« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月

2008年12月31日 (水)

Rewind 2008 景気動向回顧(後篇)

育児に家事、それに部屋の大掃除や正月料理の準備まで加わるガンバ大阪並みのハードワークをこなしていた奥様がダウン。39度の熱を出し、インフルエンザの可能性もあるという診察結果。年末年始の予定に2日続けて変更が生じる事になりました。

■アクセス数ランキング(つづき)

第3位 『グアムにて(最後の夜に)』 2008/01/28
レオパレスリゾートにあるPCから更新した事を思い出します。出産前の最後の海外旅行のチャンスとお腹が大きい奥様を連れ出したかたちとなった旅でしたが、結果として懸命に練習に励む選手たちを目の当たりにした奥様が青赤に染まりはじめるという想定外の展開を生む事になりました(奥様はそれまでそれほどのそれではなかったのです)。グアムを訪れたサポーターは限られていたため、このエントリーに対する注目度は高かったと予想されます。思えば僕たち家族と同じコンドミニアムに宿泊していたのが柏レイソル。あのとき奇襲をかけていたら東京は元旦国立に、そして僕は刑務所に…。来年もまたウチの青ベアくんがブルーノさんをこの島へ連行する予定です。

第2位 『佐原秀樹強奪計画(前篇)』 2008/05/29
インターネットとは恐ろしいもので、GoogleやYahoo!からこのブログにたどり着いた人の検索ワードがデータとして抽出できるのです。「佐原秀樹」驚きました。とにかくこの固有名詞が年間を通じて断トツのトップだったわけです。どこまで人気があるのだ、この選手は?僕は単純に疑問を感じていました。グアムでは遠巻きに観察していただけに過ぎないこのサラサラDF、ところが一度小平グランドに行ったらわかりましたね。何故、佐原秀樹が老若“女女”に愛されてしまうのかが。クールでツッケンドンなイメージのあった佐原の、極めて紳士的で温かな振る舞いを見てどれだけこの男はカッコイイかと…。だったら強奪でしょう、そんな勢いだけのネタでありました。

第1位 『城福監督独占インタビュー(前篇)』 2008/04/01
このエントリーをキッカケにこのブログにおつきあい頂いている方はかなりの数にのぼると認識しています。それくらい異常なアクセス数でした、いわゆる「炎上」かと思ったくらい。理由は簡単でした、サッカー全般を広く取り扱われている《サポティスタ》というサイトで取りあげられた事がキッカケだったのです。エイプリルフールに乗じて好き勝手書いてやれと、実は半月近く前から少しずつ仕込んでいたストーリーでした。贔屓にしている六本木の隠れ家的もつ鍋屋を舞台に城福監督にインタビューを敢行するという設定。多少のお叱りを頂きました…どうぞお許し下さい。平山相太と増嶋竜也が並び立つセットプレー、かつて僕が思い描いた東京の未来像は何処へと?

と、いうわけで上位2件はネタであるという、嬉しくも悲しい事実を再確認させて頂いた次第でございます。思い切り笑えるか、思い切り泣けるか、そんな文章を書けたら素敵な事だと常日頃から考えています。しかしとにかく難しいのです、特に「笑い」が。最高なのは笑いと泣き、どちらの感情にも同時に襲われてしまうというもの。こんな文章は滅多に書けるものではありません。でもチャンスがあれば書きたい、ただしそれには相応の材料と書き手の感情の昂りが求められます。実は、今年その理想に“ほんの少し”近づけたと思えたエントリーがひとつだけありました。そこに寄せられたある方のコメントが僕のブログに対するスタンスを大きく変える事になりました。

番外篇 『TOKYO 2018』 2008/04/23
手前味噌ながら…これまでのなかで書いている僕本人が一番楽しみながら作ったものです。学生の頃からパスティーシュ(文体模写、言い換えるとパクリスタイルの文学)作品を好んで読んでいた僕にとって、雑誌の記事やインタビュー、家電製品の取扱説明書をおもしろおかしくパクるスタイルはもっとも挑戦してみたいものでした。さはさておき、このエントリーに対して頂いたコメントに僕は衝撃を受けました。そこに「ありがとう」という言葉が記されていたからです。ブログのコメントで「ありがとう」とは思いもよらぬ反応であり…とにかく、とても嬉しくて、とても驚きました。疲れていたのは僕も同じで、その僕の疲れも『全部ふっとんだ』瞬間だったのでした。

2008年の最後に

『FC東京■景気動向指数』をご覧の皆様、いつもありがとうございます。携帯電話、というよりリチウムイオン二次電池の性能限界に挑戦し続けたこの一年、パキパキとキーを叩きに叩いた結果、実に30万アクセスに到達するはこびとなりました。隠密裏に進めてきたこのプロジェクトですが、徐々に身近な方々にも「バレて」きてしまいました。さらにこのブログをキッカケに酒杯を交わす仲間まで増えてきました…ありがたい事です。ありがたいといえば、今年最後にもっともコメントを頂いたエントリーを紹介させて下さい。そして多くの方々から頂戴した優しさに満ちたコメントへ改めて御礼を言わせて頂きたいと思います。5月のあの日、僕たちはとても幸せでした。

番外篇 『わが人生最良の日に心から愛をこめて』 2008/05/16

無我夢中になって何かを愛する、素晴らしい事だと思います。
FC東京は、好きですか?僕は、僕たちは東京が大好きです。

2008年12月31日付
現在の青赤指数=63(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎来年もよろしくお願いします

「そして再びグアムから」
151_shio_moni_in_guam

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2008年12月30日 (火)

Rewind 2008 景気動向回顧(前篇)

2008年シーズンが終わりました。そう、受け入れたくない事ではありますが天皇杯準決勝での敗戦をもって今年は終わってしまったのです。結果として(まったく嬉しくないのですが)これまでと同じノンビリダラダラとした年末年始を過ごす事になりそうです。『FC東京■景気動向指数』を始めてもうすぐ1年になろうとしています。テキトーな気持ちからスタートさせて、いくつかのキッカケを経て徐々に本気モードで書き殴り続けたこのブログ、さすがのトーチュウにはかないませんが「約300日FC東京」くらいのボリュームに膨らませる事ができました。シーズン途中から温めていたRewind(巻戻し)と題したエントリー、これを正月休暇の期間に書かせて頂こうと思っています。先に予告させて頂いた【勝手にアウォーズ】は引き続き各賞選定作業中です。いくつか頂いた推薦コメントがいずれも的を射ていたため、僕の脳内が大混乱に陥ってしまったからです。こちらは正月特番としてアップさせて頂きたいと考えておりますので、お酒でも飲みながらお楽しみ下さい。

さて、年の瀬に書かせて頂くもうひとつのRewind、それがこの【景気動向回顧】です。回顧といっても城福トーキョー初年度の奮闘、Moving Footballの進化の過程を専門的見地に基づき振り返る、そんな高尚なモノではありません(このブログをご覧頂いている方なら如何にこの僕がサッカーを知らないか、ご承知の事と思います)。回顧する対象はこのブログそのもの、この一年で書き残した3百余のエントリーからいくつかピックアップしながら、僕がどのような感情を抱きながら携帯電話(とMacBook)を弄くり回していたかを思い出すという、まったくもって自己満足な遊びであります。書きはじめた段階からピンときていますが、きっとまた長ったらしくなります。多方面から「長い」「クドい」とのご指摘を頂いておりますが、これはもはや一種のスタイル、つまり書き手の性癖とでもいうべきものでありますので、どうぞ我慢しておつきあい下さい。それでは、まず僕の精神不安定ぶりの写し鏡となってきた青赤指数(■)の推移についてレビューしてみたいと思います。

■青赤指数最安値「47」
2008/08/24 - 2008/08/27

■青赤指数最高値「68」
2008/06/09 - 2008/06/18
2008/12/01 - 2008/12/02

1月に「50」の始値からスタートした青赤指数を、感情のおもむくままに増減させてきました。曖昧模糊とした基準に則った極めてテキトーな数字遊びではありますが、毎日のようにFC東京の動向を注視し続けてきたわけですから、その推移はある程度クラブのバイオリズムを反映させてきたのではないかと思います。中断期間前は順調に60前後を行ったり来たりしていた青赤指数は、6月のナビスコカップ予選・東京ヴェルディ戦で炸裂した平山相太のハットトリックでいったん最高値を記録します。しかしリーグ再開初戦のジェフ千葉戦でつまずいてから“迷走の夏”に突入した事は記憶に新しいところ。なかなか勝てないチーム状況に比例して青赤指数は急落、浦和レッズ・東京ヴェルディとの戦いで連敗したサマーナイトメア in 国立競技場でついに原点割れの「47」まで落ち込みました。秋以降に息を吹き返した東京ですが、リーグ最終節のフクアリ、そして天皇杯準決勝のエコパと「これに勝てたら70の大台に到達」する大一番を落とす展開が苦い記憶として刻まれました。

エコパで勝てば「70」、そして元旦国立で天皇杯を掲げる選手たちを大粒の涙で見届けながら「75」。こんな青写真、否、青赤写真を思い描いていたなんて、もはや書くだけ虚しいのですがしっかり書き残しておきたいと思います。残念ながら「60=希望」を抱く事は多々あれど、「70=幸福」を感じるまでには至らなかった、そんな宿題を残してくれた2008年シーズンの東京なのでありました。エコパのショックで「62」まで落ちた青赤指数も、U-15深川の選手たちが獲得したタイトル効果で(少し無理矢理)反発して昨日時点で「63」に。水戸ホーリーホックからの完全移籍による獲得が発表された平松大志の加入は嬉しく思いますが、その裏にはやはり例の盆地王子の復帰プラン(あくまで僕が勝手にたてたプランですが)が消えつつあるのかな…という不安増大で相殺、つまりプラマイゼロの判断です(こうやって日々アタマの中で戯れているわけです)。明日、これ以上大きなニュースがなければ、どうやら今年の大納会・終値は「63」という事になりそうです。

さて、続いては@niftyのアクセス分析機能を基にしたアクセス数ランキングの発表となります。いやいや年末っぽさ丸出しですね…自分でやっておきながら恥ずかしくなってきました。それでもいいやとばかりに、まずは第5位と第4位から…どうぞ。

■アクセス数ランキング

第5位 『誰がために笛は鳴る(本篇)』 2008/09/21
ブログの被閲覧数の動きにも波があります。アクセスカウンターの伸びが速いのは「東京が試合に勝った後」「特にアウェーゲームの場合」という傾向が強いです。当然といえば当然ですが、FC東京だけを追いかけているこのブログ、ご覧になっている方々の九割九分は東京ファンと予想されます。そして敵地で試合が行われたときのほうが読者の方々の在宅率(?)が高いという事なのでしょう。そういう条件を満たしたのがこのエントリーでした。今野泰幸の退場でひとり少ない状態で長時間、川崎フロンターレの猛攻に耐え抜いた等々力での魂の勝利を祝したかったのですが、審判の不可解な裁定がその喜びに水を差した、そんな微妙な気持ちで書いた事を思い出します。

第4位 『転ばぬ先の杖(ナビスコカップ予選最終節展望)』 2008/06/02
書き手としてはどうしてこのエントリーがランキングの上位に入ったのか理解に苦しむところです(どなたかがご自身のブログにリンクを貼って頂いたりしたのかもしれません)。生まれたばかりの息子に会いに、奥様の実家へ週末になるたびに出かけていた時期の作文です。奥様の実家の大きな湯舟に浸かってのんびりダラダラと携帯電話で起稿したものを、月曜早朝の新幹線の中で仕上げた事が思い出されます。ナビスコカップ予選における「抽選」レギュレーションにケチをつけるという内容ですが、仮に実際にそのような展開になったときはきっと大問題になった事でしょう。来年から大きく仕組みが変わるカップ戦、こんな制度不良だけは勘弁してもらいたいものです。

はい、それでは今日はここまでとさせて頂きます。気になる(気になるか?)トップ3の発表と、検索ワードランキング、そして思い入れの強いエントリーやコメントの紹介を、明日・大晦日に今年最後のエントリーとしてアップさせて頂く予定です。

「ここに戻ってきたかった」
150_national_stadium

| | コメント (2) | トラックバック (0)

涙の理由

きっと塩田仁史の大ファンなのだと思う。彼に夢中になって激励の言葉を伝える過程で感極まり泣き出してしまった女性がいた。会話が会話にならなくなっても、中腰になって彼女が落ち着くのをじっと待つ塩田の優しい表情を見ただけで、小平に来た甲斐があったと思った。その塩田が懸命に伸ばした腕が無力の抵抗に思えたほどの凄まじいミドルシュートが蹴り込まれ、僕たちの夢は粉々に砕け散った。

ファン・サポーターは皆、元旦国立を目指して泣きたくなるくらいの思いを募らせて試合に臨んだ。年末なのに、静岡なのに。エコパスタジアム開場直後の行列は壮観ですらあり、まさに希望と情熱の大行進だった。皆が一所懸命だった、皆が勝利を目指した。それでも勝てないのが、思い通りにならないのがサッカー。僕たちは趣味や娯楽という言葉では片づけられない「営み」の渦中に身を置いている。

今シーズン最後となるホイッスルが鳴り響き、青と赤の夢追い人たちは呆然と立ち尽くした。数秒間、そこに見事なまでの沈黙が生まれた。皆が皆、受け入れがたい現実に直面した事を自分なりに咀嚼しようと努めていた。天空を仰ぐ者あり、虚空を睨む者あり。力なく座り込む男、両手で顔を覆う女、ありとあらゆるかたちで悲しみが表現されていた。僕は泣かなかった。どうして悲しいのか考えていた。

どうしてここまで悲しいのだろうね、と。

自問自答、答えはわかりきっている。それでも僕は自虐的に自身へ問いかける。『こんな事になるのなら最初から好きにならなければよかったのに』すかさず『やかましい』と自身へ反論する。ずっとそうだったじゃないか、好きになったら一直線、笑われるくらい単純に。大恋愛と大失恋の繰り返し(失恋のほうが回数は多いけど)。平べったいけど「愛」なんだよね、愛しちゃったら終わりなんだよね。

徐々に頭の中が整理されてきた。今日、明日、明後日。ずっと思い描いてきた2008年の終わりと2009年の始まり、未来の輪郭が一瞬にして変わってしまった事に気づき茫然自失する。しかし視界に飛び込んできたエメルソンの姿で我に返る。敗戦が意味するのは唐突なサヨナラ、やがて発生する惜別のエメコール。“ケリー”のリズムに乗せた最後のチャントが静岡の空に切なく流れ、そして消えていった。

城福監督は微動だにしなかった。両手を腰の位置から動かす事なく、ベンチの柱にもたれかかったまま。勝利に沸く黄色のスタンドへ目をやっているように思えたが、その視線の先に何があるのか遠く離れた場所からはわからなかった。しかし彼が「怒り」を露にしているのは明らかに映った。情熱の指揮官が漂わせる憤懣やるかたない気配、それこそがチームの志の高さの表れであり、未来への糧となる。

躍進のシーズン、僕たちには未来がある。
その事を思うと、少しだけ涙が出てきた。

2008年12月30日付
現在の青赤指数=63(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・U-15深川・高円宮杯優勝おめでとう!(△1)

「夢追い人たちの一年が終わった」
149_yearend_match

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2008年12月29日 (月)

ガスバス爆発(復路)

残念、無念。ガスバス爆発…できなかった。

相手のジョーカーにしてやられるという流れはあのフクアリとまったく同じパターン。堪え性のないチームカラーはなかなか払拭できない悪癖のようなものか。終始日陰に追いやられていた街宣カーゴール裏にいつの間にか陽光が差し込んでいた。栄誉ある舞台へ歩を進めた勝者、すべてが終わった敗者、非情なまでに絶対的なコントラスト。汗ばむくらいに照らされ続けた青と赤のゴール裏が凍りついた。城福東京の冒険は静岡で幕を下ろす事となった。バスに戻って静かに目を閉じる。

このまま眠りに落ちてすべてを忘れ去ろう。
それが僕に許された唯一の抵抗なのだから。

もっともっとタフにならないといけないな。

【第88回天皇杯準決勝】 FC東京(1-2)柏レイソル ※エコパスタジアム

【diet diary】 W 78.4kg F 19.4%
ゲッソリ痩せさせて頂きます

2008年12月29日付
現在の青赤指数=62(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■□□□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・元旦国立雲散霧消(▼4)

「僕たちは貴方についていく」
148_stand_in_silence

| | コメント (9) | トラックバック (0)

ガスバス爆発(往路)

〈04:33〉
アラームのセットは結果として不要だった。異様に早く目が醒めたので、しばらくテレビを眺めていた。パチンコのCMとショッピング番組ばかり。いよいよもって「テレビ」の終わりを感じる。無駄な時間を過ごしたくないので風呂に入り身を清める事にした。湯温は古巣との決戦に闘志を燃やす鈴木達也に敬意を表しジャスト40度に設定。もっともこの場合タッちゃん以外の選手に敬意を表してしまうと間違いなく風邪をひく。ゆっくり身体を温める事ができた。まるで眠くならない。

〈06:28〉
世の中は意外やしっかり平日モードで動いていた。早朝の地下鉄にも関わらず座席はそれなりに埋まっていた。いくつかの選択肢から僕はインド人とおぼしき男性の隣を選ぶ。なんだかアジアに近づく良いゲンカツギに思えたからだ。この文章は少しだけオリエンタルな香りを鼻で感じながら書いている。やがてあっという間に都庁前へ到着。毎度の事ながらここから工学院大学のビルまでダッシュする事になる。朝から風呂に入る余裕があるなら1本早い地下鉄に乗れよという話である。

〈07:18〉
空がようやく白んできた。西新宿の付近一帯にはスキー客に負けるなとばかりに青赤な人々が多数徘徊していた。ズラリと並ぶバス、バス、バス。携帯電話が震えて大胆不敵にも同行者が寝坊した事を告げる。彼女は行きは新幹線、帰りはバスという変則旅程で静岡に向かう事になった。あまり笑えない、僕も過去に同じ過ちを犯した事があるから。半べそかきながら羽田から新潟へ飛んだ記憶が甦った。ゆったり2シート独占、バスは定時に出発。何台のガスバスが隊列を組むのだろう?

〈08:18〉
夢と希望と眠気を乗せて、東名高速を西へバスは快調に走る。懸念されていた渋滞には巻き込まれずに済みそうだ。天候にも恵まれたようだ。強烈な朝日に目が眩んでしまったため、ぴっちりカーテンを閉じた。車内で上映されるのは日立台での柏レイソル戦。最良のチョイスだとは思うものの、昨夜イメージトレーニングで散々“赤嶺の土砂降りドライブシュート”は見てきたので特に新鮮味はない。そうこうしている間にようやく眠気が襲ってきてくれた。バスは大井松田を通過した。

〈09:11〉
足柄SAで休憩。溜息が出るほど美しい富士山を写真に収めようとする青赤サポーター、それを轢きそうになる青赤バス。ここで仕入れた情報によると新宿発のガスバスは総計17台。1台あたり400人乗っていると仮定すると、実に6800人もの大集団がエコパを目指している事になる(実際は1台あたり40-45人ですがね)。痛む腰のストレッチも兼ねて、敷地の端にある新日本石油のスタンドまでジョギングする。ENEOS看板のバックに富士山という構図で撮影。まったくの自己満足だ。

〈11:30〉
さあ、エコパに到着。入場大行列、売店もっと大行列。富士川焼きそば、焼きラーメン(ってなに?)と瞬く間に壊滅に追いやられる。そして名物のはずの浜松餃子がホットプレートに焦げついた…もう無茶苦茶。売店の事は忘れよう。ゴール裏2階席に掲げられた青赤幕、カメラの望遠レンズで捕らえた“僕たちが書いたメッセージ”を見つけた。グッとくるね…。絶対に負けられない!ピッチ・スタンド、そしてテレビの前の皆も一体になって闘おう!元旦国立、絶対につかみ取るぞ!

「富士山が最高に綺麗だった」
147_fujisan

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月27日 (土)

武蔵野苑晴天ナリ

西武池袋線の東久留米駅に到着したとき、バスがちょうど出発したところだった。万が一でも間にあわなかったら後悔してもしきれないと、果敢にもタクシーに乗り込む。このご時世に初乗りで7百円を超えるとはまさに狂気の沙汰であるが、背に腹は代えられない。駅のロータリーを抜け南西へ延びる大通り、前方に富士山らしき頂が視認できた。まさかと思いながらも運転手に確認すると、やはりそれは霊峰・富士そのものなのであった。ここは静岡県かと錯覚してしまうくらい、日本一の山は手が届きそうなくらいすぐそこにあった。日本人としてのアイデンティティー、僕にとってそれは富士山、新幹線、そして美味い寿司(30歳になるまではとんこつラーメンだった)。ありがたい!まさに完全無欠の縁起物、明後日かの地で起こる吉事を報せる素敵なめぐりあわせだった。もっとも当日は新幹線でなくツアーバスを使うし、間違いなく寿司を頬張る機会には恵まれないはずだ。

新青梅街道との交差点を右折したところでタクシーを降りる(いちいち恨めしく思うのもみっともないがバスで行くより5倍近い費用が発生した)。今年3度目となる小平グランド訪問。昨日で仕事納め、正月休暇の初日を利用した武蔵野苑詣でなのだった。一度分解したベビーカー、倉敷保雄さん曰く「乳母車」をすばやく組み立てて先を急ぐ。見慣れた警備員のお爺さん…ではなく、えらく胸板の厚いお兄さんと挨拶を交わす。左前方に広がる二面のグランドでは二手に分かれた選手たちがトレーニングを続けている最中だった。よかった、どうやら間にあった(いちいち後悔するのも貧乏臭いが結果として次のバスを待ったとしても十分間にあった)。FW陣を中心とした“前目の選手”たちがシュートとPKの練習を行っていた。限られた時間だったが、噂に聞いていた羽生直剛の「ちょっとシュートを決めただけで過剰とも思える大盛り上がり」を目撃できただけで嬉しかった。

設置されていた青赤幕に、それなりの大きさで僕たち家族の願いを込めたメッセージを、そしてかなり控えめにペーニャのメンバーしか理解できない内輪ウケのメッセージを書き込ませてもらった。ベンチに座っていたファンたちの民族大移動がはじまる。どうやら練習を終えた選手たちが徐々にファンサービスゾーンへ姿を現す時間らしい。その一番手…もうなんて縁起が良いのだろう、ここでもまた「フジサン」なのだった。暮れも差し迫る12月29日、久々に先発出場する事が見込まれているベテラン・藤山竜仁、11年ぶりの天皇杯準決勝に挑む。淡々とサインや写真撮影に応じるミスター東京を遠巻きに眺めながら、僕と奥様はお互いのカメラのレンズを上空に向けて懸命にシャッターを切り続ける。いったいナニやっとんねんと突っ込むなかれ、それくらい美しい空だったのだ。まさに雲ひとつない青空、それをバックにポール上でたなびくチームフラッグを撮っていたのである。

動き回る赤ん坊、カボレのドリブル。パタパタ音をたてるフラッグはそれに匹敵するくらい難易度の高い被写体であった。連写モードを備える奥様の勝ち、ようやく満足のいく一枚をカメラに収める事ができた。視線を移すと、退団が決定しているエメルソンが丁寧にファンサービスを行っていた。最後の最後までエメはエメ、本当に東京のチームカラーに合ったマジメで素敵なブラジル人プレイヤーだったのだと思う。いや、勝手に完了形にするのは失礼か。仙台でも一度は発射体勢に入ったエメルソン、天皇杯残る2試合で再びピッチに立つ可能性は残されている、それどころか何か大きな仕事をやらかすだけのポテンシャルをエメは秘めている。浦和はアレだけどマリッチをめぐるサイドストーリーは無条件に素敵だなと思う。クラブにタイトルをもたらしたまま姿を消すさすらいのつむじ風、はたしてエメルソンはマリッチになり得るだろうか?そんな夢をみるのだって悪くない。

やがてお目当ての「彼」がやってくる。小平で会うのは初めてとなる長友佑都。ところがここで無情のアナウンスが…『長友選手はこの後予定が入っておりますので』残念ながら握手だけの限定サービスとなってしまったのである。そんなの聞いてないよ!カバンの中に忍ばせていたいくつかのグッズが悲鳴をあげる。それはヒマワリ君特製のレプリカだったり、長友の写真をデザインに組み込んだ年賀状ハガキだったりした。営業スタッフに付き添われてなかば小走りのように急ぎの対応に努める人気者。握手お願いしますと差し出す左手…でつかんだわが子の小さな左手。きっとどんな企業に就職してもトップの営業成績を記録するであろう天下の長友、その類い稀なる記憶力は健在だった。小さな、いや、他の赤ちゃんと比べると明らかに大きいんだよなぁ…な頭をナデナデしてもらいながら、わずかな間であったが言葉を交わす。色々聞きたかったが時間がないので話題をしぼる。

『ああ、たぶんムリっすね』

そうでしょう、そうでしょうね。正月明けの代表合宿を免除される事を知ったときは一縷の望みを感じたものだったが、いざ本人に確認してみるとやはり「たぶんムリ」。来年1月下旬のアジア杯、2月上旬のW杯予選を控え、日本代表に招集されたならFC東京のグアムキャンプはどうなるの?という問いに対する回答がこれだった。代表に呼ばれたら、とは現在の長友にとって限りなく確定に等しい仮定。この一年で飛躍的な出世を遂げた愛すべきゴリラ。常夏の島で出会った“隣の兄ちゃん”が予想以上に遠くに行ってしまった、そんなもの寂しさを感じたものだった。嘘、まったく感じない。彼は相変わらず(変な日本語だけど)天才的な親近感を醸し出していた。プロデビュー初年度から誰の目にも明らかな過剰労働を強いられた大学4年生、疲弊した肉体を十分にリフレッシュして新しいシーズンに臨んでもらいたいのだが…ううむ、長友不在のグアムになってしまうのか?

ファミリーマートで受け取った「ぴあ」のチケットには僕の氏名が印字されている。国立競技場・アウェー自由席のチケットである。願掛けを兼ねて(?)今日そのチケットにサインをしてもらった。自ら退路を断つ、これで何があってもこいつを転売する事は許されなくなった。『元旦国立、絶対にお願いします』こんな願い事に彼は笑顔で『はい、わかりました』と答えてくれた。きっと本人は元旦国立へ連れていってという依頼だと思っていたはずだ。違う。僕が伝えたのは元旦国立で絶対にゴールを決めてくれという「お願い」だった。だからもう一度書き残しておく。浅利悟は僕の願い事に笑顔で『はい、わかりました』と答えてくれた。労働者受難の時代、正月早々「社員」が輝くなんて素敵すぎる展開ではないか?それにしてもエメだの浅利だのと(ついでにブルーノだのと)、年も明けていないのに初夢のシナリオばかり思い描いている。こんな年末ははじめてである。

有馬記念の季節、例年なら競馬新聞に穴が空くほどニラメッコしている。
今年は少し違う、僕にはそれより遥かに大切なグランプリが控えている。
馬券は買わない、どう考えてもJRAの広告コピーがよろしくないのだ。

《ことしの運、使い果たしましょう》

これはいけない、FC東京の「ことし」はまだ終わっていないのだから。

【diet diary】 W 78.7kg F 19.4%
近くて遠いのが77kg台

2008年12月26日付
現在の青赤指数=66(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎U-15の決勝戦が観られない

【勝手にアウォーズ】 引き続き「推薦」受付中です

「天才的親近感」
146_we_love_him

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月26日 (金)

Rewind 2008 勝手にアウォーズ(予告)

♪♪ジャジャジャジャーン♪♪

さぁ、今年もこの季節がやって参りました!恒例の『FC東京■景気動向指数』プレゼンツ・独断と偏見だけで選ぶ【勝手にアウォーズ】その記念すべき第1回の開催であります。恒例といいつつ史上初の試み、まさに矛盾の極みでありますが、どうぞよろしくおつきあい下さいませ。すべての表彰対象が東京に関わるヒト・モノに限定されるという、非常に排他的かつ身内の盛りあがり的なこのアウォーズ、今回ご用意させて頂いた賞は以下の通りでございます。

現在各賞にノミネートされたヒトそしてモノの中からベストワンを選出すべく、審査委員が喧々諤々の議論を重ねているところでございます…すみません嘘です、言い訳でございます。この年末のクソ忙しい時期にのんびり選考できるわけないのであります。特に悩ましいのが「ベストゴール」「ベストグルメ」といったところでしょうか。さぁ、各賞受賞者(物)の発表はいつになるのでしょうか?どうか気を長くしてお待ち下さい。それではいったんCMです。

□勝手に最優秀選手賞

□勝手に最優秀新人賞

□勝手にカムバック賞

□勝手にベストゲーム

□勝手にベストゴール

□勝手にベストシーン

□勝手にベストワード

□勝手にベストシャー

□勝手にベストグッズ

□勝手にベストソング

□勝手にベストブログ

□勝手にベストグルメ

□勝手に10大ニュース

2008年12月26日付
現在の青赤指数=66(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎各賞「推薦」受けつけております

| | コメント (9) | トラックバック (0)

2008年12月25日 (木)

そしてまた、この季節が。

サンタクロースを意識したなら意気な演出ではある。12月24日、FC東京は公式ホームページで佐原秀樹との契約延長を発表した。この件については先んじて機関紙・トーチュウがレンタル継続を報じた後、専門誌でそれを未決事項とする記事が出たため、やきもきさせられたものだった。ハラハラサハラ、ACL出場という分銅を天秤に載せるのなら、古巣の川崎に分があるかと不安になっていたので余計に嬉しかった。『来シーズンにやり残したこと』のために東京でプレーすると宣言したサラサラサハラ、素敵なクリスマスプレゼントとなった。

昨年のルーカスの一件があるので、クラブからの公式発表が出るまでスポーツ紙などの記事を鵜呑みにしてはいけない。改めてそう自身を戒める…他ならぬカボレの事である。すでに推定年俸1億円で1年契約に合意と一部メディア(しかも活字のファンタジスタ・日刊スポーツ)で報じられているが、これだって今後どう転ぶかわかったものではない。信じたいけど最悪の可能性も頭の片隅においておく。心的健康を維持するためには常に疑心暗鬼でいるくらいがちょうど良い。それでも氾濫する情報に一喜一憂してしまうのがファンの性(さが)。

早朝に目を醒まし胃をキリキリさせながらPCや携帯電話を覗き見る。そこには夜行性の生物たちが一晩でこしらえた瓦礫の山が出現している。それは虚構と事実が混在する“情報の掃き溜め”のようでもある。この時期ほどインターネットが怖いときはない。そもそも今年の初めにこのブログを書き始めた際、東京に対するテンションの浮沈を数値化しようと思いたったのは、まさに精神不安定ど真ん中の時期だったからである。それにしても昨年に比べると今年なんてまだまだ「可愛い」ものだと思う。昨年の今頃は、とにかく不安だらけだった。

残る者もいれば去る者もいるのがこの季節の必定だが、森村昴太の「放出」には少なからぬ衝撃を受けた。ユースからトップへ昇格して3年目のシーズン、彼は水戸ホーリーホックへの期限付き移籍という道を選んだ。背番号6を背負いながらFWとしてプレーしていたユース時代、そのアンバランスが甲子園のピッチャーのように思えて印象深かった。近年の東京をめぐるレンタル事情を鑑みるとどうも気分が重くなる。出場機会を求めての武者修行といえば響きは良いが、実際にスケールアップを遂げて東京への帰還を果たす選手は限られている。

ユース育ちの選手は特別なのだ。ユースで育った選手がトップチームで活躍を続ける、それが理想的なクラブの姿だと考える。そういう成功例を見届けた子供たちが、近未来の夢を具体的な目標と定めてユースチームで研鑽を重ねる。外部からの補強と内部からの昇格、動脈と静脈いずれにも新しい血液を循環させる事で、長きに渡り絶対的な強さを誇るクラブが生まれるのだ。一部で噂にのぼった『梶山陽平の海外移籍』について僕は全面的に賛成である。それは彼がユース出身の選手だからだ。梶山の背中を見た子供たちが次の梶山になるからだ。

だから僕は馬場憂太の迷走が悲しく思えて仕方がない。
ヴェルディへ移籍だなんて噂は悲劇以上の悲劇である。

【diet diary】 W 78.1kg F 19.4%
虫歯治療のせいでビールを飲めないのが奏功

2008年12月25日付
現在の青赤指数=66(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎彼らのおかげで都内でJ2が観れるのか…

「アベッカマ」
145_sendai_specialty

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月24日 (水)

エコバス走る

まだ見ぬ「元旦国立」まであと勝利ひとつ。未踏の領域へ足を踏み入れる喜びは、まるで旅のようである。そう、旅。刺激的な仕掛けが数多く隠れている冒険旅行の途上に僕たちはいる。26日、仕事納め。例年ならしばしの空白が生まれる手帳だが今年はなにやら騒がしい。27日、28日、29日。世代別カテゴリーを問わず強いクラブならではの忙しさとひとりほくそ笑む。

28日のスケジュールは白紙となった。U-18は残念ながらJユースカップ連覇ならず、準決勝で延長戦の末に敗れた事を知る。先日IKEAで購入したダイニングテーブルを組み立てながら携帯電話で状況をチェックしていたため、まったく作業がはかどらなかった。キャプテン・畑尾大翔クン率いる彼らのサッカーをもう見る事ができないかと思うと寂しいかぎりである。

翌朝の専門紙に「Jユースカップ史上に残る名勝負」と評されていたのがせめてもの慰みだったか。それぞれの選手がそれぞれの人生を歩みだす。いつかきっと違うピッチで彼らの勇姿を見る事ができればと思う。他のJクラブでプレーするとしても応援したい。大学生として天皇杯で東京に牙を剥くのもいい。無論「迂回」の後に再び青赤を着るなら最高だ。ガンバレ!

ホーム最終戦の青赤幕にはじまり「勝カレー」「折り鶴」と続いた人情路線の応援イベントもひと段落。誰もが思いつくような企画だったが、ああいうものは実行するかしないかで大違いだという事がよくわかった。仙台の試合後、レイのように首から千羽鶴をぶら下げている佐原秀樹(と茂庭照幸)の姿を見て、目に見えないチカラがクラブを後押ししていると感じた。

世知辛い世の中、人情だけでは生きていけまへんわと言ったかどうか、今度は極めて現実的な「実弾」の贈り物が届いた。天皇杯準決勝・柏戦の応援バスツアーを日本旅行が3900円で売り出したのである。競合他社のツアー価格との乖離を鑑みるに如何に同社が“勉強”しているかがわかる。自由席チケット2000円を加えて5900円でエコパ往復ができるのだ…素晴らしい。

すでに申し込みは6千人を超えているという(…と付近の柏サポーターには伝えてほしい。実際は6百人である)。予想を遥かに上回る盛況ぶり、次々と増発バスが手配されているそうな。よって当日、早めに申し込んだ人はゴージャスなバス、そうでない人はそうでないバスがあてがわれる“差別”が生じる可能性がある。そうなったとしても文句を言ってはならない。

国立競技場へいったん背を向けて
希望を乗せたバスがエコパへ走る
残された課題は早起きだけなのだ

【diet diary】 W 78.2kg F 20.9%
ここからが一進一退の世界

2008年12月24日付
現在の青赤指数=66(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・U-18「畑尾世代」準決勝で散る(▼1)

「一番乗り」
144_rikyu_restaurant

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月22日 (月)

赤嶺真吾の刻(本篇)

冒頭からこう書くのもナンだが、非常に書きにくい選手なのである。だからこのエントリーも比較的言葉少なで終わると思う。卓越した速さがあるわけではない、卓越した高さがあるわけでもない。先頭に立ちチームを積極的に牽引するタイプでなければ、笑いを引き起こすエンターテイナーというわけでもない。華があるか?ない。断言してしまったが、華があるかどうかの二者択一を迫られたら「ない」と思うのだ。花に喩えるなら蓮の花、以前こう書いた事があった。薔薇でも百合でも向日葵でもなく、蓮。泥から生え気高く咲く花。

彼の活躍が讃えられる際には得てして「嗅覚」や「本能」といった、わかるようでわからない言葉が遣われる事になる。きっとその凄みは同じFWを稼業にする人間(または対峙するDFやGK)にしか把握できないのかもしれない。サッカーをプレーした事のない僕など、その価値をどれだけ適切に認識できているのかまったく自信がない。誰の目にも明らかなのは彼が今年チームで一番得点している事。結果が求められるポジションで、見事なまでの結果を残している。まさに花開いた2008年、赤嶺真吾はこの一年で大きく株を上げた。

「2/90」彼は強引に刻んだわずかな時間を完全に支配した。

黙して多くを語らず。しかしいざ狙いを定めたときの「横暴」ぶりは容易に想像できる。この瞬間、この空間だけは絶対に俺のものだ。邪魔をするな、誰であろうと介入は認めない。この日、仙台でも彼は一瞬にして世界を転覆させた。49分、50分、続けざまに打ち込まれた一の太刀。一本筋の通った骨太の漢、唯一無二の仕事をやり遂げた直後のムーヴがすっかり板についてきた。上の歯で下唇を噛みながら大股の横ステップ、開いたままの右の掌で胸のエンブレムを叩く。笑顔、しかし依然としてその眼光は鋭く、逞しさに満ちている。

蓮華、花言葉はその風貌に似合わず「雄弁」なのだという。
東京に欠かせぬ存在となった男、その去就が衆目を集める。
息を潜めて、その笑顔からメッセージを読み取ろうとする。
そこは赤嶺、決して心中に抱く思いを見せようとはしない。
あの笑顔がすべてと思いたい、あの笑顔が答えと信じたい。

【第88回天皇杯準々決勝】 清水エスパルス(1-2)FC東京 ※ユアテックスタジアム仙台

【diet diary】 W 79.0kg F 20.9%
カレーライスはごはんを少なめに

2008年12月22日付
現在の青赤指数=67(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎日本旅行のエコパ格安設定に拍手

「やはりサンタは赤かった」
143_akamine_santa

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2008年12月21日 (日)

コンちゃんサンちゃん(仙台サンタ動画)

ユアテックスタジアム仙台、公式発表された観衆は8,051人でしたが、そのうち6,750人くらいはサンタ帽をかぶっていたものと思われます。赤だけでなく、青や金のサンタもちらほら。トナカイのツノつき、クリスマスツリーの飾りつき、そしてピカピカ光る電飾つきの帽子まで、皆が皆、工夫を凝らして目立ってやろうと思っていたら、結果的に誰も目立たぬ没個性なゴール裏なのでした。

さて、帰京後デジカメを整理していたら試合後のゴール裏挨拶の動画がことのほか素敵だったので、手前味噌ながらご案内申しあげる次第です。Youtubeにアップした動画リンクを貼らせて頂きますので、準決勝進出を決め盛りあがるゴール裏と選手たち、そして監督という雰囲気だけでも味わって頂けたらと思います。デジカメの動画モードで撮影したものなので「高画質」でご覧ください。

■動画のみどころ
(1) 次々と投げ入れられるサンタ帽を拾ってかぶる選手たち
(2) 首にかけた青赤の千羽鶴が妙にゴージャスなサハラさん
(3) 出遅れたコンちゃんにサンタ帽をかぶせたのは城福監督
(4) 「オレにかぶせたの誰?」キョロキョロするコンちゃん
(5) 「まぁいいか」と笑顔で挨拶するコンちゃんサンちゃん

赤嶺真吾という絶対的主役のかげに隠れていますが、昨日の今野泰幸はなかなか良かったと思います。久々に「奪う男」の本領を発揮、故郷に錦を飾ったといってさしつかえない活躍でした。元旦国立まであとひとつ、サンタ帽の次はいよいよ獅子舞コスプレの登場でしょうか。さすがにこれは競合が少ないでしょう。仙台で目立てなかったサポーターの皆さん、是非とも挑戦してください。

□動画 「FC東京天皇杯準決勝進出決定!仙台にサンタがやってきた」

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年12月20日 (土)

赤嶺真吾の刻(序篇)

おみやげ屋さんで、意図的に『おぎの月…下さい』と頼んでみました。店員さんは笑顔で優しく対応してくれました。大宮(U-18)、名古屋(U-15)に続き仙台でも勝利。12月20日、見事TOKYO COMPLETEを達成しました。カツカレーどころか一日にしてカツサンドの偉業であります。勢いますます盛んなFC東京、さあ、年末年始の海外旅行は鋭意キャンセルしましょう。

新幹線の発車時間まで残り30分、仙台駅構内の立ち食い寿司屋からお届けしています…牛タンはどうしたのかって?大丈夫です(何がどう大丈夫なのか)、試合前にこれまたエキナカの「利久」さんでバッチリ頂いております。ここだけ他の支店より早い10時営業開始というのがミソでございます。あ、スミマセン、かんぱちと金目鯛と中トロのあぶりを一貫ずつ下さい。

さはさておき赤嶺です。なにはともあれ真吾です。今日の勝利の立役者、ストライカーの任務をまっとうしたストライカー。とにかく赤嶺。チームスポーツ?みんなのちから?そんな理屈は重々承知です。90分のうち、わずかな時間を支配する事で世界を転覆させる静かなる暴君。今宵は彼“のみ”を讃えたいと思います。それがFWに対する最高の賛辞と考えるのです。

2008年12月20日付
現在の青赤指数=67(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・元旦国立まであとひとつ!(△3)

「サンタが街へこんなにやってきた」
142_santa_in_sendai

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年12月19日 (金)

とてつもなく青かった隣の芝生(後篇)

機を逃さずカウンターからガンバが1点を返した。それは数字以上に価値のあるゴールだった。『やっぱり力をセーブしていたのね』とツッコミを入れたくなる欧州王者の猛攻が見られたからだ。途中出場、ルーニーの赤き怒り顔がマンUの本気モード(本気と書いてシュートと読む)へのギアチェンジを暗示していた。機嫌を損ねた赤い悪魔が、無慈悲なまでに容赦なくアジア王者を踏みにじる。

スイッチが入ったマンUは恐ろしいほどの強さをみせつけた。
彼らに勝てるのは…もはや降格のかかったジェフだけだった。

5失点。さすがにもういいかなと思いトレッドミルを止めた。限界まで汗を吸収したシャツが冷たく感じられた。これで風邪をぶり返したら馬鹿丸出しである。手短にストレッチを済ませシャワーとジャグジーで身体を温めた。愚かな判断だった。横浜はその後さらに熱くなっていたからだ。ジムを出て携帯で結果を確認する。ナンダナンダ?如何にもガンバらしい豪快なスコアが表示されていた。

帰宅して録画しておいた映像をチェックする。不本意ながら主音声の騒音がもれなくセットでついてきた。機を見るに敏な主審が与えた遠藤保仁のPK。(コロコロ)(ころころ)(KOROKORO)嗚呼!もう少し静かにしてくれたら客席から自然発生する囁きが聞こえてくるのに。予想通り遠藤が右足を振るやいなや『コロコロだあああ!』…バカタレ、どうみたってコロコロではなかっただろうが。

橋本英郎が突き刺したカーテンコール・ゴールはこの試合を最後まで見届けた人へのご褒美だったのかもしれない。見事なまでにゴールをぶち破られたGKファン・デル・サール(以下サールと略すがもう登場しない)が顔を紅潮させてポストを蹴りあげた。こうなればもう怒らせた者勝ちである。普段着のガンバが(さいたまじゃない)本場モンの赤い悪魔を少し苛立たせた爽快なシーンだった。

副音声でどのような賛辞が送られたのか聞いてみたくなった。

試合終了、敗れはしたものの笑顔でユニフォーム交換を行うガンバの選手たちからある種の満足感が漂ってきた。それにしても真っ先に“一番人気”のもとへ駆け寄ってユニフォームを強請る(ねだるとは漢字でこう書くらしいがこの場合特に相応しいと思われる)安田のフットワークはさすがの一言。その中で冷静さを失わず青黒を着用したままインタビューに応じる遠藤の姿もまた立派だった。

『コロコロでしたね?』…コイツを転がしてやりたくなった。

この夜の加地を見て徳永悠平、何を思う?(刺激を受けよ!)
この夜の中澤を見て今野泰幸、何を思う?(雑念は捨てよ!)
この夜のルーを見てカボレよ、…いやいや何も思わんでくれ!

ファンですらこれほどの刺激を受けるのだから、当事者たる選手たちは尚更の事だと思いたい。東京の選手全員がこの試合を観て前向きな刺激を受けていてくれたらと願う(ついでに静岡県全域でこの試合が放送されていなかった事を願う)。夢みるだけで終わらない夢は夢でなく、現実的な目標なのである。その目標を追い続ける権利を僕たちは確保している。元旦国立はその旗印に他ならない。

仙台へ乗り込む直前、とても刺激的な試合を見せてもらった。
他者を羨んでいる暇はない、まずは清水に勝って夢を紡ごう。

【diet diary】 W 78.5kg F 21.2%
流した汗は嘘をつかないのだ

2008年12月19日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎業務連絡…「社内秘」でお願いします

| | コメント (2) | トラックバック (0)

とてつもなく青かった隣の芝生(前篇)

八分の仕上がりでジムに復帰、いきなり走るのは無謀なので時速7キロにセットしたトレッドミルのベルト上をひたすら歩く事にした。脂肪を燃やすには早歩きこそが最適だと《Tarzan》先生に教わった。テレビ観戦だとしても、やはりライブで観たかった。年末恒例、明石家サンタとヴェルディOBたちのから騒ぎ。年を追う事に「ハズし」が目立つ一方の出っ歯に辟易してリモコンを操作する。

音声というボタンを押すとヘッドホンの中が一瞬沈黙に包まれた。やがて聞こえてくる英語の副音声、こちらの方がマシと、両耳をヒアリングモードに切り替えた(苦手なんだけどね)。入場直前の選手をカメラが追う。今宵の主役・クリスティアーノ・ロナウドが笑顔で複数の握手要請に応えている。差し出された手は子供たちのものだったか。期待していた安田理大のタックルは不発に終わる。

『Upsets are possible.』こういう場合はアップセットを複数形で表現するのか、なんて久々に英語を学習する。実況にこう振られた解説は低い声で『Yes,』と答えたがすぐさま『But impossible tonight』と付け加えた。僕には「may be」の類は聞こえなかった。ガンバ大阪とアディダスの関係者が聞いたら怒るぞ。しかしいざ試合が始まると至って冷静で公平な“会話”が展開されたのだった。

審判の判定を含め、ピッチ上の評価できるものを拾い集めて淡々と語らいあう御両名。声量も適度で定期的に沈黙が発生するため、ガンバサポーターのチャントや観衆のざわめきなど(トヨタカップなのに)日産スタジアムの臨場感がよく伝わってくる。サッカーを生かしサッカーを壊さぬ身の丈にあった存在感。「海外」から学ぶ必要があるのは選手や審判に限った話ではないのではなかろうか。

このブログでも何度か書いてきたが、民法地上波の実況はどうして「ああ」なのか。某キー局のスポーツを担当しているアナウンサーと話したとき、彼は(残念ながら「彼女」ではないのだ)その部署の仕事のゴール、つまりもっとも経験を積まないと任せてもらえない大役は競馬中継の実況だと言っていた。ひたすら喋りたおすスタイルの裏には意外にもこんな理由が隠れているのかもしれない。

もっとも局をあげての大イベントのようだから、好きなだけ盛り上がって頂戴。そもそもリーグ戦最終節が行われていたまさにその時間、C・ロナウドの特集番組を放送していたくらいだから日本テレビも必死なのだ。考えてみると福西祟史に疑惑のレッドカードが提示されたあの瞬間、いけしゃあしゃあとクリロナクリロナ騒いでいるのだから、あちらのファンもさぞかし気分が悪かっただろう。

それにしても、あの加地亮や中澤聡太がマンチェスター・ユナイテッドと真っ向からぶつかるわけである。まるでプレイステーションな夢の世界だ。改めてACLという大会の重みを知る事になった。いざこんな姿を見せられると青黒のサポーターが羨ましくてしょうがない。そして“still love you”ルーカスも、左45度のルカピエロゾーンから得意の「巻いたシュート」を放つが惜しくも暴発。

試合はセットプレーから動いた。『Very simple, very strong』なビディッチのヘッドでマンU先制。西野監督の口を微妙に開けたまま撫然とする表情に、いつぞやの味スタ大逆転がフラッシュバックした。鈴木規郎のズドンは一年に一度は見られそうだが、石川直宏のゴール前での絶妙なトラップはもう一生お目にかかれないかもしれない。ゴールが決まって数秒間、沈黙を作る実況が心地よい。

ゴールの美しさを際立たせるのが、それに熱狂するスタンドの歓声である事に疑いはない。だからできるだけその瞬間は場内の音だけ拾ってほしいと思っている。副音声では横浜のドワァーッが伝わってきたのが嬉しかった。しかし折れないガンバは攻撃を仕掛け続ける。実況も『fantastic move』を連呼しその勇敢を讃える。しかし徐々に要所を抑えられ、攻めあぐねる姿が目につくようになる。

あろう事にも追加点もギッグスのCKから生まれた。今度はバロンドールの頭。急に教材のレヴェルが上がったかのようにヒアリングが困難な興奮実況モードに切り替わる。なんのこっちゃない、ビディッチでなくC・ロナウドが決めたら洋の東西を問わず皆、こうなってしまうのだ。僕は苦笑しながら前半終了を迎える。久々にトレーニングしたとき特有の老廃物を多分に含んだ汗の匂いがした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月18日 (木)

パセリ

『当店が応援しているヴェルディが降格してしまったのでそのような予定はありませんね』そこを何とかお願いしますとゴリ押しして電話を切った。高圧的に出るつもりは毛頭ないが、こちらは団体予約をしている客なのだ。先週の水曜、忘年会パーティーの幹事を務める相方のT君と一緒に会場となるレストランへ事前打ちあわせを兼ねた食事に出かけた。T君は東京ファンではないが結構サッカーには通じていて、東京に肩入れする僕を冷やかしつつも一定の理解を示してくれる友人。毎冬夫婦4人で温泉旅行に繰り出すのが恒例行事となっている。

昨年は甲府の温泉に出かけた。お腹の大きな僕の奥様は大事をとって信玄神社の裏側にある旅館へ待機、残る3人でシーズン最後の試合を見届けるために小瀬陸上競技場へ向かった。すでに降格が決まっていたヴァンフォーレ甲府に対して攻めあぐねるFC東京という展開、天国も地獄も存在しない最終節のスタジアムは予定調和のようにまったり寒々とした空気に包まれていた。バックスタンドにちょこんと座り、ダウンジャケットに身をくるんで山から吹き降ろされる寒風に耐えながら、T夫人は必死に睡魔と戦っていた。いや、実際に眠っていた。

ルーカスのPKが決まってようやく温まったアウェースタンド。あれが決まっていなければT夫人はバックスタンドで凍死していたかもしれない…さて、そんなT君の到着を僕は店で待つ。直前のリクエストが聞き入れられたようで、店内のスクリーンには黄色に染まるユアテックスタジアムが映し出されていた。ビールをオーダーして他のテーブルに座る客をさりげなく観察する。忘年会と合コンといったところか。楽しそうに飲み食いしているが、誰ひとりとしてスクリーンやモニターには集中していない。当然緑のマフラーをしている人もいない。

これなら遠慮はいらないか。届けられた生ビールで喉を潤した僕のすぐ横には、レストランに雇われた歌手がスタンバイ。ギターの生演奏とポルトガル語の歌を聴きながら、僕はスクリーンに集中した。“ラモスさん”がプロデュースする店で入れ替え戦を観るという悪趣味な夜。あまりにも大きなものが懸かった大一番、余計な音声や実況(絶叫)から切り離された事で逆に試合に集中する事ができた。「無声映画」も悪くないものだと思った。あのジュビロが必死になっている。あの磐田が鬼気迫る表情で試合に臨んでいる。少しだけ寂しくなった。

ラモスさんに聞かれたら蹴飛ばされるだろうが、正直なところこの入れ替え戦にヴェルディが進出(この言葉遣いは誤りかな?)する事を期待していた。現実的に最終節でジェフ千葉を破ればその可能性は大きかったわけで、決してヴェルディが極限状態の戦いに臨む姿を目撃したかっただとか、決して仲間たちと入れ替え戦は味スタに集合!と約束していただとか、そんな不純な理由によるものではない…いや、少しはそうだったかも。冗談さておきフクアリで“あんな事”をやらかさなければ、この夜は外苑前で食事している場合ではなかったのだ。

東京ヴェルディとは「必要悪」である。

必要だけど悪なのだ。いったい何が悪いか。印象が悪い、気分が悪い、飯尾が悪い。色は違えど僕にとっては○○ブリと一緒である。いや、それは言い過ぎか。たとえゴキ○○がこの世から死滅しようともさほど困るとは思えないが、ヴェルディがJ2へ降格してしまうのは大いに困るのだ。東京にとってそれは「ホームスタジアムで戦えるホーム同然のアウェーゲームが消える」「たいした仕掛けなしに自然とサポーターが燃えるカードが消える」事を意味する。日々頑張っている営業スタッフの方にとっても便利な台詞が使えなくなってしまうのだ。

ヴェルディさんには負けたくないので。

散々な思いをさせられて、尻に数えきれぬほどの矢が刺さったまま九死に一生を得るヴェルディ、それが思い描いていた理想的な展開であった。皮肉にもフクアリの惨劇はそんな下品な楽しみをも奪い去った。あれよあれよの自動降格、名門クラブ屈辱再び。その後はチーム存続の危機とまで騒ぎ立てる不穏な記事が飛び交った事は記憶に新しい。目先の敵を欠いた2006年と2007年、東京は低迷した。これが決して偶然の一致と思えないから不安を感じるのである。野菜サラダを食べたいとは思わないが、たまには皿の端にパセリ程度の緑が欲しくなる。

美味しくないからあくまで飾りとして。

【diet diary】 W 79.5kg F 20.9%
思いきり汗をかきたい

2008年12月18日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎入れ替え戦廃止は愚策だと思う

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年12月17日 (水)

Someday(後篇)

※「Someday(前篇)」よりつづく

『いやあ、あのタイミングで撃つかねって感じでさ』カメラマンの補助をしていたJリーグ(またはメディア)の関係者と思しきスタッフが同じ色のビブスを着た仲間に語っていた。そのシーン、つまりルーベンのゴールを見逃した同僚に状況を説明しているのだった。『あの場所で迷わず撃てるのは…ちょっと違うよね』こんな台詞だったか。まるで自分の息子を自慢しているような笑顔が印象的だった。目の肥えた人をも思わず唸らせる、それほど突発的で驚きに満ちたミドルシュートだった。そして僕は2点目のループシュートを見逃してしまう。

ニックネームは憶えた。しかし今度はそこから本名を導く「逆検索」ができなくなっていたのだ。数百円の価値はあろうかと思われたメンバー表に目を落とし「山村佑樹」を確認していたその刹那、再び周囲の青赤がドッと沸いた。わずか1分後に追加点、ループだの芸術だのスゲーだの多種多様な賛辞が一度に耳へ飛び込んでくる。歓声の中心に位置していたのは背番号10。飛躍的に知名度を上げた妹さんに負けじと岩渕良太クンが…えーっと。見逃したから何も書けないのである。誠に遺憾ながらここは公式ホームページの「寸評」から引用したい。

『岩渕が中央で大貫とのワンツーからの戻しのボールを、ダイレクトでループシュート。相手GKのポジショニングをよく見ていた技ありのゴール』もう溜息が止まらない。文字にするだけで美しいではないか。無念なり…わざわざ深川まで足を運んで僕はコレを見逃したのだ。『凄かったですか?凄かったですか!嗚呼、僕も見たかったなぁ』まるで思春期のピークを迎えた男子たちが、ちょっと早熟な先輩を囲んで交わす会話のようである。リプレイはない。そもそもビジョンがない。しばしの間、僕はバスコ・ダ・ガマな大後悔時代に突入していた。

さて、僕が勝手に「お気に入りフォルダ」に登録してしまったパブロこと山崎侑輝クンだったが、残念ながらこの日はほとんど姿を追う事ができなかった。決して彼のプレーに問題があったわけではない。僕が観戦していた場所があまりにもピッチに近く、そして高さがなかったからだ。この状況で試合を見守ると、前半は右サイドにボールが振られるといくら首を伸ばしても何も見えなくなってしまう。後半は言わずもがな、彼が走り回るのは地平線の先のエリアになる。それでもパブロは相手GKが弾いたボールに飛びつき見事3点目をもぎ取った。

前半終了直前に1点返される。俄然盛り上がる対戦相手の様子に、3年生はこの試合に敗れたら最後の試合になるという「舞台設定」を再認識させられる。2点差という少し甘酸っぱいスコアで後半へ突入。消えかけていた希望が再燃した京都U-18にとって、ルーベンの一撃はこの上なく痛かっただろう。『兄さんたちとは違うのよ』と言わんばかりの冷静さでズドン。先程は左、今度は右。山村佑樹クン、いったい彼の利き足はどちらなのだ?調べてもいないけど、これもストライカーに対する賛辞の一種だと思うから、そのまま書き残しておきたい。

2得点した藤原広太朗クン、キャプテン・畑尾大翔クンのCBコンビについて。完封できなかった事は反省点かもしれぬが、積極的なプレスをみせた京都U-18に対して、最終ラインの彼らは非常に落ちついて対応していた。いわゆる追い込まれて/苦しまぎれのロングフィードに頼るシーンが皆無だったのだ。それを可能としたのは左右で釣瓶の動きを繰り返したボランチ、三田啓貴クンと大貫彰悟クンの存在によるところが大きい。一方が上がれば他方が下がり。常に斜めの位置取りで攻守を繋ぐ両名のプレーはドイスボランチのお手本のようだった。

やはり大学に進学するなどの理由で昇格が見送られたケースもあったのですかね?クラブの関係者に問うた事がある。『そういうのもないですね』明答を避けられるかと予想していたので、こんな直球の回答に戸惑ったものだ。夏のユース選手権(adidas CUP)で全国優勝を遂げたメンバーでもトップチームへの昇格ゼロという現実。その一方でクラブは新加入選手としてふたりの高校生の獲得を発表している。誤解のなきよう…決して批判しているわけではない。ユースの選手たちが志す夢、その頂の厳しさを表す事実の一片として述べているだけだ。

それぞれの進路、それぞれの未来。巡りめぐってトップチームにたどり着いた阿部伸行の事例もある。人生何が起きるわからないから楽しいのだ(何が起きるかわかったほうが楽しい場合もあるけど)。トイレを借りたコンビニを出たところで青赤なオッサン仲間ふたりが喫煙するのを見守る。そんなところで迫井コーチに遭遇。一目でわかるパンパンのジーンズ、細身の上半身から想像もつかない巨大な臀部と極太の脚部を目で追った。前回は彼がまだ現役選手だった頃の味スタだったから…いったい何年ぶりに会ったのだろう、そんな感慨にふける。

別離も再会への一里塚。だからいつかまた、ね。

おいおいオッサン、感傷的になっている暇はありませんよ。U-18「畑尾世代」の選手たちは12月27日の決勝戦(長居)を目指して引き続き戦いに臨みます。次なる試合は12月20日土曜午前11時にキックオフ。つまり天皇杯準々決勝と重なってしまうのであります。仙台に行けないファンの方、または仙台に行こうとしたけど寝坊してしまったファンの方、是非ともNACK5スタジアム大宮に足を運んで応援してあげて下さい。僕は…えーっと、スミマセン!仙台に行かせて頂きます。それでも魂の一部は大宮駅のホームにちぎってポイしておきますので。

頼むよ畑尾クン、年末に無駄な出費させてくれ!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Someday(前篇)

発熱とも頭痛とも無縁。しかし咳(せき)だけがどうも止まらない。「麦門冬湯」という銘柄の漢方薬を服用するもなかなか即効性はなく、定期的にゲホゲホと咳き込んでいる。会社の診療所で内科の診察と一緒にインフルエンザの予防接種の申し込みをしたら『貴方アホですか?』という表情で却下された。体調不良時に予防接種なんて愚の骨頂であると、渡された注意書きには書いてあった。というわけで依然、僕の体内にはワクチンが注射されていない。僕以外の全員が予防接種をしてくれたらと思う。そうすれば僕が注射をする必要がなくなる。

よりによって夜、布団に入ってから咳がひどくなる。マスクをして枕に顔を埋め必死になって騒音軽減に努めるが物事には限界がある。ゴフッ!ボフッ!という重厚な空気音のせいで寝静まったはずのヒマワリ君が目を醒ましてしまう。泣き出した愛息の姿に奥様はストレスを蓄積させ、やがて行動に出る。むくりと起きあがりベッドの下からごそごそと。オフに入っていた夏物の掛け布団と毛布を再び招集し、厳しい表情で僕に期限付き移籍を勧告する。非情の決断だがそこに反論の余地はなく、僕はズルズルそれらを引きずって隣の部屋へ移動した。

荷物置き代わりになっていたシングルベッドに現役復帰してもらって、僕はまだ冷たい布団の中で寂しく身体を丸める。もう明け方かと思っていたら、日付が変わったばかりだった。時間を確認するために手に取った携帯電話だったが、しばらく眠れそうもないのでそのまま暇つぶしに作文なんぞしてみたり…というわけで長々と書き散らかしたのがここまでの流れだ。ただでさえ低い稼働率が風邪のせいでさらに悪化し、どうにもこうにもすべてが嫌になる。年末のこの時期、こういった倦怠感が一番よろしくない。忘年会のピークが先週でよかった。

その「先週」を回顧する。

最近一週間に渡って「千葉」で感じた事を延々と(マゾヒスティックに)書き記してきたが、歴史的な瞬間に立ち会ったという自虐的な満足感以外は何も残っていない。通過点にせねばならない一戦をものの見事にドラマへ仕立ててしまった悔しさを今後の糧にしよう。時計の針を先週土曜に戻す。まるでお気に入りの娘に遭遇してしまったクラブへ通うオヤジのように、最近の僕は足しげく深川へ通っている。しょうが焼き、サッカースクール、そしてユースカップ。3週連続3回目の住吉駅。コンビニや自動販売機の位置まで完璧に頭に入っていた。

FC東京U-18の選手たちにとって最後の晴れ舞台。魔法瓶メーカーとのスポンサード契約が切れたためにシンプルに「Jユースカップ」と銘打たれた大会の決勝トーナメント2回戦、対戦相手は京都サンガU-18。試合開始20分前に現地へ到着したのだが、メインスタンドの“優良席”はすべて埋まっていた。反対側、つまりバックスタンド側(スタンドはないけれど)のピッチ脇でも観戦可能という案内が出ていたため、早々にそちらへ移動する。そこに広がるは驚くばかりの紫色。西の都から選手の家族・サポーターが多数詰め掛けていたのに驚いた。

もちろん過半数は青赤が占めている。腰掛けたり上に乗ったりできる“石段”の周囲は完全に制圧されていたため、僕はセンターライン付近に設置されていた大型カメラの脇にチョコンと陣取った。やがて両チームのメンバーや予想フォーメーションが印刷された紙を手渡される。どうやらその女性がボランタリーに作成・配布してくれているらしい。しかも単なるメンバー表ではなく、選手個々のニックネームまで記された逸品だったりする。こういう人々の草の根的な支えもあり、東京の未来を担う「可能性」が育つ。本当に素晴らしい事だと思う。

結果的に6点を奪うゴールショーとなったこの試合だったが、大味な印象を与えなかったのは序盤から激しいプレスにあいなかなか先制点を奪えなかった事と、点差が開いた後もあきらめずに戦い続けた京都U-18の選手たち(そして応援者たち)の頑張りによるものだった。東京U-18は随所に組織としての力の差をみせつけ、無料観戦できる事がありがたく思えるほど流動性に満ちたパスのつなぎを披露してくれた。均衡を破ったのは山村佑樹クン。背番号9がルーベンと呼ばれているのは夏期講習で予習済みである。そのルーベンが放った見事な一発。

※「Someday(後篇)」へつづく…ゲホゲホッ

【diet diary】 W 79.6kg F 21.9%
早くジムに復帰したい(ゴホゴホ)

2008年12月17日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎FC東京ホクトライン

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月16日 (火)

カツカレーを追いかけて

今日のランチはカツカレーなのである。

公式ホームページで通知があったように、今日は小平グランドで『みんなで勝カレー』なる素敵なイベントが開催される。平日昼間という事もあり端から行けるわけがないので詳細は把握していないのだが、歳末の多忙極めるさなか詰めかけた熱心なファン・サポーター数百名にクラブから石原軍団よろしくカツカレーが振る舞われるという、なんとも温かみを感じるランチパーティー・イベント(邦題:炊き出し)なのである。

羨ましい。行きたいけど行けない。せめて同じ時間に同じ気分だけでも味わいたい。だから今日のランチはカツカレーなのである。ところが僕はカツカレーなる料理にあまり好意を抱いてこなかった。そもそもカレーライス単品で十分食卓の主役足りうる存在であるにも関わらず、何故カツまで補強する必要があるのか?まったくもって理解に苦しむわけである。カレーなのかカツなのか、どちらかハッキリしろと言いたいのだ。

カレーのポジションにカツを加えて競争原理を働かせる事で、お互いに刺激しあいより深みのあるコクとまろみが出てくる…出てきません、出てきません。そんな理屈を振り回して豊富な財力で買い込んだカツが福神漬け以下の活躍しかしない失敗例を過去現在、全国津々浦和でみてきた。ハンバーグカレーと双璧を誇る子供だましの無責任料理、カロリー過多の下品な補強。カツカレーに抱く思いとはざっとこんなものだった。

朝っぱらからグチャグチャ煩いってか?
それもそうですね…どうもスミマセン。

勤め先に社員食堂がない以上、とにかくオフィスを飛び出してカツカレーを捜索しなければならない。とんかつも好き、カレーも大好き。行きつけの店には事欠かないのだが、普段食べないだけあってどうもカツカレーの美味い店となるとアイデアが思い浮かばない。そこでインターネットの力に頼る。Googleで「東京」「カツカレー」という用語で検索を進めると、あまり時間をかけずに以下のサイトにたどり着く事ができた。

《カツカレー大盛り倶楽部公式ページ》

中を散策してみるとこれが非常に素晴らしい。何が素晴らしいかといえば、星の数ほどあるカレー屋データベースの中でカツカレーに特化しているという目のつけどころである。そしてその情熱はどこから湧いてくるのかと感心してしまうほどの行動力。北は函館から南は阿蘇まで20年の歳月をかけて約300店(!)のカレー屋を渡り歩き、ひたすらカツカレーを食しているのだ。そして思わぬ出会いに涙ぐんでしまったのだが…。

管理人の「ふじもと」さんなる人物は!
何を隠そう古くからの東京サポーター!
1999年からソシオという偉人なのだっ!

こんな偶然にひとり興奮してしまった早朝6時の僕であった(風邪が治らず咳き込んで目覚めてしまったのね)。しかし首都圏カツカレー情報満載のこのサイト、一番便利な「ふじもとさん的美味かった店ランキング」のような検索ができないところがまた素晴らしいのである。『美味い店は自らの足で見つけろ』という先人の教えに思える不便なつくり。せっかくのご縁なのでオフィス周辺をひとつひとつ探してみたところ…。

さすが舌の肥えた東京サポーターの鑑!
「ふじもと」さんはなかなかの辛口だ!
美味そうに思えるお店がない(苦笑)!

□結論
カツカレー・マイスターの「ふじもと」さんの評価も上々である《とんかつ新宿さぼてん》直営店に乗り込もうかと思う。そもそも小平の『勝カレー』もスポンサーである新宿さぼてんの協力あってのイベントなのだから、少しでもそれに恩返しする気持ちで「還元」させて頂くのは美しい行為なのである。電車賃をかけずランチタイムの間に食事を済ます事ができるのは新宿か溜池山王といったところか。待ってろカツカレー!

【diet diary】 W 79.1kg F 21.4%
本来ならカツカレーは避けたいところ

2008年12月16日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎「華麗」は不要、とにかく勝つ!

「三元麦豚ロースかつカレー」
141_saboten_curry

| | コメント (6) | トラックバック (0)

大敗北の一日(16:30)FINAL

2点リードした時点で投入された大竹洋平。そのまま攻めの姿勢を貫き一気に勝負を決めろというメッセージだったか。他会場との兼ねあいも考えて大量得点を狙ったとしても驚きはしない。しかし結果としてこの方針が裏目に出た。少しの流血でパニックに陥ったチームを落ち着かせるため開けた救急箱には、浅利悟という名の絆創膏が用意されていなかった。灯の入ったスタンドで黄色い壁が波打ちはじめる。哀しみの歌に聞こえたそれはいつしか得体の知れぬ化け物の低い唸り声へ象を変えていた。

よくよく耳をすますとその唸り声は水嵩を増した大河が発する鳴動なのだった。危険水域にまで水位が達した事を告げる警鐘、それを鳴らす間もなくスコアが並ぶ。頑強と信じていた堤に穴が開き、黄河の氾濫が始まった。過去も未来も、希望も絶望も、猛り狂った濁流はすべてを呑み込んだ。万事が覆るのに要した時間はわずか数分であった。抗う事のできない大きな力を前に、突如として無力な存在に貶められた哀れな僕たちは、ただただ呆然と眼前で展開される奇跡の情景を見届けるほかなかった。

否、人は気安く奇跡という言葉を使うが、いざ直面してみると(させられると)それは奇跡なんて言葉では片づけられない、ものすごく非現実的な現実であった。フットボールが人生に似ているというならば。どれだけ苦境に立たされても最後まで諦めてはいけない、こんな教訓めいた感慨にふけるべきだっただろうか。僕は正反対の事を考えた。どれだけ実績を積み重ねても、ふとした隙をみせる事で一気に転落してしまう、それがフットボールであり、人生であるというのなら…少し嫌になりそうだ。

剥き出しになった人間の強さと脆さ、
この試合を部外者として観たかった。

眼前で大逆転を目撃した事は多々あれど、東京はどちらかといえば「演じる」側にまわる事が多かったはずだ。2006年後半の倉又トーキョーはそれがチームカラーにすらなっていた。あの日フロンターレの、ガンバのサポーターはこうも惨めな思いをしたのか。そしてこのスタジアムでジェフのサポーターもまた同じく。蘇我駅までの帰り道、人がまばらだったのが救いだった。さもありなん、帰れるわけがない。この日フクアリに居合わせたジェフ千葉のサポーターは生涯このクラブを愛する事だろう。

蘇我駅に上り列車が入線してきた時、
僕は怒りと悔しさでいっぱいだった。
それが自然だよ、健康的じゃないか、
自虐的に唇を歪めそう思う事にした。

2008年12月16日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎はあ、やっと終わった…。

「去来する思いは」
140_mixed_feelings_2

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年12月15日 (月)

大敗北の一日(16:00)

風は疑いなく東京に吹いている。
あと1点奪えば大勢は決まろう。
身勝手な未来を思い描いていた。

だから後半開始早々、彼のシュートがバーを叩いたときは心底悔しかった。考えつくなかで最良の/最悪のシナリオが紙一重の誤差で具現化しなかったからだ。無責任を承知で書かせてもらうが、あれが決まっていれば東京が一方的に試合を制していた。間違ってもあのような事態は生じなかったはずだ。ゴール右へと逸れゆく不発弾、古巣を地獄へ叩き落とす無情の一撃として語り継がれたであろうに…果たして救われたのはジェフ千葉だったか、それとも羽生直剛だったか。それは誰にもわからない。

いよいよ追い込まれたはずの千葉だったが、依然として変化はみられない。多少ラフなプレーに走ってでも最後の抵抗をみせるものと予想していたのだが…いったいハーフタイムにミラー監督はどのような激を飛ばしたのだろう。敵に同情を寄せる傲慢は、長友佑都がネットを揺らした瞬間に頂点を極める。勝った、これで勝った。神戸で決めたA代表初ゴールを彷彿させる内に切り込んでの鋭いミドル。黄色の鏡は割れた、もう終わりだ。天高く突き上げられた長友の右人差し指を見て勝利を確信した。

過信だったのかな、と今でも考える。その後もしばらく流れは変わらず、鈴木達也の飛び出しやカボレのドリブル突破で次々と千葉ゴールに襲いかかった東京、好意的に受けとめると勢いなおもって盛ん、批判的に省るといささか打算的に過ぎたか。いずれも最後の詰め甘く、シュートは空高く舞い上がる。それを見上げるファンも少なからず頬を緩めていたのではなかろうか(少なくとも僕は弛緩していた)。ジェフ組みやすし。油断大敵の原則をふと忘れてしまう危うい瞬間、それにそうと気づかず。

敵将が動く。結果的に奇跡のタクトと讃えられるべき采配となったが、今さら遅いだろうと悠然と構えていたのが実際のところだ。しかし投入されたFWのひとり(心的障害により名前すら思い出せない)がひょんなところから1点返したあたりから、にわかに周囲がざわめきたつ。ガラスの破片で負ったかすり傷に動揺してしまう悪癖、よりによってこのタイミングで突発的に再び。冷静に対処すればすぐに塞がる小さな裂傷なのに、ヒステリックに動いてしまったためにかえって傷口を拡げてしまう。

風向きが変わった事に気づく。日の傾くスタジアムで黄砂の飛散がはじまる。砂粒はざわざわと肌にまとわりつき、僕を不快な気分にさせた。凡人は予言者になれない。しかし凡人でも過去の体験を材料に少し先の未来を思い描く事はできる。そして悲しい事に悪い予感ほどよく当たる。粉々に砕け散ったはずの鏡だったが、破片の個々が次々と襲いかかってくる「絵」が映し出された。縁起でもない!素人予言者は青白く輝く水晶球を叩き割るが、その破片もまた凶器となって肌という肌に突き刺さる。

傷口の応急処置には絆創膏が最適だ。
東京にも絆創膏役に適任の男がいた。
皮肉にも彼の姿はピッチ上にあった。

【diet diary】 W 78.9kg F 20.8%
風邪で寝込むのもひとつのダイエット

2008年12月15日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎クリスティアーノロナウドvs加地亮

「唇をかみしめて」
139_mixed_feelings_1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月12日 (金)

大敗北の一日(15:15)

試合開始までの数分、ウエーブが発生する。フクアリを覆う重圧感を嘲笑うかのように東京側の「余興」が展開された。ギリギリのラインで節度を保った東京らしい明るさと遊び心が波うっていた。千葉のサポーターにはどのように映っただろう、これが逆の立場だったら激昂しているだろうか。いや、こういう遊びをかます事ができるゴール裏は他にないだろう(訂正:柏ぐらいのものだろう)。『東京と柏のゴール裏は本当に素敵だと思う』調布駅でこう語っていた倉敷保雄さんの顔が思い浮かんだ。

『T・O・KYO!』生死を分ける一戦を前になんとも場違いで牧歌的なマーチが響く。そうだ「KY」だよ、KY。アルファベット5文字を連呼しながら徐々にこの試合に相応しいチャントに思えてきた。もっとも結果は「TKO」だったのであるが。さて、これについては評価が分かれぬと信じるが、試合前の東京ゴール裏の雰囲気は素晴らしかった。ユーモアを適度に織り交ぜながらも緊張感を滲ませ、選手をサポートする密度の濃い一体感が生まれていた。それはアウェーならではの効能だった。

超満員のフクダ電子アリーナ、選手たちが入場してくる。
投げられたコインの表に歴史的快挙、裏には歴史的屈辱。
試合開始を告げる笛が鳴り、ドラマは静かに滑り出した。

回転を始めたスロットが最初に222で止まった。ペナルティエリア左端付近からの侵入を試みる羽生直剛を坂本將貴がショルダーで吹き飛ばす。スタンドから一気に湧き起こる歓声と怒声。千葉のサポーターは必要以上に人生経験が豊富だ。一度は自分たちを捨てたはずの男がいつのまにか救世主の扱いを受け、かつて苦境を共に乗り越えた男が忌まわしき異邦人として迎えられる。こんな愛憎のパラドックスが数年に渡り、数えきれぬほど繰り返されてきたのである。とてもではないが耐えられない。

両チームとも先発メンバーを変えた結果、センターサークルを挟んで「大」「中」「小」駒澤大学出身のFW3名が対峙する図式が生じた。こういう気持ちと気持ちのぶつかりあいになる試合では駒沢の選手が活躍するから。付近からそんな声が聞こえてきた。そんなものかな…両チームともに駒沢出身者がいるので複雑に響いた。ところが蓋を開けてみると「小」はほとんどプレーをさせてもらえなかった印象が強い。深井正樹をほぼ完封したのは早稲田出身の徳永悠平。特筆すべき出来だったと思う。

徳永だけではなかった。序盤から選手個々の長所が満遍なく発揮され、当然試合は東京優位のまま展開していった。『本当に良い選手を獲れたよなぁ』「大」巻誠一郎を抑え込んだ佐原秀樹、初先発で攻守に渡り躍動した鈴木達也を見守りながら、感慨深く“補強の妙”を噛みしめたものだった。Yellow Mad Dog…決死の覚悟で暴れ狂う事が予想された千葉だったが、思ったより迫力に欠ける。正面からそれを受け止め、上手にいなしつつ自分たちの形にもってゆく、東京の落ち着きぶりが頼もしかった。

追い込まれたチームが繰り出す秘策というものは、往々にして効果を表さず終わってしまう事が多い。CKからカボレが先制点を奪う。失意の芳香が漂う菜の花の壁を背景に、左から右へと疾走する長身ストライカー。ミラー監督がメスを入れてきたロースターも焼け石に水だったようだ。点差以上の開きがあった。その後も流れは変わらず完全に東京ペース、自縄自縛の千葉は抵抗すらできないように感じた。確固たる力の差を見せつけ前半を終了。その充実した試合内容に、僕はとても満足していた。

感動を演出する舞台設営が、着々と進んでいた事になる。

【diet diary】 W 79.6kg F 20.9%
門前仲町で本場のあさり飯を堪能

2008年12月12日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎日経朝刊で村林社長が熱論

「再会」
138_222

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月11日 (木)

大敗北の一日(14:00)

東京東部との関わりが少なくなった僕にはいまだに半蔵門線が錦糸町方面にまで延伸した事が現実感を伴わない。いつのまにか綺麗になった南口の周囲をインスタントに観察する。過去は馬券買いのオッサンと怪しいガイジンしかいなかったよな…これは今もそうか。チビチビと馬券を買っては亀戸で昼間から餃子とビールを流し込む、そんな自堕落な週末を思い出す。独身末期、東京スタジアムに通いはじめる少し前の事だ。この文章自体ダラダラ寄り道ばかりしているがそのときの僕は早歩きだった。

急がねばならなかった。スクール終了後、支給された弁当に手をつけず深川グランドを飛び出した。試合が迫っていた。ただ試合を観るだけでなく、試合前に漂うスタジアム内外の緊張、覚悟、あらゆる空気を体感しておきたかった。シーズン最後ならではの感慨、33節ぶんの喜怒哀楽が醸し出す重みのある雰囲気、さらに降格濃厚と囁かれるホームチームの状況が強烈な香辛料のように効いていた。無論こちらにも大きなフルーツが賭けられている。こんな試合に立ち会いたかった。とても幸せだった。

総武線が東へ走る。やがて進行方向左側に市立船橋高校が見えてくる。名門校の花形選手として一世を風靡した後にプロの世界へ飛び込む高校生たち。選ばれし者たちがさらに限られた椅子をめぐり競りあう厳しい世界だ。それは賭けに等しい選択肢、華やかさの裏に大きなリスクが潜んでいる事に誰もが気づいているが、それを口にしない。何故か頭に浮かんだのは市船出身の選手ではなく、五月晴れの甲府で躍動した背番号33の姿だった。「猪突猛進」よろしく全身を使って走る彼の姿が好きだった。

市船といえば…微妙な時期だから今は何も語るまい。
そろそろ戻ると期待していたけど…ええい語るまい。

千葉駅で短い編成の列車に乗り換える。心なしか時間の進みが遅くなった気がする。ボックスシートの隙間から房総の香りが漂ってきた。試合開始70分前に蘇我駅へ到着。一文字違いのJFE、大通りの果てに製鉄プラントがそびえ立つ。急激な需要減退により高炉の操業を停止するメーカーが出てきた。コンロのように気軽に点火・消火できる類の話ではない。恒久的燃焼を前提とする高炉の火を消すというのは一大事なのである。43年燃え続けた古河の炎、これが消えるのもまた歴史的事件だったか。

名物カレーの屋台が早々に店じまいをしていた。無造作に路上へ捨ておかれたメニュー看板が激闘を物語るようだった。試合前、スタジアム前の攻防戦は予想通り東京サイドの圧勝だったとみた。これに飽きたらずアウェー側スタンドではタコスを求める青赤が長蛇の列を作っていた。どこかで見憶えがあると思ったら、太いソーセージを焼く半球型のバーベキュー器具までまったく同じ。カレーもタコスも千葉マリンスタジアムに行けば並ばずに食べれます…なんて言うだけ野暮。並ぶから美味いのだ。

反対側のスタンドはタコスどころの騒ぎではなかったはずだ。こうでなくっちゃ。スタジアム内を一望した僕は心中喝采を送る。期待通りの黄、黄、黄。フクダ電子アリーナの4分の3が強風吹き荒れる菜の花畑と化していた(千葉県花は菜の花)。素晴らしい、今日の主役は貴方たち、悲劇の主役は貴方たちだ。大いに闘おう、そして大いに砕かれ大いに泣いて頂く。非情に徹し瀕死の敵にトドメをさす東京、一皮剥けた新しい東京。満天下にアピールする最高のシチュエーションが整ったではないか。

ブツブツと強気な台詞を呟いて自分自身を昂らせる。
正直なところ僕は震えてしまうくらい緊張していた。

【diet diary】 W 79.9kg F 20.6%
ラモスのお店で飲み過ぎた

2008年12月11日付
現在の青赤指数=64(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・そしてエメは再び旅に出る(▼1)

「マンションなんかよりドラマティック」
137_circles

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月10日 (水)

大敗北の一日(11:30)

初めて訪問したのに違和感がないのは下高井戸で観た映画のおかげだった。正門を入ると左に駐車場が、右に事務所の建物が見える。その先に天然芝、人工芝のピッチが一面ずつ広がっていた。天然芝側にはメインスタンドまで設けられており、スクールに参加する子供たちの荷物置場として使われていた。後に知った事だがこのスタンド、1999年に天皇杯でベスト4に進出したクラブが得た賞金をサポーター・ファンに還元する目的で設営されたものらしい。今週土曜に観客として再訪を検討中である。

事務所から出てきたコーチのひとりが数名の子供たちに捕まっていた。『ねぇねぇ迫井コーチってさぁ』『ザココーチって呼ばれているんだよ』他愛もない会話だが聞き覚えのある固有名詞に思わず耳が反応する。迫井コーチ本人は残念ながらこの日姿を見せる事はなかった。ボランティアの受付を済ませ“運動のできる格好”に着替える。味スタの人工芝でボールを蹴ったのが先週末だから、驚きのスピード出世で深川の天然芝デビューを果たす事になった。子供みたいにワクワクしている僕であった。

ボランティアとはいえ大切な仕事である。子供たちとコミュニケーションをとって如何に有意義なスクールにするか、如何にサッカーを好きになってもらうか、そんな責任の一端を担っている事をしっかり自覚して…まぁ結局のところ童心に帰ってワーキャー一緒に遊ぶわけであるが、それにしても一言で子供といっても千差万別、不平等を生じさせる事なく交流しようとするとこれがとても難しい事がわかった。積極的に絡んでくる子もいれば、なかなか喋ってくれない子もいる。非常に勉強になった。

寒さ対策で白いパーカーを羽織っていたものの、その下はトップもボトムもアディダスの青赤、つまりオフィシャルなウェアを着込んだ僕はクラブの関係者に見えたのかもしれない。その証拠に隣のピッチで練習準備をしていたU-15深川の精鋭たちが僕に向かって挨拶をする。胸を張った僕は調子に乗って偉そうに会釈を返した。勘違いとはいえ礼儀正しい少年は美しい。どうか鍛錬を積んで昇格を重ね、近い将来僕たちに夢を見させてくれよ。それまでは僕の一万円で栄養のあるものでも食べてくれよ。

子供たちにはそんなハリボテの威厳なぞ端から通じない。
ここにはとても書けない素敵なあだ名をつけてもらえた。
ザココーチが可愛く思えるほど辛辣なネーミングだった。

他のお友達がゴール付近にいるときは危ないからシュートを撃つのはやめようね。こんな単純なルールを3〜4年生のボーイズ&ガールズに徹底させる事がこれほど難しいとは。シュート撃てと吠えた事は多々あれど、撃つなと叫ぶのは初めての体験だった。自分の息子とボールを蹴りあう事になったら何が起きるのだろう?そんな事を考えながらミニゲームに参加した。この世代ではどちらかといえば女の子のほうがアグレッシブにプレーする事実を再認識する。そういえばあの頃「女子」は強かった。

基礎練習からミニゲームを経て、メインイベントは総計70名前後の子供たちとコーチ陣が対戦するゲームだった。1年生チームから6年生チームまで順番に2分ずつプレーしてゆくというもの。トータルスコアで子供チームが勝てば東京の選手たちのサインが入ったクリスマスプレゼント各種がもらえるという「飴」をぶら下げる(僕は密かに羨ましかった)。これはスコアを調整しつつ最後は子供チームが逆転勝利を収めるシナリオをアドリブ展開するという多少高度なボランティア活動なのであった。

味スタでは無得点だった僕もコーチからのプレゼントパスを右足でゴールに流し込み嬉しい初ゴールを記録した。5年生チームとの対戦が終わったところでスコアは8対6。得点しては大袈裟なパフォーマンスでアピールするコーチ陣に対して子供たちからは大ブーイングが飛び、いつしか『オトナは負けろ』コールで一体感が生まれていた。やはり味方を応援するより相手に罵声を浴びせるほうがひとつになりやすいのだ…安易だけど。教育とは難しいものなのね、これが新米パパとしての素直な感想。

オトナたちが必死の御膳立てに走るも逆転勝ちへのプレッシャーが最高学年選手たちの動きを固くする。遂には大きく飛び出したGKがゴールを空家にするという捨身の作戦を展開したが、シュートは大きく枠を外れる。それでも疑惑のロング・ロスタイムの果てに「けいや君」が決勝ゴールを奪い8対9、子供チームの勝利で幕が閉じた。衝撃の敗戦に崩れ落ちるオトナたち、奇跡の実現に盛り上がる子供たち。『すごいぜオイ!こんな逆転勝利は滅多にできるものじゃないよ』僕は勝者をこう称えた。

数時間後にそれを目撃するとは夢にも思っていなかった。

※次回フクアリに行くとみせかけて家に帰ります(嘘)

「七色の子供たち」
136_listen_to_me

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大敗北の一日(09:00)

その朝、僕は5時に目を覚まし7時過ぎに家を出た。土曜の早朝、マンションの隣人に迷惑がかからないよう極力音をたてず丁寧に掃除機をかけた。奥様に弁当をこしらえてもらい、いざ出陣。ところが蘇我に向かうと見せかけて光秀が如く進路を変更、僕は地下鉄を乗り継いで住吉駅へ向かった。およそ一週前に訪れたばかり、さすがに今度は迷わない。深川グランドに午前9時。集合時間にはまだ余裕がある。少し寄り道。最初で最後のしょうが焼きを食べさせて頂いた「キッチンサルエ」を訪れた。

36年間ありがとうございました…閉店を告げる手書きのメッセージが扉に貼ってあった。ところが店内からは灯が漏れてくる。ちょいと覗き込むとカウンターの向こうにご主人の姿が見えた。僕は躊躇(ためら)う事なく扉をノックする。厨房の中にいるご主人と目があうや否や扉が開いた。何の事はない、奥さんもそこにいたのだ。ニットキャップをとって挨拶。モンタージュ照合を瞬時に終えた奥さんが『あらまあ』と迎え入れてくれた。『お入りなさいよ』またも躊躇わずにズカズカとお邪魔する。

『深川のグランドに用事がありまして』先日の御礼に続き僕は突然の来訪理由を告げた。とあるツテでFC東京の普及部が開催する小学生を対象としたサッカースクールに運営補助役としてボランティア参加する事になっていたのである。どうぞお座り下さい、珈琲でもお飲みになりますか?ありがとうございます、是非頂きます!図々しいにも程があるこの男、特技は『二度目以降は堂々の常連顔(ヅラ)』である。そうだよね、苦笑混じりの相槌が方々から聞こえてくる…特に神田神保町の方面から。

煎れたばかりの珈琲が美味かった。ご主人は厨房内の清掃、奥さんはバレーボールチームのプロテインドリンク(?)を大量に仕込んでいるところだった。テキパキ仕事しながら接客もこなしてくれる。予告なしに現れた無銭飲食の客だというのに。何気なく手渡された「古文書」が記念すべきマッチデープログラムの第1号である事に気づく。J2昇格後の初戦・鳥栖戦で販売されたものだ。僕は思わず珈琲の入ったカップを遠ざけた。笑顔が初々しい浅利悟はこの日の午後の試合で先発出場を果たす。

残念ながらゆっくり過ごす事はできない。そもそも営業していない飲食店に居座るなんて迷惑千万である。もう通常営業はしていないのですよね?そう再確認してから奥さんにひとつお願いをする。長年壁に掲示されていたであろう色褪せた「それ」を頂けませんか?こんなものが欲しいのですか?苦笑する奥さんから記念品として頂戴する。いつの日かこれにアマラオのサインを入れてもらおう。きっと「それ」を見たらアマは笑ってくれるだろう。別れ際に奥さんが自慢げに携帯電話を見せてくれた。

着信履歴に「アマラオ」が表示されていた。もうすぐブラジルに帰国する事を告げる連絡が入ったらしい。『2月にはまた日本に戻ってくるって言っていたわよ』たしかイビチャ・オシム氏が表紙になっていたNumber誌の記事で、アマがいつかはブラジルに帰りたいと告白していた憶えがあったので“猿江の母”の一言に少しほっとした。約束の時間が迫っていた。慌てて珈琲を飲み、もう一度御礼を言って店を出る。東京ガスの営業所を小走りで抜けて交差点を左へ。やがて深川グランドが見えてきた。

※どうも足が重いのでゆっくりフクアリを目指します

【diet diary】 W 79.0kg F 20.6%
ジムで絞って晩飯をセーブする

2008年12月10日付
現在の青赤指数=65(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・久々の監督「続投」ですね(△1)

「ぬくもり」
135_morning_coffee

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 9日 (火)

馬鹿凡人の反省

齢三十四にして苛々しているわけである。記憶の箱に蓋せんと心掛けるも、不意に沸々湧きあがる破壊衝動。済んだ事は済んだ事、今さら何をどうしたって世界が変わるわけではない、アキラメロアキラメロ…脳内で仙人様が囁く。それでも聞きわけの悪い子供が如く断続的な感情の小爆発を抑える事はできない。僕は悲しき凡人なのだった。

長友佑都が2点目のゴールを決めて右手の人差し指を天高く突き上げた瞬間、愚かにも僕は勝利を確信してしまったのである。決死の覚悟で暴れ狂う事が予想された千葉だったが、思ったよりも猛犬は迫力に欠け、むしろそれを上手にいなしては両サイドからの攻めを繰り返す東京の戦いぶりに一皮剥けた頼もしさすら感じていたものだった。

ちょうど28巻になるんだな。前半ですでに枯れてしまった喉を労わりつつ、試合を観ながら試合とはまったく関係のない事を考えていた。あの雨の日立台からリーグ戦の勝点ぶんだけ購入し続けてきた『バガボンド』は新潟戦を終えた時点で25巻まで揃っていた。シーズンが終わる頃28巻にまで達していれば大したもの、僕はそう考えていた。

極めて私的な遊戯であるがまるで図ったかのように28巻にたどり着く。最終節で千葉を破り“漫画3冊”を奪って大団円、そういう筋書きだった。皮肉にも書店では最新刊、つまり29巻が発売されたばかりだった。あと1冊、あと勝点1あれば事態はさらに好転していたはず。他力本願で望むアジアの輪郭がもう少し明瞭に見えるはずだった。

『バガボンド』は追いついちゃったからなぁ。来シーズンはどうしようかなぁ。横山光輝の『三国志』はどうだろう。息子に贈る教材としても好ましいし、60巻という長篇だから収集のし甲斐もあるというものだ。でも60という数字は微妙だなぁ。再び大混戦のリーグにならないかぎり勝点60でタイトルを獲得できる可能性は小さいからなぁ。

『ドカベン』はどうだろう?『こち亀』だと長すぎるか?

思い返せば恥じ入るばかりである。あろう事か安易に勝利を決めつけるに留まらず、さらに勝点をひとつ積み重ねた架空世界に思いを馳せ、挙句の果てにはわずか数秒の間とはいえ頭の中がマンガパラダイスと化していたのである。愚者、愚者。天下無双を追求すべく強者を斬り続ける宮本武蔵、真剣勝負の世界は一瞬の油断が死を意味する。

無意識に弛緩する心。勝利を予感した時点で死んでいた。
やがて恐怖の時間を迎える。黄砂の飛散に呼吸が乱れる。
頑強と信じていた堤に穴が開き、黄河の氾濫が始まった。

…はぁ。

耐ストレス性が弱い人間である事は重々に承知している。
だが都合の悪い現実から逃げてばかりでは強くなれない。
と、いうわけでそろそろあの試合を振り返ろうかと思う。

【diet diary】 W 80.7kg F 21.8%
忘年会シーズンの恐怖が始まった

2008年12月09日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎シーズンチケット販売苦戦しているそうです

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 8日 (月)

その空はどこまでも青く

オトナの事情というものがあるのだろう。世にも不思議な再契約が伝えられたとき、そう解釈しようと考えた事を思い出した。シーズンが終わってもいないのに報じられた土肥洋一と福西崇史の「戦力外」に端を発し(このふたりが一年後に揃って同じ事態に直面するとは皮肉な運命である)監督の解任と主力選手の移籍が続き、当時の東京を取り巻く空気は不安に満ちていた。結果としてぽっかり空いた14と15、想定の範囲内だった後者に対して、前者の決断はクラブ関係者にとっても意外なものだったのかもしれない。限られた枠数と想定外の移籍、結果としてクラブはトライアウトの“目玉商品”を自ら取り戻すというチグハグな「補強」を行った。背番号20のユニフォームを着続ける事となった川口信男をめぐる一連の動きは東京が露呈した迷走の象徴のようにも思えた。

無論これはビジネスの結果であって信男さんには何の落ち度もない話だ。信男、さん。どうしても呼び捨てするのに抵抗を感じてしまう雰囲気を彼はたたえている。学年でいうと僕のひとつ下という事になるのだが、あの落ち着きぶりからはとてもそうとは思えない。選手名鑑のアンケートで自らの性格を「真面目」と回答する真面目な選手。以前のエントリーにも書いた事があるが“剣道が似合うJリーガー”ランキングでは断トツの首位を走るのではなかろうか。朝稽古を終え板の間に正座する信男さん。竹刀を左脇に置いて防具を外す信男さん。手ぬぐいで汗をふいて庭へ出る信男さん。勢いよく井戸水を頭からかぶる信男さん…以上、妄想終わり。どこまでもまっすぐで自分に厳しい男、それが信男さんのイメージ。チームの先頭に立ち入場してくるのはいつも彼だった。

その日も信男さんは先頭で走っていた。冬眠明けの身体を重そうに操る選手もいるなか、彼の動きの鋭さは群を抜いているように映った。グアムキャンプ突入から数日、二部練習が続き疲れが徐々に蓄積しはじめた頃だ。午後の練習が終わり、ひとり、またひとりズルズルと…選手たちがウェア類の入ったバッグを袈裟懸けに、スパイク片手にホテル棟へと戻ってゆく。奇声をあげながらセンタリングとミドルシュートの練習に興じる徳永悠平は例外として、口数少ない選手たちは一様に疲労感を滲ませていた。それが余計に彼の軽やかさを際立たせる事になった。爽快感すら漂わせながらスタッフと談笑する信男さん。『間にあうかなぁ』日本との時差を確認しながらしきりと時計を気にしていた。初場所千秋楽、モンゴル人横綱同士の優勝を賭けた大一番が話題になっていた。

『朝青龍と白鵬、間にあうかなぁ』トレーニングウェアを脱いだ信男さんはいつまでも上半身裸のまま会話を続けていた。常夏の島には不釣合いな白い肌、そして見事なまでに無駄がそぎ落とされたアスリートの鎧。自身のわき腹をつまみながら羨望の眼差しで観察させてもらう(僕だって東京マラソン出場を控えて直前トレーニング合宿と銘打ってグアムに乗り込んでいたわけだが…やはり積み重ねてきた筋肉と脂肪の差は簡単に縮まらないのだ)。新潟出身の33歳、その肉体は厳選された酒米を限界まで磨いて仕込んだ極上の日本酒を想起させた。間にあうかなぁ、そう繰り返す信男さんがちっとも急いでいないのが僕にはおかしかった。きびきびした動きが持ち味のベテランが見せたのんびり。間にあうかなぁ、またもつぶやいては信男さんが穏やかな表情で空を仰ぎみる。

雲ひとつない紺碧の空がどこまでも広がっていた。

【diet diary】 W 79.8kg F 20.2%
自棄酒が効いてしまったようだ(畜生)

2008年12月08日付
現在の青赤指数=64(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎来年も現役続行してほしい!

「日本はいま何時?」
134_good_condition

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2008年12月 6日 (土)

フクアリ大敗北

思わず「人生」について考えてしまった壮絶な結末。人は気安く奇跡という言葉を使うが、いざ直面してみると(させられると)それは奇跡なんて言葉では片づけられない、ものすごく非現実的な現実であった。

FC東京は敗れた。ジェフ千葉に敗れ、非情に徹し敵を奈落の底に叩き落とす“強者”への脱皮をはかる闘いに敗れた。無念なり、されど終わらない。アジアへ通ずる最後の可能性、天皇杯にすべてを捧げよう。

僕たちのシーズンはまだ終わらない。

追記:
ジェフサポーターの皆様への祝辞
一度は色々と書いてみたけどやはり我慢できないくらい悔しくて腹立たしいから削除済み

【2008年34節】 ジェフユナイテッド千葉(4-2)FC東京 ※フクダ電子アリーナ

【diet diary】 W 79.5kg F 21.3%
ジェフみたいなシーズンだったら痩せるんだろうなぁ

2008年12月04日付
現在の青赤指数=64(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■□□□□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・「いいひと」チームカラー脱却できず(▼3)

「とりあえず敵地制圧」
133_sold_out

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年12月 5日 (金)

「四面蘇我」

『定期購読やめたろか』本日付のエル・ゴラッソ紙に思わず苦笑する。桃色新聞が見開き一面、真黄色に染まっていた。フクダ電子アリーナで開催される最終節、あくまで主役はジェフ、主語は千葉なのであった。さもありなん、この名門チームが直面している事態はあまりに深刻である。負けたら降格、分けても降格、まさに後がない。

優勝の可能性が消滅したFC東京に焦点をあてる理由が見当たらないのだろう。「丸の内御三家」「1946年設立の名門」「日本リーグ時代から一度も降格経験のない唯一のクラブ」まったくもって煽り文句には事欠かない。記者の面々もジェフの視点で記事を書くほうがよほど仕事も楽だし“読ませる”文章に仕立てあげられるのだろう。

『落ちるならとっくに落ちている』開き直ったコメントを発して士気を高める選手たち。『とっくに落ちて』いたら(世間一般からみると)消化試合だったはずなのだ。チケットも大迷惑なスピードであっという間に全席完売となり大一番の雰囲気は高まる一方。奇跡という単語を連呼してメディアも“何か”の発生を期待し後押しする。

異様な空気に惑う事なく、非情に徹し引導を渡せ。

歴史と実績と、素晴らしいスタジアムと素晴らしいスタジアムグルメの存在によって湧き起こるジェフ残留待望論。とかく「もののあはれ」が身に染みる師走の候、同情を多分に含む黄色い声援が世論の多数を占めているといっても過言ではない。東京の敗北に期待するのはフクアリの四面…四分の三面弱を埋める人々だけではないのだ。

空気とは読むものではない、凍らせるものなのだ。

躍進の一年を締めるには最高の舞台が整った。敵はいわくつきの窮鼠狂犬、殺気だった千葉サポーターが醸し出すアウェーの空気。喧嘩上等、ノーガードの殴りあいに期待しようではないか。男らしく闘い、男らしい見事な最期を遂げてもらおうではないか。もはや一片の未練も残らぬくらい、鮮やかに華々しく散って頂こうではないか。

介錯を務めるのは誰だ?
勇んで名乗りをあげよ!

【diet diary】 W 79.8kg F 22.0%
体脂肪測定のメカニズムがわからない(惑)

2008年12月05付
現在の青赤指数=67(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎「先発川口」機関紙も情報戦に加勢

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008年12月 4日 (木)

■新日本石油と新日鉱HD統合■

国内石油元売り最大手の新日本石油と同六位の新日鉱ホールディングスは2009年秋をメドに、持ち株会社方式で経営統合する…
※日本経済新聞朝刊より

おはようございます、FC東京ビジネスサテライトの時間です。エルゴラが発行されない朝は暇つぶしに日経を読んでいます(笑)。冗談さておき本日朝刊トップで報じられたこのニュース、新日鉱HDでピンとこない方も傘下にジャパンエナジーという事業会社を抱えていると聞かされるとピクンとくるのではありませんか?そうです、「ENEOS」ブランドと「JOMO」ブランドが統合されてしまうという事なのです。国内市場低迷が加速させた業界再編、1999年の日石三菱誕生以来10年ぶりの大型統合です(1999年だの10年だのどこかで聞いたような響きだ)。

かたやわれらが栄光の胸スポンサー、かたやオールスター戦の冠スポンサー(日韓戦形式に移行してからスポンサード契約がどうなっているのかは調べていませんが)。どうなる石油業界、Jリーグ、そしてFC東京のユニフォーム…ついでに竹内結子も。両社の力関係を鑑みるに「ENEOS」が継続するものと予想されますが、仮に統合後の新ブランド「俺たちの油」が立ち上がり、そのまま青赤ユニにプリントされたとしても僕たちはそれをありがたく受容しなければなりません。スポンサーは神様、デザイン云々でウダウダ文句を言っている場合ではないのです。

あ、マスコットの話ではありませんよ。

この時期特有の寂しさ…連日スポーツ新聞各紙から寒風が吹き漏れてきます。0円提示、戦力外通告。特に今年は大幅な“カット”が散見され、実体経済の停滞がJ各チームの運営に与える負の影響は我々の想像以上に大きいものと判断できます。他人事ではありません。上記新日本石油の話題以外でも、某コンビニが同業他社への事業売却交渉を進めているだの、某テレビ局が33年ぶりの赤字転落見通しを発表するだのと、FC東京の周辺でもネガティブな話題が尽きません。純粋な能力評価以外の理由でキャリアを左右されるリスクを抱えるのもプロサッカーの一面。

今年もまた嫌な季節がやってきました。

【diet diary】 W 80.2kg F 20.8%
体脂肪は計るたびに数値が上下するなぁ…

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月 3日 (水)

ガラガラバンザイ(後篇)

※「ガラガラバンザイ(中篇)」よりつづく

ホーム最終戦恒例「塩田の脱ぎ」がなかった。最後まで勝敗と勝点に明確なテーマを見出す事ができている以上、ノスタルジックな要素は不要だった。諸事情あったのかもしれないが、一部で噂されていたマスコットの発表イベントがこの日に行われなかったのも正解だったと思う。主題は戦い、副題も戦い。それ以外は何ひとつ必要なかった。前日の試合結果で東京のリーグ制覇の可能性が消滅したため、いよいよピッチ・スタンドすべてが「ACL」という統一目標を掲げて試合に挑む態勢が整った。

勝たないと終わり。東京に与えられたミッションは極めて単純であった。内容はどうあれ結果がすべて、主審がどうあれ結果がすべて。試合が始まってまもなく、ひっきりなしに笛が鳴る。『オマエは長渕剛か』ツッコミを入れたくなるピーピーピー。深夜のテレビで包丁を実演販売するオジサンを思い出す。キュウリ、ニンジン、ダイコン。目の前にあるものを次から次へとスパリスパリ。包丁を笛に持ち替えた主審が気持ちよさげに試合を切断してゆく。その断片ひとつひとつが僕には不愉快だった。

やがて包丁の切れ味を悟った選手たちが、ぶつ切りにされた長ネギのようにコロコロと転がりはじめる。特に残念だったのは新潟のアストロボーイ。個人的に好感を抱いていた(浦和からスーパーゴールを奪った時点で好感度アップなのである)若きFWが演じた醜態。百万馬力がきいてあきれる…あれには失望させられた。それを差し引いても残留に賭ける思い露わに猛攻を仕掛ける新潟は素晴らしかった…特にサポーターが。バス18台、数名のネイキッド・ボーイズ含む。なんと上半身「裸」なのだ。

東京のヤツらに北国根性を見せてやれという気合の表現技法か、脱衣が原因で出場停止となったチーム得点王へのメッセージか。気温が下がる一方のスタンドで叫び続ける肌色の集団には素直に敬意を表する…あれだけは頼まれても無理である。そんな彼らの身体が一瞬だけ桃色に染まる。この試合抜群の動きをみせた松下年宏の右足で弾んだボールがクロスバーを直撃。狙っても再現できない軌道をたどったボールが、クルリと振り返った塩田仁史の懐に収まる。『全てが必然』守護神はこう回顧する。

石川直宏は日を追うごとにコンディションを上げているようだ。サバンナを疾走するインパラのような躍動感、この日もまたナオのプレーは素晴らしかった。後半途中で交代する事が多い石川のプレーを目撃するには「メインスタンドのアウェー側」が一番の特等席だと思う。ところがここがスタジアムでもっとも人口密度が低いエリアのひとつになっているのが不憫に思えて仕方がない。指定席エリアの一部でいいのだ、そこだけ「ナオシート」として別枠で商品化するわけにはいかないものだろうか。

それにしてもなんともタイミングの悪い更新となってしまった。新潟戦はスピードスターにとって鬼門なのか…再び負傷してしまった石川直宏の早期快復を願うほかない。

決定的なチャンスは新潟にばかり訪れていた。前半の東京が醸し出した得点の匂いは平山相太のミドルだけだったか。度重なる不幸な“事故”を経て次第に新潟の掌からも幸運の砂がこぼれ落ちてゆく。やがて漂う停滞感、両チームとも袋小路に追いやられてしまったようだった。ピクリとも動かない扉をこじ開けたのは後半から投入されたふたりの共同作業であった。赤嶺真吾のポストから落とされたボールを大竹洋平が左足で蹴り込む。唸りをあげゴールを襲う一撃は潮流の変化を告げる号砲だった。

神の子が放った砲弾は錆びついた蝶番を弾き飛ばした。門番の必死の抵抗により青銅扉は全壊を免れたものの、間髪入れずに攻撃が加えられる。今度は大竹から赤嶺へ。昨日、防護ネットの隙間からそっと芝に触れさせてもらったコーナーにセットされたボールが、数秒後に歓喜の渦を巻き起こす。一瞬「叩きつけ過ぎ」に映ったヘッドが、勢いを失う事なく亀裂の入った扉を完全に破壊した。消えかけたアジアへの希望を繋ぎ止めたのは、この国の西南端に浮かぶ琉球の島で生まれ育った海人であった。

2002年以来のハッピーエンドを迎えた味の素スタジアム。身体震わす寒さなんのその、そこかしこに笑顔が咲き誇っていた。勝つしかない試合を勝ちきった、この結果はチームが着実に成長している証に他ならない。苦難の季節を乗り越え実りの秋を迎えたFC東京、感動は試合後のセレモニーで頂点を極める。タモリ、バラク・オバマを超えた2008年のベスト・スピーチ。城福浩という人間の魅力がぎっしり詰まった入魂の演説に僕たちは哭いた。『我々は本当の意味で味スタを満員にできなかった…』

ガラガラだった。

マイクを通して聞こえてきた指揮官の声はこの上なく掠れていた。なかなか聞き取れない部分が多かったが、最重要のキーワードを確実に響かせるあたりはさすがであった。『ACL、元旦国立』まだまだ闘いは続く、城福監督の大号令に沸き立つスタジアム。その後バックスタンド前では長友佑都が、ゴール裏ではこともあろうに監督自ら「シャー」を披露。期待以上のボーナストラックにスタンドが幸福で満ちていた。いつまでもここにいたい。来春までお別れとなる味スタ、一秒一秒が愛しかった。

【2008年33節】 FC東京(1-0)アルビレックス新潟 ※観衆35,172人

【diet diary】 W 80.4kg F 21.4%
体脂肪計購入…年内に77kg台まで戻すぞ!

2008年12月03日付
現在の青赤指数=67(▼)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■□□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎下降要因:
・ナオ、痛い。(▼1)

「冒険はまだまだ続く」
132_heros_welcome

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年12月 2日 (火)

ガラガラバンザイ(中篇)

※「ガラガラバンザイ(前篇)」よりつづく

「青赤屋」でカツサンドを購入。この日だけ封入されている限定カードが目当てである事は言わずもがなである。甲州街道を跨ぐ歩道橋は両岸にエレベーターが設置されている。アルバイトのスタッフさんが常駐しているのが嬉しい。少し離れたところにベビーカーが接近しているのを確認した時点で、ボタンを押してエレベーターを呼んでくれるのだ。これが非常に気分が良い。ちょっとしたキッカケとタイミングで物事は一気に好転する。逆もまた然り…この日のエメルソンはこの点で不運だったか。

橋の上で奥様と別れる。束の間の時間を利用してスタジアム前のファミレスでお勉強。実は産休期間を通じて奥様はいつのまにか“女子大生”になっていたのだ。とある大学の通信教育講座に申し込み休職中のスキルアップに励むのだという。息子にはこの高い向学心が遺伝してくれている事を願う。ちなみに僕たちはその大学を「ジャーン大学」と呼んでいる…わかる人にはバレバレである。僕とヒマワリ君は再びエレベーターで降りてスタジアムを周回する。ソシオの優先入場が始まったころだった。

ベビーカーの車輪がパリパリと落葉を踏む。緩やかなスロープを登りつつ秋の音を聞く。さっそく売店に立ち寄り10周年記念グッズのクリスマスリースをチェックする。購入の是非については当落線上といった印象。決め手にかけるので試しにひと箱、ベビーカーの中に差し入れてみた。生まれながらにしてのソシオ君、何をどう感じたか口をパカッと開けて満面の笑顔…というわけで即、購入決定。経済というものはこういう流れで動いている。マスコットのグッズだって買いまくるぞ!息子が笑えば。

コンコースからスタンドに入って左折。ゴール裏の定位置と反対方向へ向かう。バックスタンドのアウェー寄り、勝点にこだわりをみせて33番柱。磐田戦のゴールショーを見届けたときとまったく同じ座席を確保した。かつげる縁起はすべてかつぐのである。西日に目を細めながらほっと一息つく間もなく再びコンコースを逆行する。テンポラリーなシングルファザー実地研修、そろそろオムツを交換する時間だった。「おっぱい」以外はすべて男女労働機会均等にできているのが育児というものらしい。

実際はママにはかなわない事ばかりだけど。

選手にとっての命、観客にとっての命。芝生と食事という切り口でその質の低さが叩かれる事の多い味の素スタジアムだが、それ以外の点では実に素晴らしい施設だと思う。ベビーベッドが設置されているコンコーストイレもそのひとつ。安全かつ清潔で非常に助かる設備なのである。ベビーカーごと中に入り、広い室内でゆっくりオムツを取り替える事ができた。ついでにそこで抱っこをしたり“高い高い”で遊んだり、ついトイレである事を忘れてしまうくらいアミューズメントな空間なのであった。

個室トイレの扉をガラリと開けて“外界”に戻る。しばらく歩くと二重三重の人だかりができていた。百花繚乱の携帯電話、無数のカメラの先に椋原健太を発見。「クン」をつけず呼び捨てにするのがどうも憚られる。ホーム最終戦恒例のファンサービス、一撃必殺のムックンスマイルが炸裂。記念撮影のために列をなす女性ファンがひとり、またひとりと気を失い倒れてゆく(ここだけFiCtionTOKYO)。核戦争をも生き延びると評されるゴキブリさんだって彼の笑顔にはイチコロだろう…メスだったら。

椋原渋滞を越えバックスタンド方向へ戻る。

次なる目的地は別のケンタ。アンチダイエットの旗頭とでもいうべきフライドチキンは我慢して、ビールに狙いを定める。エビスの次に好きなキリンを生で飲めるというのがポイントなのである。ここも負けじと大渋滞だ。毎度の事ながら本当に店員のさばきが遅い。たらたら注文、たらたら釣銭。いっそドリンクのみ、フードのみ(5百円均一)、フード&ドリンクセット(1千円均一)の3ラインに限定して営業すればよいのに。寒風吹き荒れるなか、そこまで並ぶ価値はないと判断して列を離れた。

試合開始20分前に待望のミルク…奥様到着。
嬉々として介護室へ食事しに向かう子と母。
急いでレプリカに着替え臨戦態勢に入る父。
隠れていたカツサンドが一気に制圧される。

ホーム最終戦ならではの演出が好きだ。MDPの表紙は一年を振り返る「総括的」なデザイン。またこの季節がきたかとじんわりくるものがある…昨年も一昨年もルーカスが中心の表紙だったなぁなんて思い出しつつ。選手紹介の冒頭に流れるこの日だけの「特別映像」にもいつしか涙腺が緩むようになってきた。しかし、今年は違う。戦いは依然として現在進行形なのである。大いなる目標があり、その目標に手を伸ばせば届くところまで来ているのだ。大志あるラスト・味スタ、今年は違うのである。

西日が陰って周囲の温度が一段と下がった。

2008年12月02日付
現在の青赤指数=68(→)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■■□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎インターネットは才能の宝庫

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年12月 1日 (月)

ガラガラバンザイ(前篇)

新宿から京王線に乗車。ベビーカーを扉の脇に置いて夫婦は分業体制に入った。すなわち僕はヒマワリ君のお守り、奥様は椅子に座りお勉強。お守りといってもスヤスヤ眠っている息子を眺めながら突っ立っているだけだ。車両内はさほど混んでいなかった…試合開始までまだまだ時間がある。異変を感じたのは明大前を発車したすぐ後だった。難しそうな本を読んでいたはずの奥様がこちらをじっと見ている。ただでさえ大きな目をさらにキョロリとさせて僕になんらかの合図を送っているのであった。

口をパクパク、目をキョロリ。夫婦といっても結局は別人、以心伝心とはいかず奥様が何を言いたいのか全然わからない。『目の前目の前』『メガネメガネ』かろうじて彼女が発するキーワードだけは認識できた。はあ…?たしかに奥様の真正面には眼鏡をかけた男性が座っていたが、それがどうかしたのか?別に青赤のマフラーを巻いているわけでもないし…仮にマフラーを巻いていたとしても不自然ではない。これがスリランカの山中だったらビックリだが、ここは府中方面へ向かう電車の中なのだ。

『座ればわかるから』勘の鈍い夫に対する失望の念をたたえて奥様が席を立つ。そそくさそそくさ、とても露骨で不思議な配置交換。不意に高校時代の蒼い記憶がフラッシュバックする。部活の仲間と帰る列車でジャンケンしながら代わる代わる席を譲り…眼前には脚を大きく広げたまま眠りこけるミニスカートの女性、以後15年経っても語り継がれる伝説のパンテ…失礼。とにもかくにも7人掛けの真ん中から前方を観察。識別に要した時間は約2秒。見た事がある、というか毎週金曜見る顔がそこに。

倉敷保雄さん、予習中。

サッカーファンにはお馴染みのフリーアナウンサー。アナというより“語り手”という称号がピッタリくるナレーター。自己顕示欲の塊のような(もしくは自分が騒げば番組が盛り上がると信じている勘違い)アナウンサーがはびこる昨今、絶妙なチカラ加減で試合に溶け込む事ができる倉敷さんはとても貴重な存在だと思っている。そういえば先週は神戸に飛ぶ飛行機で斜め前に三田涼子さん(たぶん日本で一番トーチュウが似合う美人)が座っていたりと、最近なにかとアナウンサーに縁があるのだ。

ようやくキョロリの意味を理解した僕は再び奥様と場所を入れ替わる。倉敷さんは某ピンク色した専門紙を片手にこの日の試合実況へ臨む準備で忙しいご様子、奇妙な夫婦の怪しいポジションチェンジには気づいていないようだった。出動時間が早かった事もあり、この時間帯の準特急は飛田給に臨時停車してくれない。必然と調布で乗り換える事になるのだが、これが僕にとって幸運だった。各駅停車が入線するまでの間、相変わらず工事中のホームで倉敷さんと言葉を交わす機会に恵まれたのだった。

紳士的で、物腰柔らかく。倉敷さんは画面越しに伝わってくるイメージそのままだった。ベビーカーで眠る彼を目を細めながら(普段から細いのだけど)眺める表情からは優しさがにじみ出ていた。限られた時間で色々と話をしたがもったいないから詳細は書かない。それにしてもブルーノクアドロスはまだしもエバウドの名前がしれっと登場したのには驚いた。仕事上詳しくならざるを得ないとは思うものの、まさかエバの近況も把握しているとは…倉敷さんさては東京ファンだな?と密かに邪推する。

今日は東京、何対何で勝つと思いますか?勝敗を勝手に決めつけたうえでの誘導尋問。はたして倉敷さんのスコア予想は『ニイゼロ』であった。どこまでシリアスでどこまでリップサービスだったかは不明。それを聞くのは野暮というやつである。『アレはさすがに○○でしょう?一枚は審判への抗議でもう一枚はユニフォームを脱いでの…』彼の不在は新潟にとって大きいと。『あと昨日…3つとも負けたでしょ?』意外と多角的な分析に基づいた冷静な予想かもしれない…そう信じたいと僕は思った。

やがて次の列車がやってきて、倉敷さんとはお別れ。最後まで眠りこけていた赤ん坊にも笑顔で手をふってくれた素敵なクラッキー。試合前にとても幸せなひとときを過ごせたのだった。そういえば倉敷さんを倉敷さんと気づけなかった理由はその服装にあった。極めて普通の、京王線の景色に同化してしまう一般的な風貌(もしも密かにオシャレポイントがあったのなら見抜けなかった非礼を詫びるほかないのだが)。年中結婚式に出席しているかのような派手な衣装からは想像つかない「ノーマル」。

『あれはすべて自前なんです』
収入の約3割が衣装代に消える。そう言って倉敷さんは微笑んだ。

2008年12月01日付
現在の青赤指数=68(△)
■■■■■■■■■■10発狂
■■■■■■■■■■
20絶望
■■■■■■■■■■
30暗鬱
■■■■■■■■■■
40不安
■■■■■■■■■■
50平常
■■■■■■■■■■60希望
■■■■■■■■□□70幸福
□□□□□□□□□□80歓喜
□□□□□□□□□□90熱狂
□□□□□□□□□□99絶頂

◎上昇要因:
・ホーム最終戦で笑顔満開(△3)

「ガラガラ90分前」
131_the_manager

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »