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2009年1月14日 (水)

冬の蛍

20歳前後でデビューして30歳前後で引退。正確な統計データは知らぬが、この国のプロサッカー選手の「寿命」は長くて10年といって差し支えないだろう。世界的な景気の冷え込みを受けて、日本的な終身雇用型システムが再評価されている(らしい)サラリーマンは個人差あれど、ざっと35年から40年の実働期間とみるべきか(きっと僕たちの世代はもっと長く働かないと食っていけない世の中になるのだろうけど)。

世間一般の4倍近いスピードで「歳をとる」サッカー選手にとって、その身の振りかたは単純に世間一般の4倍近い重みのある決断なのだと思う。移籍だってプロスポーツの一部、ファンにとっては仲間と酒場で、錯綜する情報を肴に真贋一緒に呑みながら、あれこれ議論するのも楽しみのひとつ。今年の冬は一年前と比べてやけにツマミが少ないが、あの頃のように不味い酒で悪酔いするよりは、はるかにマシである。

出場機会を求めて他クラブへの移籍を希望する、先発でプレーできるクラブへの移籍を検討する。1シーズンを棒に振るという事は4年ぶんの冷飯を食わされるのと同じ事…うん、無理やりだけど理解できる…ファンとしてはそう理解しなければいけないわけかね。誰だって輝きたい、極めて自然な欲求ではないか…ファンとしてはそう受けとめるべきなのかね。皆に輝いてほしい、聞こえは美しいが絶対に無理な願い。

ポジション争いに背を向けて逃げ出すようなヤツはダメだね。試合に出たいから移籍するようなヤツは何処へ行っても同じ。酒場の戯言は酒場だけにしておきたい(それでも我慢できず方々で愚痴ってしまうのが情けないところなのだが)。限りある時間はまるで微粒砂のようにこぼれ落ちてゆく。輝きを放つためには自ら行動を起こさねばならない。迷っていても、悩んでいても、夏はまたすぐにやってくるのだから。

決意の卵、野心の蛹。

悲しいけれど、僕たちはただ静かに見守るほかないのだ。寂しいけれど、じっとその決断を待つほかないのである。しかし蛍よ、なあ蛍よ。どうか忘れないでいてほしい。夏の夜、見る者すべてに愛される蛍は、自ら美しく光を発してこそ「蛍」なのだという事を。あらかじめ用意されている灯に群がるのでは「蛾」に等しいという事を。蛾ならば躊躇いなく潰す。撒き散る鱗粉に一片の憐れみも感じる事なく、冷淡に。

2008年01月14日付
現在の青赤指数=63(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
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30暗鬱
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40不安
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50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・増嶋竜也は古都の蛍になるのか(▼2)

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コメント

愛しているが故…ですよねぇ。

本当にマスはいい子だから…残念ですよね。

プロの世界は厳しいですね。結果を出さなければ出られなくなるのですもの。しっかりポジションを勝ち取って頑張ってほしいものです。
東京との時は、もちろん潰しますけど(笑)

投稿: ふくろうママ | 2009年1月15日 (木) 12時26分

ふくろうママ様
コメントありがとうございました。たまたまタイミングが重なってしまいましたが、実はコレ増嶋選手を意識した作文ではなかったりします(誰に宛てたものかはご想像におまかせします)。盆地王子の動向については、なかば諦めていましたので…(溜息)。是非とも京都で頑張ってほしいですね。でも、本当に残念だなあ。

投稿: NFBD | 2009年1月15日 (木) 13時45分

増嶋にせよ、KY(ヤツは文字通りKYっぽいからなぁ)にせよ、自分のサッカー人生と真剣勝負をしているのでしょう、例えそれが周囲からどう見られようとも。いいじゃないですか、残った者も真剣勝負なのだから。そんなプロ同士の真剣勝負に酔えるのならば、こちらも望むところです。

投稿: FH16266 | 2009年1月16日 (金) 11時50分

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