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2008年1月28日 (月)

グアムにて(最後の夜に)

日が暮れた。エステに出かけた奥様を待ちながらホテルの共有PCでインターネット。純度100%の時間つぶしである。ふと顔をあげるとメディアセンターとコンビニエンスストアにはさまれたエリアがブラジル人Jリーガー集いの場になっていた。札幌のダヴィ、柏のアレックスとポポ、そして我らがブルーノ・クアドロス。ダヴィが去った後も延々と3人で話し込んでいる。非日常的な日常にも慣れたものの、何ともまぁ興味深すぎる顔ぶれである。東京も獲得を狙っていたとされるアレックス。そして「例の慶南」からやってきた「例の選手」とコンビを組んでいたポポ。

精神を集中させ耳をダンボにして人間の能力の限界に挑む。念ずればポルトガル語の会話だって少しは内容を理解できるはずだ。パッション!

・・・理解できるはずがない。

気を取り直して『カボレ』という単語に絞り再度ヒアリングを試みる。パッション!

・・・聞き取れるわけがない。

無理なものは無理。あっさり断念し、再びネットの世界へ戻る。気がつけばブラジル全国選手権も閉幕していたようで、ソファーには誰も座っていなかった。

・・・?

コンビニの前をひとりウロチョロ、レストランの前をひとりウロチョロ。誰かと話すわけでもなく。誰を待つわけでもなく。

『どうしたのブルーノ?』

午前練習後に話をしたり写真を撮ったりしたばかりなので、さすがに顔を覚えてくれていた。
サックスを吹かないケニーG、ブルーノさんは遠慮気味に答える。
『いや、あの、インターネット、待ってる』

・・・!

それはそれは大変失礼致しました!すぐに日本語のウィンドウズをシャットダウンしてブルーノにPCを譲る。丁寧なお礼の言葉を返してくれながらブルーノは英語環境のネットサーフィンを開始する。そしてそれは僕にとって時間を気にする事なく長々とブルーノと話ができる幸福な時間の始まりでもあった。
たった4年間でここまでのレベルに達するのかと驚かされる流暢な日本語。何不自由なくコミュニケーションできるのが嬉しい。クラブは通訳の飯野さんを失業の危機から救う為にも一刻も早く新外国人選手を獲得すべきである。
本当に色々な事を話した。アマチュアクラブの頃からクラブを支えてきてくれたアマラオの事。アマラオ以降、歴代のブラジル人選手が東京の為に力を尽くしてくれ、そしてサポーターに愛されてきた事。ここ数シーズン守備力の低下が問題になっていただけにブルーノの加入をサポーター皆が喜んでいる事。東京のサポーターは優勢時の盛り上がりが凄い反面、劣勢に立たされると途端に萎む事(これは余計か)。

ブルーノはその透き通るような瞳をじっとこちらに向けて話を聞いてくれる。そして一言一言、とても丁寧に言葉を返してくれる。キャンプではボランチとセンターバックの両方をやっているが、監督の考えに従ってどちらでも頑張りたい。穏やかに、でも熱く意気込みを語ってくれた。

夢のような時間が過ぎていった。
改めて握手をして、手を振って分かれる。彼はC棟へ、僕はB棟へ。ブルーノとの別れはグアムとの別れでもあった。このまま部屋に戻って荷造りを始めなければならない。夜行便で成田に戻り、空港からそのまま出社するという(自業自得の)ハードスケジュール。悲しいくらい強引に現実世界に戻らねばならない。

非日常的な日常は、深夜の空港行きバスに乗り込んだ時点で幕を閉じた。バスの窓からC棟を眺める。誰も怪我をせずにキャンプが終わる事を祈る。そして新シーズンでの城福東京の躍進を願う。バスの発車とともに贅沢なグアム旅行が終わりを告げる。

そういえば、一度も海を見なかった。

補記:
新外国人の補強についても。あまりに赤裸々に語ってくれたのでとてもここには書けないが、苦戦が続く例の一件もまもなく決着?という事。そして新外国人獲得というプロジェクトにおいてブルーノ自身も重要なキャスティング・ボートを握る?という事。
『まぁ2月から、ね』
グアムでの遭遇は叶わなかったが、ブルーノのこの言葉に勇気と希望をもらう。頼みましたよ、ブルーノ・クアドロス強化部長!

2008年01月27日付
現在の青赤指数=59(△)
■■■■■■□□□□
◎上昇要因
・青き炎、ブルーノ・クアドロスに乾杯!(△1)

008_bruno_in_guam

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