培養、ソシオの育成。FC東京初心者のハートを、何処まで鷲づかみにする事ができるか。ピッチの外でできる事は、考えられるかぎり実行するしかないのだ。一等一番に求められるのは、雨を降らさない事だ。これほど雨雲の動きが気になったのは、自分の結婚式の日以来だった。

千駄ヶ谷駅のコンビニで食べ物の買い出しをしている。チケットを会社に忘れて取りに帰ったので遅れている。携帯電話に届く想定外の声。ツバメが踊る、タヌキも踊る。試合開始が刻一刻と近づく。ユルネバにまにあってくれねば、ごっそり仕込んだマフラーの存在価値が半減する。取引先の取引先にまで網を広げたため、半数近くの人とは面識がない。男性11、女性9。ドイツ人男性から、女優の卵にいたるまで、ちょっとした人種の坩堝。

一滴二滴、雨粒が落ちてきたのを感知する。頼むから、降るな。背筋の凍る思いがした。やがて見慣れぬ番号からの着信が続く。時計回りで周回してきて下さい。指定したゲートまで迎えに行くのが次なる仕事。こうして、見慣れた顔と見慣れぬ顔が一同に会す。接待営業開始。薄着の女性を優先に、やや強引にレプリカ着用を促す。カタチから入ってその気になって下さい。大きすぎるレプリカをぎこちなくまとった細身の身体が、セクシー。

残念ながらユルネバまでに全員到着とはならず、マフラーがフル活動する事はなかった。遅刻組の一人、Martin君には2007年モデルのレプリカを渡す。『サッカーにはあまり興味がない』と言い放つドイツ人。日本人だって皆が相撲好きというわけではないでしょう?流暢な日本語で屁理屈も操るMartin君だが、彼が着用した10番が、2006年に彼の母国から2ゴールを奪ったコスタリカの英雄の背番号だという皮肉には、気づくよしもなかった。

チケット忘れの女性5人組が到着したとき、すでに電光掲示板には「1」が灯っていた。あれよあれよの被弾。ビールの引換券だの、お菓子だのパンだのと、何かと落ち着かないビギナーズの多くは、山形の先制ゴールを見逃していた。メンバー全員が着席して数分、ようやく落ち着いて、各々の声に耳を傾ける事ができた。『こんな(ピッチに)近いと思わなかった』との感想が多数。バックスタンド中央付近、誘導場所の選択は正しかった。

※「Come again」(後篇)へつづく

「試合前に叱れば無敵?」 Photo by Yama-chan
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■「タヌキ講」やってます■

国立満員作戦「タヌキ講」工作員募集中

『誘う最終兵器』燃えあがれ御節介根性

Jリーグ第15節/FC東京vs清水エスパルス
06月27日(土)19時00分試合開始@国立競技場
【申込締切は12日(金)となっております!】

※現在15匹の親タヌキ潜伏中…詳細はこちら

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2009年6月 3日 (水)

ソシオ・ウェディング

FC東京景気動向指数
連載500回記念 ちょっとイイ話(でしょ?)

『本日はお日柄もよろしく…』定番の挨拶で笑いがとれるくらいの土砂降り。日曜午後、白金台付近には祝福のシャワーが降り注いでいた…必要以上に。幼馴染みの披露宴、僕は余興を演じる大役を頂いた。人前で喋るのは嫌いではないが、来賓を笑わせるというミッションを与えられた事で、少しばかり緊張していた。出番まであと数分、宴会場から出て原稿を最終確認する。舌を滑らかにするためのビールだったが、少々呑み過ぎたようだ。

汗でべったりの手のひらをトイレで洗った。ロビーの反対側にある宴会場でも、別のカップルの門出を祝う宴の準備が、粛々と進められていた。大きな扉の脇の壁に掲示された、黄色いフラッグ。パーティーの出席者らしき男女が、祝福の言葉を書き込んでいた。その様子をぼんやりと眺めていた、僕の脳内センサーがピンと反応する…アオ、アカ、クマ。遠くからでも明らか。宴会場入口に飾られていたのは、見覚えのある一組のテディベア。

そういえば。思いあたる節があった。2時間ほど前、このロビーで開宴を待たされていたとき、屏風の向こうから何やらシャーシャー聞こえてきたのだ。その声に反応したのは、僕だけだった。さすがに「よそさま」の結婚披露宴を覗き見るわけにはいかず、そのままさらりと聞き流したのだが、ここまで露骨にベアを見せつけられると、御節介根性に火がついてしまう。タイミングよく、何処からか現れた新郎とおぼしき男性に、声をかける。

通りすがりの青赤でございますが。ファン・サポーターを勝手に代表して祝福させて頂いたのだった。白いタキシードがグッと映える新郎は、やはり東京のソシオ。青赤の他人が声をかける必然性は十二分にあったわけだ。なにぶん急なもので、ご祝儀も花束も用意していませんが。せめてもの記念にと、余興の原稿を挟んでいたクリアファイルを贈らせてもらう。一応、青赤。東京ドロンパのイラストがプリントされた、非売品グッズなのだ。

ガチッと握手。手を洗っておいてよかった。『僕の嫁サンはまだソシオじゃないんです』チャペルで永遠の愛を誓ったものの、夫婦はまだ完全に一つになりきれていないようだ。でも大丈夫です…僕たちもそうでしたから。やがてフェアプレーフラッグを手にした友人代表を先頭に、新郎は堂々の入場を果たす。その先、どんな楽しい仕掛けが用意されていたのか、部外者の僕は知る由もない。スタッフが僕を探しにきた。再び緊張に襲われる。

月並みですが。夫婦お互いに思いやる優しい気持ちで、明るい青赤家庭を築いて下さい。夫婦関係にもフェアプレーの精神が求められます。どうぞ黄や赤のカードが飛び交う事のない、楽しい日々を積み重ねられますよう。

Congratulations on your wedding!

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2009年6月 2日 (火)

俺たちの国立を俺たちで満員に

俺たちの国立を俺たちで満員にしてやれ作戦

■正式名■
俺たちの国立競技場なんだから俺たちの力でほんの少しでも満員に近づけてやろうぜ作戦

Jリーグ第15節/FC東京対清水エスパルス
06月27日(土)19時00分試合開始@国立競技場

ネズミ講ならぬ「タヌキ講」の勧誘である。

以前の記事で、草の根観客増作戦と銘打ち、身のまわりの人々をナンパして、自分の力で少しでもスタジアムを満員に近づけてやろうと宣言した。結果発表させて頂くと、水曜の国立競技場に20人もの青初心者を動員する事に成功した。この数字をどう評価するかは読者各位にお任せしたいが、僕個人は『やればできるじゃん』と少し嬉しく思っている。FC東京に初めて触れる20の可能性。ゼロをイチにするのは、とても大きな進歩だから。

その一方で「満員」を実現する事の難しさ、厳しさも痛感できた。僕以外1000人の仲間が20人ずつ集めてやっと2万人。そう考えると気が重くなる。やはり一朝一夕でどうにかなる類の話ではない。そもそも僕自身に、それほどの集客能力が備わっているわけでない。非武装、すなわち素手で勝負に挑めといわれたら、きっと20人も集める事はできなかったと思う。今回の一件にはちょっとしたカラクリがあるのだ…少し話が怪しくなってくる。

ここから「タヌキ講」の紹介と案内である。

事の発端は社内で回覧されたチラシだった。座席に戻ると机の上に石川直宏がいた。青いバインダーに固定された青赤、チケット販促チラシ。中央にドンとチーム得点王の写真がレイアウトされていた。“見ました”を示す「レ」チェック。部長以下、事務的な「レ」が並び、機械的に回覧されてきたチラシは、小川に流された木の葉が、岸壁にはりついたように、僕の机でピタリと止まる。コメカミピクピク、怒りが沸々こみあげてきたのだ。

コノチラシヲコノママゴミニシテタマルカ!

部長、絶対に見てないでしょ…このチラシ。僕が作った資料は、あれほど細かくチェックするくせに。ビール一杯無料でたった1000円ですよ!そう、それは法人向け限定で企画された「拡販商品」なのであった。チラシには『国立熱狂』『OL・サラリーマンの皆様』というコピーが踊る。6月の国立競技場開催2試合に絞った特別作戦。ビール無料券がついてホーム自由席1000円…新規顧客開拓に狙いを絞った、採算度外視の価格設定である。

こんなオイシイ話を無視するなんて。怒りのままに僕はそのチラシを片手に、社内営業の旅に出る。若手社員、そしてアシスタントの女性スタッフ。販売対象に含まれる取引先・関係先にも勧誘の網を拡げた。行動してみていくつか発見があった。サッカー観戦経験がない人でも「1000円」という価格は魅力的に響くらしい。ビールが無料でつくのだから、尚更だ。また、都心に位置する国立競技場だから誘いに応じてくれるというのも、事実。

いきなり飛田給に来てと誘うのはハードルが高い。アクセス抜群の国立だからこそ「一見さん」を招きやすいのである。味の素スタジアムを離れるデメリットと、無関心層勧誘のメリットは、意外と表裏一体の関係にあるのかもしれない。そんなこんなで『仕事帰りに一杯やりながら』『月夜の下でサッカーでも観ましょう』に応じてくれた20名。実はそのうち半数近くと面識がない。知りあいの知りあいへと、勧誘の輪が拡がってくれたのだ。

やってみりゃそれなりにうまくいくのである

「その気になってきた青さん」はいらっしゃいませんか?一つの声掛けがドロンと化けパッと拡がる、これぞまさにタヌキ講です。精力的に、そして献身的に。走る最終兵器と呼ばれた羽生直剛よろしく、貴方も誘う最終兵器としてピッチ外で躍動してみませんか?『ビール一杯無料券つき1000円チケット』は27日の清水エスパルス戦でも企画されています。一般個人向け販売は行われませんので、以下の条件を満たす事が求められています。

・お勤め先またはお取引先の皆様が対象です
・申込みは「3枚以上」と決められています
・申込みの締切は12日(金)となっております
・ビール以外にソフトドリンク券もあります

『いっちょ京のためにホネおったろか』と奮いたった貴方からのご連絡をお待ちしています。「ナオチラシ」のPDFデータを、メールで送付させて頂きます。それを印刷した瞬間、貴方の営業活動(タヌキ講)のスタートとなります。ダメモトから始めて反応があれば嬉しいものです。職場の同僚先輩後輩、まずは3人落としましょう。お取引先との営業トークで活用頂くのもテかもしれません。雨が心配?27日は絶対に晴れてくれるはず!

ノルマなき布教活動…まずはお気軽にどうぞ
I look forward to hearing from you soon!

268_flyer

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2009年6月 1日 (月)

白いカボレ号(後篇)

ただでさえ大きな頭を、さらに強調するのは滑稽だ。必然と選択肢が限られてくる。「キノコ」にならず、ぴたりフィットする一品…あった!かぶった瞬間、思わず口許が緩む。LASというイタリアのブランド。理屈はわからないが、とにかく圧倒的に心地良い。インナーパッドがしっとりと頭に馴染んでくる。アジャスターの操作性も抜群で、後頭部まですっぽり包んでくれる。多少値が張るが、命を守ってくれるツールだから、奮発する。

白地に青と赤。トリコロールではないぞと、自身に言い聞かせる。白はあくまでバイクにあわせたワンポイント。ヘルメットに関しては、少し恥ずかしいくらい派手なほうが良いという助言を素直に受け入れる。サメをイメージしたという、毒々しく刺々しいデザイン。ヒゲ坊主がこれをかぶると、ちょっとしたグレート・ムタ気分が味わえる。残念ながらこの青赤鮫モデルはSMサイズしか残っておらず、MLサイズはすでに在庫切れだった。

いわゆる型落ち(2008年モデル)のため、もうショップに入荷する事はないという。散々試着させて頂いて、何も買わない事に罪悪感を憶えたが、仕方なくインターネットで購入する事にした。明治神宮前まで歩いて、千代田線で「出勤」する。誰もいないオフィスでヘルメットをオーダーしていたとき(働けよ)、携帯電話がブルブルと試合終了を告げた。京都との一戦は「またか」のドロー。石川直宏のゴールは「またも」報われなかった。

それにしてもオイ、ヤナギ。柳沢敦に向け、一人愚痴る。消化試合で張りきるなよ、オトナゲない…自らの復帰をアピールするゴール…どうせ体勢を崩しながらの泥臭いゴールなんだろう?(スポーツニュースでこの予感が的中していた事を知る)空想の世界で僕は柳沢にヘルメットをかぶせる。流線型のオシャレなタイプではなく「安全第一」の黄色い工事現場用。失意の東京サポーターが、代わる代わるピコピコハンマーを打ちつけてゆく。

試合に勝てなかったのに、グループリーグ首位に浮上。消化した試合数がチームにより異なるためあくまで暫定だが、“追走”する山形と清水との直接対決が残されている、願ってもいない流れだ。国立、そして駒沢。「決勝戦」が2試合続く展開、しかもホームでの連戦。図らずも西京極で積み重ねた勝点1が、6月をスリリングにしてくれる事になった。絶対、勝つ。腹がへっては戦もできぬと、僕はハンガーストライキの終結を宣言した。

【2009年ナビスコ杯予選04節】 京都サンガF.C.(1-1)FC東京 ※京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼競技場

2009年06月01日付
現在の青赤指数=53(→)
■■■■■■■■■■10発狂
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20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■□□□□□□□60希望
□□□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎鹿児島には飛びたいのである

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